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クラウドファンディングと資金調達についての考察

先日京都出張の際にたまたまお世話になった方が広島から京都にいらしてたのをFacebookで発見したので、いづうの高級鯖寿司ランチをしてきました。完全に思いつきですが今日はクラウドファンディングについてのお話をしたいと思います。

クラウドファンディングとは

クラウドファンディングとは簡単に言うとファンからお金を集めることによりプロジェクトを成功させる手段です。クラウドファンディングに賛否両論の意見が世の中にあるのですが、それは認識を間違ってる人たちがクラウドファンディングをやってるケースがあるからでしょう。目的と手段を分解すれば正しく活用されてるものかがすぐにわかります。それを一つ一つ解明していきたいと思います。

そもそも先行投資するお金がないからやる手段

プチスタートアップのようなもので夢を叶えたいのにお金がないから実行できないケースがあります。多分ここで引っかかる人が出てくるのでしょう。「自分で稼げばいいやん」このご意見ごもっともです。その夢自体が今すぐ実行しなきゃいけないことなのかどうかが大切なのです。「今しかできない」「今すぐにやるから価値が高いプロジェクト」であればクラウドファンディングとして成立します。例えば海外へのスポーツ留学などは時間があるときにしかできません。そんなその人を今応援してあげたいと思えるような意味のあるプロジェクトであることとリターンの設定が大切であると考えます。そもそもその人に信用の有無が鍵であり、きちんとリターンを返してくれるのかなどのトラブルにならないような人であることが大前提です。

自分で稼いだお金でやればいいという考え

違和感を抱くことはここです。例えば海外で援助したい渡航費をクラウドファンディングした場合、本来なら自分で渡航費を稼いでサポートするから意味があることです。クラウドファンディングの役割としては「同じ思いの賛同者を集めること」が可能になります。そして実行者が代表としてクラウドファンディングを実施する場合に成立します。しかし中には単純にお金を集める手段でしかないプロジェクトもあります。それは別にあなたが実行者である必要がないのでは?という違和感だったりもするわけですね。

クラウドファンディングのプラットフォームは広告の役割をしてくれる

非常に便利なのが、プラットフォーム自体が成果報酬型の広告の役割も兼ねている点です。集客のリスクが低くさらに決済機能もついているためカートの役割も担ってくれる点では有能です。もちろん手数料が15〜20%かかりますが、先行リスクを考えると活用法は広がると言えるでしょう。ここからは成立するクラウドファンディングについて分類したいと考えます。

非常事態型クラウドファンディング

直近の事例で言いますと、コロナによる緊急事態宣言などにより飲食店などにおいて、家賃の支払いを凌ぐための手段として活用されてるケースがあります。なんとか先に資金が必要であるが、今後営業を再開したり、生活者が落ち着いて外食できる環境になった際に来てもらおうという手段としてクラウドファンディングがあります。クラウドファンディングは「緊急性の高いプロジェクト」であるということです。また被災支援の活動費など物理的に自らの資金を稼ぐ時間を支援に充てる場合なども有用です。時間的都合によりボランティアにいけない人がボランティアに行く人(=実行者)をお金で支援することもクラウドファンディングの大きな役割といえます。

先行発売型クラウドファンディング

次にこんな商品を作りたいというアイデアから先行で資金を集めて一定数の商品を受注生産する仕組みです。自分が欲しいと思う商品を開発したいけど一つじゃ高くなりすぎるためにみんなで作りませんか?と呼びかけしたり、そのアイデア自体に価値がある商品であればテスト販売的な役割も果たすことが可能です。

機動型通販ショップ型クラウドファンディング

西野亮廣さんは半分この手段として活用されてます。商品(リターン)を増やしたりできる機動力が高いのもクラウドファンディングの売りです。また商品とサービスを同時に展開できることもクラウドファンディングの良さといえます。一つのプロジェクトで自分の時間をリターンにするということはタレントさんは価値が高く、希少性もあるため向いてると言えますが、一般の人はなかなか活用しづらいかもしれません。

資金調達すること

昨今ビジネスにおいて、スタートアップ企業などが増えていますが、資金調達をすることがビジネスの時短として重要視されている時代です。一昔前のベンチャー企業はコツコツと自分たちのノウハウと資金を貯めながら会社を大きくしていった時代でした。しかし今はコツコツ積み重ねても誰かが資金を一気に投下し真似されれば一瞬にしてニーズを満たしてしまいます。また時代の流れの早さから「今すぐやらないと価値がない」ということもあります。資金を調達するということの重要性がここにあります。企業をIPOすることはクラウドファンディングと同じ仕組みと言えます。リターンが株主優待なのですね。昔ながらのベンチャー企業のような夢のある時代の終焉は少し寂しくもありますが、きっとそんな時代に生きた方々がクラウドファンディングに疑問を抱いているのかもしれません。時代の流れに沿った会社の在り方、お金の集め方はこれからも進化していくのかなと思います。

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