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2023年2月広島旅行記

もう半年以上も前のことになりますが、今年2月、文学フリマ広島5への出店を口実として、広島・宮島を旅行しました。これはその旅行記になります。

2023年2月広島旅行記

2022年12月、本業に忙殺されながら、2023年1月開催の文学フリマ京都の新刊が無事入稿出来たら、その新刊を持って2月の広島にも出てみよう、旅費は高くつくけれど、思い切って休暇と観光を兼ねて…と朦朧としながら夢見るように申し込んだ文学フリマ広島5。これまでの文学フリマ参加は京都会場と、大阪会場すら去年初めて出たような人見知りっぷりでしたが、初めて自分の本を持って近畿の外に出ることができました。

本業3冊すべて校了したのが今年2月の上旬で、そこから燃え尽きないようにと広島の旅程を組んで、広島から帰ってきて、なんだか今やっと燃え尽きている。燃え尽きると何もできなくなって、またそのうち日常に忙殺されるようになるわけですが、旅行記だけは記憶が鮮明なうちに書きたいなと思って、これを書いています(旅行記後半はその後半年経ってしまいましたが)。

旅程は、友人の所属している同人が参加すると聞き、打ち上げに混ぜてもらえることになったので、それなら月曜は有休を取ろうとなり、けどどうせなら行ったことないところにも行きたくて、あれよあれよと前乗りする予定を組んでいました。
なんとなく宮島に泊まってみたくて調べたら宿が少なく、コロナ禍でも規制が徐々に緩和されてきた頃でお安くはなかったんですが、使ってなかった楽天ポイントをここぞとばかりにつぎ込み、旅支度を進めました。

1日目 昼過ぎ宮島着、宮島泊
2日目 広島市内で文学フリマ出店、市内泊
3日目 ひろしま美術館(ピカソ 青の時代を超えて)をメインに、広島市内をぶらぶら

1日目 2023年2月25日(土)

本業で燃え尽き、プライベートでもいろいろあってぼんやりしていたので、もう広島に全部置いてくる気持ちで旅立った朝。イベントに参加するときに必ず連れていくトランク(昔のものだから車輪が垂直方向にしか回らず、わりと不便)を転がしているとしゃっきりしてきたような気がする。9時半の新幹線に乗り、移動時間で読むために持ってきていたゲラを広げる。

これは所属している文芸同人誌「しんきろう」の同人らの初稿で、それまでは読む余裕がまったくなかったのだった。不思議とローカルな空気をまとった新刊になりそう。かくいうわたしの作品も田舎が舞台の話。しんきろうの飲み会では各自飲みたい酒を持参することが常なのですが、かつて新年会に鍋をしたとき、全員が違う種類のウイスキーを持ってきたことを思い出すよう。こうして文学フリマへのモチベーションを高めておく。
広島は遠いように思っていたが、新幹線ならかなり近いことを知った。片道1万円払えば、二時間かからない。福山あたりから曇り空がひそのままJRで宮島口へ。広島港からの航路にも惹かれたが、時間が惜しかったのでJRに。車内、薄着の人が多いことに気づく。憧れの瀬戸内海性気候と思う。ただ、新幹線で福山を過ぎたあたりから曇り空が広がって、降水確率は40%とのこと。

JR宮島口へ到着し、人の流れにそってフェリーへ。途中、「あなごめしうえの」で翌日の朝ごはんに穴子弁当を買っておく。
宮島は眠るのが早いらしく、今回の宮島逗留のスケジューリングはなかなか難しかった。本土からの観光客がほとんどを占めているのか、アルコールを提供するお店でも16時頃に閉店してしまうし、宮島にはスーパーもコンビニもない。フェリーは22時頃に最後の便が出るとそれ以降は断絶してしまう。そのため、土産物屋で夜用のビールと瀬戸内レモネードを買ってからフェリーに乗船。ICカードが便利。一列に並んだりはせず、人々は大雑把に乗船している。十分で宮島に到着。
ここ十年ほどで、なぜか船に乗るのが好きになった。観光船というわけでなく、水上バスのように市民の生活の足になる船にやたら乗ってみたい。イスタンブルに滞在したとき、新市街に行くときに使った。わたしにとって船上は非日常だから、それが日常と融合しているところに面白みを感じる。
近づいてくる宮島の写真を撮りながら、ふと「人工島」の名前がついた詩集を持ち込んでしまったな、と思った。『詩集 人工島の眠り』を新刊として、文学フリマ広島に出店するのだが、人工じゃない島で一晩過ごそうとしていることに今になって気づいて可笑しい。

