コロナ禍の経営15~台風で売る野菜がないと言われてから売上を上げるまで~
1.結論
2020年9月
長崎県五島市富江町、五島きくに農園の川元さん「台風で売る野菜がないです」
私「地面の中の芋はあるはずなので、芋を売りましょう。ただ芋としても出してもほぼ売れないので「かんころ(干し芋)」で売りましょう」
画像は実際に作ってもらった「かんころ(干し芋)」です。
それから、約1年が経ち、2021年8月
川元さん「もう「かんころ(干し芋)」の在庫がほとんどありません」
私「コロナでも、台風でも、やりましたね」
画像は「安納芋」です。
「安納芋」約100kgから干して水分を飛ばすと「かんころ(干し芋)」約30kgとなります。
コロナ禍で全国的に供給過多の青果を大阪にある五島つばき商店で「安納芋」100kgを売るのは無理と判断し、「かんころ(干し芋)」約30kgを売り来ました。
2.経緯
上記、「新商品開発~かんころ(干し芋)~」をご覧下さい。
3.長崎県や五島市内ではあまり売れない
川元さん「こちらではあまり売れないです」
私「長崎県や五島市内では「かんころ(干し芋)」が当たり前の様に自宅にありますから買わないです。都会向きです。」
川元さん「都会では珍しいのでしょうね」
私「はい」
田舎での当たり前は都会では珍しい事は多々あります。
五島の中だけを見ていては気付けないので、外から五島を見る事も大事です。
4.売れた理由は利用方法が広かった事も
上記、「新商品開発~かんころ(干し芋)~」で少し紹介しましたが、小豆と煮る、味噌汁に入れるなどお客様から教えて頂けました。
さらにレパートリーが増えました。
A.そのまま食べる
●ダイエット、噛んで、だ液を出して満腹感を出す。
「干し椎茸」は甘くないから、「かんころ(干し芋)」が良いと教えて頂けました。
●犬のエサにする。
●赤ちゃんの歯固めにする。
B.お菓子の材料
●タルト作りに使います。芋から作る手間が省けます。
C.素揚げ
●素揚げは実際にお客様に作って頂きました!画像、右側です。
ちなみに揚げるとは焼くと蒸すを同時に行う事です。
D.トースターで焼く
●川元さんと同じ五島市富江町出身のお客様は、そのままトースターで焼くと教えて頂けました。もっと固く、噛み応えがほしいとご要望も頂きました。
E.蒸す
●ご飯が炊きあがった後の炊飯器に入れて、蒸気と熱をもらいます。
蒸気で柔らかく、熱で芋の甘さが戻ってきます。
●フライパンで疑似的に蒸し器の様に使って、蒸します。
●電子レンジで疑似的に蒸し器の様に使って、蒸します。
こちらの記事が参考になります。
F.注意
「千切り大根」の様に水に浸けると芋の甘さが水に逃げるので、これはやめてほしいです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?