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つながりの中に生まれる確かな気持ち

シンガーソングライター、作詞・作曲家の後藤大です。

いよいよ明日が2021年最後のライブです。その前に今の音楽活動や関わってくれる方への気持ちをまとめてみることにします。


有観客ライブを再開したのが8月末。1年半ぶりに人前で歌ったのですが、その時はまだ「とにかく動き始めよう」という気持ちでした。

そこから2ヶ月の間に「音楽」と「音楽活動」の違いは何なのか。それぞれのどんなところが好きだったのかを明確にしていく時間があり、見つけた答えが、コロナ前から何年も探していた情熱の在り処への地図になりました。そして11月からシンガーソングライターとしてのリスタートを切る事ができました。

まずはプロフィールやウェブサイトを更新し直したり、ツイキャス配信を「一日の終わりにフッと笑えたりさびしさを忘れられる場所」として続けることに。

興味を持ってくれたときに、後藤大は何をしている人なのか、どう楽しんだらいいのか分かるように「まず自分の場所を整え直そう」と思ったからです。


そういった内側の活動を整備した上で、知ってもらうための活動も同時にやっていく。そこで頭を抱えてしまったのが、長い間積極的な活動ができていなかったために、一緒にやってもらうための対価が今の僕にはほとんどないことでした。

だけどありがたいことに、この一ヶ月半の間にライブや配信のコラボ、動画でのイベント出演、ギターサポートなど、たくさんの方に声をかけていただきました。

僕は数字に対してコンプレックスがありすぎて、自分の価値を数字だけで考えてしまうところがあるのですが、「好き」とか「応援したい」とか「おもしろい」とかそういう部分がその人にとっての価値になることがあるのだと少しだけ心から思えるようになってきました。

逆に言えば、そこでの価値を感じてもらえていない相手には数字が必要になってくるのだなとも。そして数字以外の部分で100の価値を感じてもらえていたとして、そちらでも結果を出して150や200で返せたら一番気持ちがいいだろうなと呼んでもらった場所に行くたびに感じました。

損得で人と付き合うのは違うけど、損得を考えないで人と付き合うのも違う。そんなことを思うようになりました。僕と関わることで得をしてもらいたい。


この期間でおそらくリアル、配信合わせて約150人ほどの方に後藤大を見てもらえたと思います。十数人の方がツイッターをフォローしてくれて、配信まで来てくれた方もいました。会場で初めて話ができたり、CDを買ってくれた方もいました。

つい、初見で好きになってCDを買ってライブに来てほしいと期待してしまうのですが、それって恋愛で言うなら一目見てビビッときて告白してしまうような奇跡に近いことですよね。

「あ、気が合うかも」「タイプかも」と思っても少しずつ関係性を重ねていく内に好きが大きくなったり、好きを自覚したりする。そっちのほうが多いと思います。それは奇跡でもなんでもなく「つながりの中に生まれる確かな気持ち」です。

そう考えると、こうして10人に1人は行動に移してくれてるってすごい確率じゃないか…

今回はフォローやCDゲットまではいかなかった方の中にも、ちょっと気になってくれている人がきっといると信じています。だってあの瞬間確かに一緒に笑ったりぐっと来たりしていたのですから。

どこかでまた出会えたタイミングでグラスに水が少したされるようなイメージで、あの時間や気持ちが+0.0001にでもなっていれば最高だと、感謝だと、そういう視点を持ってやっていきたいと今年最後のライブ前に思ったのでした。

ひとつひとつ積み重ねて、見に来てくれる皆さんにも、僕を必要としてくれる関係者の方にも、感謝を返していける未来を見ながら。


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