宮島に降り立つと、その辺に鹿がいるのがおもしろい。奈良もそうだけど、奈良ほど多くなく、こんな狭い土地で遭遇する(共存している)のがおもしろいのかも。チェックインには早い時間だが、事前に連絡しておいたこともあり、宿には先に荷物を置かせてもらう。女将さんが親切な方で、柵のような引き戸の開け方がわからないでいると「これは鹿戸というんですよ」と説明してくれたり、鹿が食べるような草木は家先に植えられないのだと教えてくれたり(かじったような跡が見えたが)、今からそのへんをぶらぶらするのだと言うと、今の季節は馬酔木が見頃ですよと教えてもらった。見送られてまずは商店街の方へ。

かじったあとが…
女将さんの貝殻コレクション、左に見えるのが鹿戸
どうもあんまり食べられたくないところを食べられている気がするね
たしかに見頃だった馬酔木

昼食には大鳥居に一番近いカフェ「Cafe Lente」へ。椅子や机が不揃いでかわいい空間なのだけれど、メニューからはビールとおつまみ、汁なし担々麺を選んだ。旅先で昼過ぎから飲むビールが至福。

つまみは一夜干しホルモン

外に出ると小雨が降っていた。ダウンのフードをかぶり、腹ごなしのために少し歩く。足は自然と喧騒を離れて静かなほうへ向いた。海を右手に眺めながら「大元浦」のあたりにいた鹿を通り過ぎ、広島大学の施設(附属宮島自然植物実験所)のほうへ。特に進入禁止とは書いていなかったので、トンネルを抜けた。人気がほとんどない。お風呂に浸かるように側溝に入り込んで頭を突っ込んでいる鹿がいた。

見つめないで…
!?
何してるんだ
角を切り取られた鹿ばかりのなか、1匹だけ角のある鹿に遭遇して、少し異様に映った。足を引きずっていたけれど、神様だったのかもしれない。

あまり奥の方へは行かず、適当に引き返して、「宮島歴史民俗資料館」に入った。厳島神社だけではないこの島の民俗史、とくに住んでいる人々にも興味が湧いた。もみじ饅頭の焼き形もあった。施設内の一部が宮島の伝統的な家屋になっていて、京都の町家とはかなり異なった構造である。狭い間口と奥行きのある家屋は変わらないが、入り口からミセ(表の間)、オウエ(中の間)、ザシキ(奥の間)に続き、オウエは吹き抜けで神棚がある。そしてそれらの空間を土間が繋いでいる。

宿に夕食がついていないので、早い時間から表参道商店街で買い食いをしておく。そこいらに焼き牡蠣スポットがあり、歩き疲れたらすぐに牡蠣が補給できるようになっているのがおもしろい。焼き牡蠣は縮むからか、貝皿二枚に三つ載せてくれる。鹿が寄ってくるが、鹿って牡蠣食べられるのかな? 甘いものも食べたくなって揚げもみじも食べた。もみじ饅頭を揚げようと思った人は天才かと思う。

揚げ紅葉
シュール

感激したのが生牡蠣。明日イベント出店だからリスキーかなと迷ったが、やはり食べたくなってしまった。宮島桟橋すぐの食堂のようなお店の店先に牡蠣が並んでいる。ピークを過ぎたのか、お客はまばらだった。牡蠣を2種類選んで店内に入ると、小さなお猪口1杯100円の利き酒ができるようになっていた。勝手に注いでよく、しかも申告制というとんでもないシステムである。すっきりしたのが飲みたいといえば「海風土シーフード」を勧めてもらい、一献。

