ストレスについて。

みなさんこんにちは。

今日はストレスについて考えて行こうと思う。現代においてストレスという言葉は日常的に使われる。「あの人の話ストレスたまるわー」とか「仕事の行くのストレスだわー」みたいな。こんな風に使われるストレスって言葉の定義はちょっと曖昧なのでここでは「外から受ける刺激」って定義しようと思う。マイナスな言葉としてしか使わないからストレス＝よくないものって捉えられがちだけどそんなことはない。

そう、今回主張したいのはストレスには悪いストレスと良いストレスがあって、自分にとって適切なストレスを与えることが大事なんだよっていうこと。

これをいろんな観点から話してみようと思うのでよかったら最後まで読んでみてください。

悪いストレス

まずはじゃあ悪いストレスについて。悪いストレスは二種類に分類できる。一つは完全に自分では制御できないストレス。例えば隣の家がうるさいとか仕事の環境が劣悪とか物理的な環境を変えない限りどうしようもないもの。これに関してはどうしようもないので積極的に環境を変えていくしか解決策はないと言える。

もう一つは自分の能力に見合ってないもの。この二つ目が非常に重要なので詳しく話して行く。

自分の能力に見合ってないとはどういうことか。これを説明するにあたって哲学者のチクセントミハイのフロー理論というものを参照してみようと思う。彼によると充実感とはフローの状態にあるときに感じることができるもので、このフローとはいわば「ノッテいる」状態、つまり「めっちゃ集中できている」状態のことだと述べている。そしてこのフロー状態に入るための条件として自分のスキルレベルと挑戦レベルが釣り合っていることが挙げられている。そう、自分の能力に見合っていないというのはこの釣り合いが取れていないということなのだ。

これは日常的な場面に落とし込んで見ると非常にわかりやすい。例えば、受験勉強で問題集を解くときにめちゃめちゃ簡単な問題集を解いていてもつまらない。これは自分のスキルに対して、課題レベルが低すぎるからだ。かといって逆にめちゃめちゃ難しい問題集を買ってもそれはそれでできなさすぎてやる気が起きない。この場合は課題のレベルが自分の能力よりはるかに高い状態を指している。

ポケモンだってそうだ。最初から四天王に挑戦してもボコボコにされるだけである。そのためにその途中にジムリーダーをおくことによってうまくポケモンたちのレベルと敵のレベルの釣り合いを取っているのだ。

まとめると二つ目の悪いストレスはこの課題設定を見誤ってしまうことに原因があると言える。

良いストレスってあるの？

では良いストレスについて見ていこう。

まず、そもそも良いストレスなどあるのかという話だがそれはしっかり存在する。例えば、生きていくのに困らないお金を持っていて職につかず過ごす毎日と大変であはあるがやりがいのある毎日どちらが充実感を覚えられるかというと後者であるのは自明である。

またこれは細胞においても、細胞に弱いストレスがかかったほうが、ストレスフリーの状態よりストレスに耐性がつくことによって結果的に長生きにつながるという研究が存在する。

それでも疑うようだったら世界のお金持ちの活動を調べて見て欲しい。全てを手にした彼らは何もしなくても良いはずなのに環境問題や人種問題などの活動に積極的に取り組んでいる。人は何かしらの課題（ストレス）を欲しているのである。

良いストレスとは？

さて、良いストレスが存在することがわかったところで良いストレスとはどのようなものかについて見ていこう。

良いストレスとはどのようなものかについて話すにあたって、先ほどのチクセントミハイのフロー理論を再び参照しよう。すると良いストレスとは挑戦レベルと自分のスキルレベルが釣り合っていることだとわかる。問題集でいうと８割解けて2割解けないくらい。そしてこの良いストレスは充実感や達成感さらには幸福感を与えてくれる。筋トレなんかはその代表的な例だろう。

筋トレによって体に適度なストレスを与えることによって、感情が安定したり、睡眠の質が良くなったりパフォーマンスの向上が見込めたりと様々な効果があることがわかっている。

勉強もそう。わからない問題には頭を悩ませるが解けた瞬間は非常に気持ちいし、満足感を得られる。

気づいた人もいるかもしれないが、悪いストレスと良いストレスは紙一重であることがわかる。筋トレだって、自分にあったものをやれば効果的だが、最初からなかやまきんにくんと同じメニューをこなそうとしたって無理に決まってる。自分に合うという観点が大事だ。

まとめ

まとめると、良いストレスは充実感や達成感を与えるが、それを生み出すには自分の能力をしっかり把握すること、そしてそれに見合った目標を設定することが必要だよということでした。ストレスとうまく付き合える人が人生楽しめるんじゃないかな。

読んでくれてありがとうございました。ではまた。