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最初のめんどくささが1番楽

ギターの弦を換えるのは地味にめんどくさい。

マメな人は毎月換えたり、ストイックな人なら毎ライブ換えたりもするらしい。僕はといえば切れるまで換えない。先輩から買えなさいとちょっと怒られたことがあるぐらい。

これは昨日寝てないわ〜みたいな卑下自慢ではなくて、お恥ずかしいことにもうただただズボラの所業である。

何がめんどくさいかと言うと、弦を「巻く」ことがめんどくさい。特に僕のギターはクラシックギターのような形になっていてものすごく巻きにくい。

今のギターは好きなのだけど、弦の交換だけはどうしても頻度が減ってしまう。

これが普通のもので

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これがクラシックギター

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見ただけでは分からないかもしれないけれど、個人的には張り換えの時間が2倍ぐらいかかる。


しかし、ある日YouTubeでギターの便利グッズ紹介なる動画を見つけ発見したのが、電動ドリルの先にペグ(弦を巻く部分)をはめてぎゅいいいん!と一気に巻けるという代物。

これは買うしかないと思って購入し、そして昨日ついに待望の弦が切れる時がやってきたのである。いや、全然待望してはいないんだけども「アレを使う時が来たか…」とアニメみたいなセリフが脳裏によぎりワクワクしたのは嘘ではない。

そしてパーツをはめ込み、まず古い弦を外すところから。早速ドリルを作動!!


…パァアアアン!!!!


なんとゆるめる方ではなく締める方に設定していて弦が弾け飛んだのである。古い弦でよかったと思いつつ全て外し終わり、今度は新しい弦を張る番である。

弦をセットしドリルを作動!!


…パァアアアン!!!!


なんと勢いがありすぎて新品の弦も弾け飛んだのであった。

絶望しながらも面白くなってきた。ギターには負担かけてごめんなんて思いつつ慎重に次の弦を張っていく。

ういいいいいん…


今度は全然弦が巻けない。なんでだ?逆回しになってるのか?と設定を変えながら数分。

まだ弦を張ってないペグをから回ししていたのである。夜空ノムコウを歌うSMAPもビックリの空回りし続けるである。あれから僕たちは何かを信じて来れたかなあ?などと考える隙間もなく31歳男性の乾いた笑いが部屋に響く。

そうこうしながら普通に巻くよりも15分ぐらい時間をかけてやっと弦を巻き終わった。


便利なはずのものも、慣れるまでは不便なのだ。慣れてしまえば超便利なのだけど。なんでもそうで最初はできないし抵抗があったりしてめんどくさく感じる。変わらない方が楽だと感じる。

でも洗濯機の使い方を覚えてしまえば洗濯板で洗う何十倍も楽なように、じつは1番最初のめんどくささが1番楽だということを知っておけば長い目で見て得をすると思うのだ。

ネット文化、キャッシュレス、モノからコトヘ。コトからヒトへ。時代は変化していく。もちろんそれぞれのステキさはあるけれど新しいものへのチャレンジ、変化を蔑ろにしてめんどくさかったり、今までの手法にこだわりすぎているときっと後からもっと苦労することになるんじゃないだろうか。

曲のアレンジをしていても、めんどくさいからとりあえず雑にやっていた部分で後々苦戦しまくることも多々あるしなあ。

最初のめんどくささが1番楽。

これは心に刻んでおきたい。

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