なんという

せっかくの生牡蠣だからと何もかけずに味わったが、卓上調味料に琥珀色の謎の液体があるので大将に訊くと、ウイスキー。しかもシングルモルトウイスキーという。えっウイスキー?と訊き返すと、村上春樹がそういう食べ方を紹介していると『もし僕らのことばがウィスキーであったなら』の文庫本を貸してくれた。スピンの挟んであるページに、果たしてそういう食べ方が語られてあった。逡巡のち、ものは試し、ここは騙されたと思って…、と試してみると、これが目が醒めるほど美味い。シングルモルトじゃないと駄目なのだろうなという香りと味の融合。これは驚いた。驚いた拍子に2杯も飲んでしまった。

広島弁の達者な男前の大将、「どこから来たあ?」と言いながらさらに生牡蠣をひとつサービスしてくれ、「これはタダで飲んでいい」と言って開封済みの四合瓶をドンと置いてくれた。あやうくここが終の棲家になるところだった。日本酒3杯と3つの異なる牡蠣を味わい、800円。身も心もほくほくしながら商店街へ戻る。酒が入ったのを良いことに、閉店前の地ビールとカキフライの立ち飲みにも滑り込んだりした。

一度宿に戻ってチェックインしておく。予約した宿は「宮島ホテルニュー寿」、名前もホームページもどこか懐かしい気持ちになって素敵だ。主人と女将さんも素敵な人たちだった。部屋をなぜかグレードアップしてくれていて、ツインベッドの広い部屋を案内された。女将さんと少し話す。夜に予約している遊覧船は、鳥居の近くまでしか行けないかもね、とのこと。昼に角のある鹿を見たと言ったら、賢い者は角切のあいだは山奥深くに逃げているのだそう。トランクに押し込まれていた荷物をほどき、朝食用のお弁当などを冷蔵庫に入れて、再度外出。雨脚が強くなっているが、夕方の大鳥居へ。

どっちでも寝れる~
なんなの?

干潮で、大鳥居まで歩けるようになっていた。先に資料館で知識を叩き込んでおいたこともあり、いっそう不思議な建造物に見える。去年までは改修工事をしていたらしいから、ちょうどよいタイミングだったと思う。

厳島(宮島)は古くから神の坐す島だったという。そこにりっぱな寝殿造りの神社を建て、鳥居を構え、人が住み着くようになった。立派な建物は権力の印だけれど、神は権力に利用されるようになったのだろうか。それとも角を切られたくない鹿と同じで、本当は原始林に引っ込んでいるのだろうか…などと考えながら一時間くらい干潟をぶらぶらしていると、突然声をかけられた。「It's you!」と言いながら、海外からの観光客と思しき男性がモバイルを見せてくる。大鳥居越しの遠景にわたしを撮ってくれたそう。シェアしたいんだけどワッツアップ使える?と言われ、聞き覚えのないアプリだからとメールアドレスを教えたらすぐ送ってくれた。お礼に彼のことも撮ってあげた。

ゴタンダ(遠景)←傘を差している

日が暮れはじめ、大鳥居がライトアップされる。写真を撮っていると、星が映っている事に気づいた。買い替えたばかりのスマホのカメラの性能が、以前持っていたのよりも飛躍的に向上している。ちょうど雲が晴れたので、月と金星・木星が一直線に並ぶのが撮れた。

オリオンがくっきり撮れるとは…!

