2023 Mashu というお酒。
2023年(令和4酒造年度) Mashu
北海道芦別産 山田錦 (加藤農場)
精米歩合 60%
山廃酛仕込み
五色彩雲シリーズの3色目の青色ラベル。秋から冬にかけての限定酒として発売。自然の力を使った昔ながらの山廃仕込みで作られた北海道産山田錦の純米酒です。この酒は北海道という土地で作られた山田錦を使用することで、北海道の風土や特性を反映し、地域の酒づくりの多様性と豊かさを追求しています。
Mashu(ましゅう)の由来
蔵のある釧路地域からわずか1時間半ほどの場所に位置する、美しい自然環境に囲まれた摩周(ましゅう)という地域名と、その地域にある美しいカルデラ湖で世界屈指の透明度で知られている摩周湖が由来です。
水というテーマ
酒造りにとって原料米だけではなく水は特別な要素の一つで、蔵内から湧き出る井戸水は、古くから福司酒造の酒造りにおいて大切な役割を果たしています。言い伝えでは、蔵の井戸水は摩周湖の伏流水とされており、古くから福司酒造の酒造りにおいて大切な役割を果たしていると考え命名しています。
摩周湖について
この湖は神秘的な湖としても知られていますが、アイヌ語では「カムイ・トー=神の湖」と呼ばれており、入る川も流れだす川もないにもかかわらず、水量が永遠に変わらないとされています。この湖の神秘性は、湖がダムのように水を絶えず溜め続け、その圧力で地下をくぐり抜け、地下水として湧き出ているためだと言われています。そのため、湖の水量は常に変わらず、普遍性を保っています。
「五色彩雲Mashu」は、この摩周湖からインスパイアされた純米酒で、透明で美しい湖の
水を反映しているように綺麗でありながら、味わい深い酒質です。
味わいと特徴
上立ち香は非常に穏やかな香りで、口に含むと綺麗な酸が広がり、すっきりとした味わいと なっております。本来、山廃仕込みのお酒は酒母由来の旨み成分が豊富で複雑味のある 味わいが特徴ですが、五色彩雲では丁寧に山廃を仕込むことにより、雑味の少ない綺麗 なお酒に仕上げています。
原料違いを楽しむ
五色彩雲シリーズNusamaiと精米歩合・水・酵母ですが味わいが異なります。単純な米の質の違いを比較していただけるでしょう。(Mashuは北海道産の山田錦、Nusamaiは北海道の酒造好適米の吟風を使用。)また仕込み時期もほぼ同じでありながら熟成の仕方も異なるもの楽しんでいただけます。
温度帯
Nusamai よりも温度帯に寄っての変化がわかりやすく、楽しめます。
冷酒では穏やかな味わいで綺麗な酒質ですが、温度が上がるにつれて味わいに幅が出てきます。
Mashuのラベルとカラー
Mashuのラベルは阿寒摩周国立公園に位置し、自然に恵まれた摩周の水と山、森、そして涼しさを日本古来の色「縹色(はなだいろ)」で表現しています。摩周湖の美しい青色のインスパイアされたデザインです。
■ カラー:縹色(はなだいろ)
古くから知られた藍染めの色名で、藍色よりも薄く浅葱色よりも濃い色のことです。古くははなだ色、平安時代は縹色、江戸時代は花色と色名を変えて伝わった色名。
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