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ドサクサ日記 8/21-27 2023

21日。
帰国。羽田空港に着く少し前から突然耳が痛くなった。耳抜きをしようとしても上手くいかず、内耳で感じる自分の声もおかしい。鼻を摘んで耳に空気を押しやり、なんとか痛みは軽減。心配なので帰ってから耳鼻科に行った。中耳炎にはなっていないが、鼓膜の付近が炎症を起こしているらしい。ジャカルタから持って帰ってきたビンタンビールは諦めて、しばし禁酒生活。耳の奥でコボコボと音がする。

22日。
考えすぎ。働きすぎ。武蔵小杉。体調不良の原因はいろいろで、働きすぎに関してはコントロールできるけれども、考えすぎについてはどうやって対処していいのか困る。ウォーキングが良いらしいが、歩いている最中にもウダウダといろいろなことを考えてしまう。どうでもいいYouTubeのショート動画を流し見しているときが、最も脳の負担が減って脳のシワがツルツルになっているような気がする。

23日。
「前ディレイ」というパワーワードに衝撃を受けた1日だった。ディレイというのは遅延を意味する。実音を遅らせて鳴らすからディレイなのだ。「前ディレイ」は、実音を鳴る前から繰り返してくれという要望で、まだ鳴っていない音を先取りしてループさせるなどということは人智を超えている。AIでも不可能だろう。ゆえに、そういう機材を作ったら大金持ちになれるはずだ。腹が捩れるくらい笑った。

24日。
ボイトレ。肩の痛みは日に日に、牛歩のように改善しているのだけれど、片側の肩関節が不自由というだけで、肺も同じ様に不自由になる。呼吸がやや浅くなるので、息が続かない。肩の不調は時間が解決するのかもしれないが、ツアーは目前に迫っている。不安はその一点。まあ、痛いのはなんとかなる。けれども息が吸えないのは、歌い手にとって痛い。なんとか整えて、サーフのツアーに挑みたい。

25日。
ふと牛丼を食べたくなって某チェーン店に入った。相変わらず驚くほど安くて衝撃を受けた。1,000円以内でこのような旨いものが食べられていいのだろうか。アメリカだったら15ドルくらいだろうか。当てずっぽうで換算すると2,200円くらいということになる。為替の影響で変動するとはいえ、やはり安い。こういう安さの要因を想像すると心配になるが、自分が観光客だったら最高だろうなと思う。

26日。
山中湖。SLS2023に出演。会場に着くなり雷と大雨で不安になった。富士山が見える湖畔というロケーションも台無しで、電源が落ちてしまったステージもあり、大幅に出演時間が遅れるとのことだった。ケータリングエリアも雨で混雑していて、焼いた肉などが品薄だった。焼き手のスタッフの方が一切れだけ俺用に肉を取ってくれていて、「一切れだけ死守しました」との一言が嬉しかった。全体にケータリングスタッフが疲弊しているように感じたは気のせいだろうか。大雨のなか、俺たちのライブは終了。とても良い演奏だっと思う。しかし、SEKAI NO OWARIの皆の出番を前にして、フェスは中止になってしまった。落雷による事故を考えると仕方がないが、彼らを心待ちにしたファンや彼らとそのスタッフたちには気の毒な結果だったと思う。どこかで、また別の機会と幸福があることを願っている。

27日。
19年ぶりのRUSH BALL。良い1日だった。楽屋ではホルモンのナヲ姉に肩のことを励ましてもらった。はっきり書けば、ここまで痛いなら死んだ方がマシかな?と思う夜もあった。これは大袈裟ではなくて、恐らく、同じ症状に悩んでいる人たちに共通した体験なのではないかと思う。そう思えたのはナヲ姉の言葉で、いろんな悩みを共有してくれた。彼女はもはや我々のお姉ちゃん、ときにお母さんでもある。ダイスケはんにも感謝せねば。TOSHI-LOWさんとも身体についての話をたくさんできて良かった。どこで会っても、身体が緩む。酔っ払った市川さんに抱きしめてもらったのも嬉しかった。俺はロック界ののび太のひとりとして、映画ver.のジャイアンにめぐまれている。KJ、TAKUMAさん、WANIMAの皆、そういう全身でGOODバイブスを放つ人たちの言葉や演奏に触れられたのも良かったと思う。観たバンドは、どれも最高だった。髭とモーサムのステージがもっと近かったら良かったのに。ケータリングにあった生ビールの機械で注ぐプレーン酎ハイは危ない。飲みやすいウォッカの希釈液と書くと恐ろしいが、あのスタイルで野外となるとチビチビ飲んでるつもりが、いつのまにかバケツ一杯分くらい飲んでしまう。40代なのでなんとか生きて帰れたが、20代なら爆酔して果ててしまっただろう。

Photo : 山川哲矢