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スコップひとつで動き出す/地中をめぐる水講座

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体の中を血がめぐっているように、土の中にも水や空気の動きがあります。動きがとどこおっていたり、逆に速すぎると、ぬかるみやぐずぐず、がけ崩れの原因になります。根本的に解決するには、… もっと読む
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#スコップひとつでめぐる水講座

スコップひとつで動き出す/地中をめぐる水講座 はじめに

庭先のグズグズが気になる。家の水はけをよくしたい。風通しのいい家にしたい。そんなとき、ま…

Megumi Goto
11か月前
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水の”走らせすぎ”に注意

沢の整備は、ついつい、水を走らせてしまう。 でもちょっと待って! 沢は川の起点になるとこ…

Megumi Goto
6か月前
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水を走らせない、段差の作り方

「水が走る」というのは、雨などが降った時に、地面にしみ込まずに流れ去ってしまう状態。うん…

Megumi Goto
6か月前
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水を走らせない「信玄堤」のすごさ

突然ですが、わたしは山梨県生まれです。山梨のヒーローといえば、武田信玄。土中の水の動きを…

Megumi Goto
7か月前
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スコップひとつで動きだす/地中をめぐる水講座 第5章-1 点穴(てんあな)のはたら…

高低差を作り、出口でもあり、浸透させることもできる点穴。 やってみてわかったこと、作業の…

Megumi Goto
7か月前
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土中環境を「うんち」にたとえてみた

土中の水と空気の動き。うんちにたとえるとわかりやすいのかも! 体の中で起こることと水の関…

Megumi Goto
8か月前
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水たまりが気になったら、点穴を掘ってみよう

台風が過ぎると、あちこちに水たまりができます。これは水が停滞している証拠。土中の水の動きを考えるチャンスです! 点穴を掘って、土中の水を動かしてみましょう。 まずは観察水たまりの周辺を見ます。 水がたまるのは、  ① 上流側から水が集まってくるから  ② 下流側が堰き止められているから の二つの要因があります。 上流と下流 敷地の中で、どっちが上流で、どっちが下流かを判断します。 里山など、傾斜があるところではわかりやすいのですが、下流域の市街地では判断しづらいです。

点穴を掘るおススメの道具

点穴を掘ってみましょう。そろえたい基本の道具は、4つ。ホームセンターなどで揃えられるもの…

Megumi Goto
9か月前
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スコップひとつで動き出す/土中をめぐる水講座 第1章_水の困りごとは「走る」「たま…

土の中の水と空気を動かす。身近な水についての困りごとが、土中環境について考えるきっかけに…

Megumi Goto
11か月前
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スコップひとつで動き出す/土中をめぐる水講座 第2章_水を走らせない

それでは、水を走らせないためには、どうしたらいいでしょうか? 要は、水のスピードをゆっく…

Megumi Goto
11か月前
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スコップひとつで動き出す/めぐる水講座 第3章_水をためない

水が停滞しないように動かすには、どうしたらいいのか。 水を動かすポイントは、  ① 流す …

Megumi Goto
11か月前
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スコップひとつで動きだす/土中をめぐる水講座 第5章-1 点穴(てんあな)のはたら…

高低差を作り、出口でもあり、浸透させることもできる点穴。 やってみてわかったこと、作業の…

Megumi Goto
10か月前
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草の勢いを弱めるには

これからの季節は、草が生えていたほうが、断然、涼しい。草の勢いをおさえて、お互いに気持ち…

Megumi Goto
1年前
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溝で浸透しやすい形状にする

雨どいがあるものの、水が停滞しやすい雨落ち付近で水が浸みこみやすくなるように作業した。 軒下にコンクリートが敷かれていて、コンクリートの脇に水が停滞しやすい。斜面変換線となるコンクリートと土の間に溝を掘って、しみ込みやすくする。 コンクリートにあたった水が、とどまりやすい地形となっている。水が地中へともぐっていきやすい状態にするのが作業の目標。 ① コンクリート脇の斜面変換線となる部分に溝を掘る② 溝が埋まらないように炭と枝を入れる。枝はゆらゆらしない程度に密着させ、菌