遊覧船の予約まで1時間ほどあったので、一旦宿に戻ると、宿の主人とおかみさんがバンケットルームで大鳥居のライブ映像を見ていた。ここのバンケットルームは、コーヒーサービスやたくさんのソファのほか、壁一面には本棚があり、いろんなジャンルの本―詩集、漫画から島の民俗誌まで―が並んでいて図書館のようだった。おかみさんが本好きとのこと。最近はゴールデンカムイを読んでいるとのこと。
奥にはストーブが焚いてあって、少しあたっていきなさいと言う。主人が最近youtubeを始めたということで、「3分だけ見てほしい」と言われて「今日の宮島」チャンネルを一緒に見た。聞くと、主人は生まれも育ちも宮島だそうだ。てっきり観光地化している島だと思っていたから驚いた。深夜に急に具合が悪くなったらどうするのだと聞くと、救急艇が出るのだと言う。お店も夕方には閉まるような町。日暮れとともに休み、日の出とともに起き出す生活はさぞ健康だろうと思いを馳せる。
ストーブの近くには猫がいた。聞くと、雨の日は野生の猫が寄ってくるらしい。宮島には鹿の保護のため犬がいないそうだが、猫はいるのか。

大鳥居と水位のようすが常に中継されている
最高の宿では?

時間になったので桟橋へ。雨はやみ、そのかわり冷え込んでいた。出歩く人はほかにいない。鹿に遭遇しぎょっとする。桟橋前の広場で見上げた星が見事だった。冬の大六角形が鮮明で、オリオン座の大星雲までがくっきりと見える。

冬の大六角まで…!

遊覧船で救命具の説明を受けるが、この海に落ちたらすぐに凍死するに違いないと思う。大鳥居に近づくと、船外にも出られた。ガイドのおじさんが、弥山を額だとして、稜線が観音さまの横顔に見えるのだと教えてくれた。立派なつくりの神社ももちろんそうだけれど、原始の信仰心に触れたような気持ち。

宿に戻り、家族風呂を使わせてもらう。戸が開いていたら早い者勝ちでプライベートに使えるシステム。浴槽の蓋が檜なのか、良い匂いがする。部屋に戻って、本土から持ち込んだ宮島ビールを飲んでから眠った。

2日目 2023年2月26日(日)

5時に起床。身支度をして、昨日買っておいたあなごめしを食べ、戻ればスムーズにチェックアウトできるように、荷造りしておく。バンケットルームからもらってきたみかんが甘くて美味しい。

厳島神社の開門は6時半。この日の日の出は6時40分頃。目覚めたばかりの島内を歩き、早い人たちに混じって厳島神社を参拝。
初日は閉店前に行きたい場所が多すぎて、この日も午前中には広島市内へ戻らなければならなかったので、満潮時にお参りができなかったのが心残り。それでも人の少ない境内は神秘的だった。

今年三度目の大吉

何人かの外国人観光客が立入禁止の場所に入ったせいで、つられた日本人も入り込んでしまい、とても見苦しかったが、それでも境内から大鳥居越しに朝日が本土を桃色に染め上げるのは美しかった。裏手が山なので、太陽が射すのは7時半を回っていた。ほのかだった朝焼けを灼きつくし、島が変わらぬ朝を迎える。海岸を歩いて宿に戻る途中、カラスだろうか、鳥の死骸を見つけた。腹の中身はすでにない。この島でカラスは神の使いらしい。潮が満ちれば海にさらされ、潮が引けば陽にさらされる死骸の運命を思った。

チェックアウトのとき、女将さんには本当によくしてもらったので、明日出店するつもりで持ってきた作品を1冊ずつ献本させてもらった。図書室の本棚に置いてもいいかと聞かれてもちろん了承する。8時半のフェリーで宮島を出て、10分の船旅で客愁に浸った。

行きと逆で、宮島口から広島までJRで戻る。旅行支援のクーポンは今日使い切らねばならないため、駅に入っているアンデルセンで昼食にパンを買った。ドキドキしながら広電に乗り、南区役所前まで行くと、同じようにスーツケースを曳く人々についていけば会場に到着した。当日の様子は「2023雨水日記」で書いたとおり、クオリティの高い出店者ばかり。今回は買い物にもちゃんと時間を取ったので、店番できない時間帯の売上は落ちるけれども、よい経験になった。

