ほうれんそう より そらあめかさ
会社員として、必要なスキルに
報告、連絡、相談 通称「ほうれんそう」
があります。私も、学生の時からよく指導されていました。
ほうれんそうは、1982年頃、当時の山種証券(現・SMBCフレンド証券)の山崎富治社長が発案し、社内で「ほうれんそう運動」を始めたのがキッカケだということです。
1.ほうれんそう より そらあめかさ
中間管理職をしていると、上司へ提言をしたり、またスタッフから提言を受けたりすることがあります。
提言や助言を受けるときに困るのが、
「事実と解釈が混同している」ときです。
どう対応してほしいのか伝わりづらいですし、事実と解釈が入っていると納得しづらいです。
また、プロセスの報告を1から10まで受けると、お互いに時間的コストがかかりますよね。
そこで、上司へ提言をする際は、
ほうれんそう:報告・連絡・相談ではなく
そらあめかさ:空・雨・傘
を意識するといいようです。
それあめかさ?という方、
実は、マッキンゼーをはじめとするコンサルティングファームが用いる代表的なフレームワークのようです。
空・雨・傘とは次のようなフレームを指します。
空―「空は曇っている」(事実認識)
雨―「ひと雨きそうだ」(解釈)
傘―「傘を持っていこう」(判断)
客観的な事実(空)に対して、主観的考察(雨)を述べた上で、判断(傘)を主張する形です。
「空」が抜けた場合は事実に基づかない、あてにならない解釈となります。
「雨」が抜けると、事実と判断の間のつながりが見えず、周囲に分かりにくい印象を与えるばかりか、解釈の部分の客観性に乏しいので判断が間違ったまま進むリスクもあります。
「傘」が抜けると、「で、結局何をすれば」という疑問が残り、具体的な行動につながりません。
空→雨→傘が揃うことで、合理的で提案を受けた方も、納得しやすいと思います。
2.傾聴力や問題解决能力のUPにも
私も、よく客観的事実と主観的事実が混同し、話している途中で、何を話しているのか分からなくなることがあります。笑
同僚の提案や不満を聞いているときも、このフレームワークを意識して聞いていると、掛けるべき問いも磨かれると思います。
主語が誰なのか?
1次情報はどこなのか?
事実なのか?解釈なのか?
提案も1つでなく、2つ以上の選択肢があるとより、上司の同意が得られやすいのではないかと思います。
3.まとめ
ただ、報告・連絡・相談も大事なスキルであると思います。
「聞いてなかった」を防ぐには、私は、報告よりも、「確認」が大事だと思います。↓
不満ではなく、提案をすることで、上司のOKももらいやすいと考えられます。一度、空・雨・傘で考えてから、複数選択肢を提案できたら、連携がスムーズになると思います。
上司側も、どこまでが客観的事実(そら)で、どこが主観的解釈(雨)なのかを、アクティブリスニングで問いを立てたり、要約して返す「対話」が出来たら良いチームワークが出来るのではないでしょうか?
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