〇〇の壁(長文です)



皆様、〇〇の壁?はご存知でしょうか?
一般的には「年収の壁」と思いますが、本日は「随意契約」による「〇〇の壁」について少しコメントします。

「随意契約」とはご存知でしょうか?
行政が発注する契約の中で130万円未満の契約は随意契約になります。

工事請負、役務、物品調達などいわゆる小規模金額の取引のことで、つくば市役所を例にすれば一社または2から3社による相見積もりで契約することになります。この随意契約がなぜか130万円から分けられていています。
「なぜ130万円なの?」。

一度、市役所の管財課に聞いたところ、「国が決めており自治体もそれに伴い運用している」とのことでした。

つくば市の場合は130万円を超えると基本的に一般競争入札になります。しかも私が知り得るところでは、数十年間も、130万円の設定を変えていません。国もしかりです。

最近の原材料費価格の高騰により、この随意契約の130万円の壁を柔軟に変更しても良いのではないかと私は考えています。

今まで随意契約で契約できた案件が見積りを取ると130万円を超えるケースが顕著に顕在されつつ、一般競争入札になるケースも増えつつあります。これは国際情勢の影響で原材料費価格上昇がすごい勢いで進んでいるためです。

一般競争入札は行政運営の手続きにかなり手間がかかります。オーバーに言えば市民サービスに影響がでます。

一般競争入札が増えるとかえって、市民サービスに支障をきたすことにもなるということです。

小学校の植栽が繁茂して造園屋さんに頼んでもなかなか発注したくともすぐに対応できないなんてことはよくあることで、道路の夏の草刈りなんて秋にやってる現場もあります。実際は130万円を超えない案件にして、数回に分けてやったり、130万円を超えても随意契約として発注することもありますが、基本は130万円の随意契約で行政は対応しています。

小規模契約による随意契約が原材料費価格上昇により、130万円を超えるケースはかなり増えつつあります。随意契約が一般競争入札に変わってしまうわけです。

今後の価格上昇傾向を予想しても、私は130万円を300万から500万円くらいに柔軟に対応すべきかと思います。物品調達、工事請負、役務などの発注形態により、金額設定も柔軟に対応すべきと思います。

一般的には市民の皆様には知られていませんが、この随意契約の130万円の壁。これにこだわっていくと行政サービスの弊害だと私は考えています。

皆様はどのように感じますか?

#〇〇の壁
#随意契約
#行政サービスの弊害

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