アンデルセンのパン 近くの公園で昼ごはん

打ち上げで同人「カム」の人たちと駅前の居酒屋に入り、また牡蠣にありつくことができた。焼き牡蠣、蒸し牡蠣は味が凝縮しているが、生牡蠣は宮島で食べたのよりずいぶんあっさりしているように感じる。あれを同じように本土で食べようと思うと絶対に800円ではすまないだろう。牡蠣好きにとってあの体験は裏目にでるのではないかと一抹の不安がよぎったが、「カム」の方々はみんな愉快で、日本酒と海産物を同じくらい楽しめる人たちの打ち上げに混ぜてもらえたことが本当に嬉しい夜だった。しっかり二軒目にもついていき、ご機嫌でホテルに戻る。大浴場が込んでおり、寝付くのが深夜を回った。

3日目 2023年2月27日(月)

(旅行記としてちゃんと書けていたのは二日目の夜までで、ここから先は旅から半年以上経って追記するものとなります。)

寝不足気味ではあったけれど、せっかくの旅先の朝を寝て過ごすわけにはいかない。モーニングは地元の人が行くような店に混ぜてもらう気持ちで「ツバイG線」へ。昨晩あれだけ飲んでも胃腸は元気なのでピザトーストなんかを頼む。持ってきていた『カッパドキヤの夏』(柳 宗玄)を少し読む。店内奥に洋風の額縁に収められた女の能面がかかっていて気になる。

その後、カムのHさんGさんと待ち合わせてひろしま美術館へ、「ピカソ 青の時代を超えて」を観た。ピカソをちゃんと観るのは初めて。コラージュ作品を気に入り、撮影可なので撮ってみたところ、カメラがバグってさらなるコラージュ作品のようになって面白かった。

わざと加工したわけではないのですが問題がありそうなら消します

他に気になったのはピカソが関わった当時の出版物。特に『真夜中の馬』、『20詩篇』、『死者の歌』など。
常設展も覗いてみる。鴨居玲「教会」の前にはずいぶん長い間いた。ミュージアムカフェでランチをとり、Gさんとはそこで別れる。

庭も美しい
ミュージアムカフェのキッシュプレート

Hさんとはその後、ZINEも扱う書店「READAN DEAT」さんへ。ZINEを扱ってくれる書店が街にひとつでもあるのはありがたい。『青葱を切る』(藤本徹)を買う。『カッパドキヤの夏』をちょうど読んでいること、先日の大地震も記憶に新しいことから目に焼き付いた『トルコから世界を見る ─ちがう国の人と生きるには?』(筑摩書房)もついでに買う。

(後日自宅にて)
背表紙のイラストにグサッときた🔪

Hさんとはそこで別れ、ぶらぶらしたり「フルーツカフェ タマル」でおやつを食べたり、広島城の周りで写真を撮ったりした。スマホを買い替えたばかりで、おもしろいように綺麗に撮れる。

梅も咲いてた

それから歩いて広島駅まで。途中で広島県立美術館の横を通りかかる。ここへは以前2019年の2月に来た。関西で見逃してしまったサヴィニャック展を追いかけるため、広島・尾道コースで来たのだった。コロナ前のことだ。今回は行ったことがない宮島を旅程に組み込んだけれど、尾道もまた再訪したいところ。
広島駅前でお土産を買い、車内で食べる夜ご飯を買い、くたくたの体を新幹線に運ぶ。帰り道は少し寂しいし、翌日は朝から普通に仕事だし、疲れもあって眠っていたからか帰り道のことはあまり覚えてない。寝過ごさず京都駅のホームに下りると少しほっとしたことは覚えている。

後日談1

文学フリマ広島で『詩集 人工島の眠り』を買ってくれた人が後日SNSでタグ付けして感想をくれてかなり嬉しかった。「シティポップで重すぎない文学性」とのこと。平易な言葉で重すぎず、を目指していたので嬉しい。

後日談2

ちょっといいワインがあるからと晩餐に呼んでくれていた友人にお土産を渡した。クラフトビール好きな友人なので呉のクラフトビールを買ったのだ。

最後に

それまでコロナでなかなか遠出しにくい年月をじくじくと過ごしていましたが、旅行を兼ねて文学フリマに遠征するのはとてもありがたい口実でした。広島の開催は例年2月ですので、牡蠣好きな方には特におすすめです。

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