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「目の見えない白鳥さんとアートを見にいく」

こんにちは5CMです。
いつも5CMをご愛顧いただきありがとうございます。
読書の秋ということもあり、今日は本の紹介を。

本屋大賞ノンフィクション本大賞2022受賞おめでとうございます。
「目の見えない白鳥さんとアートを見にいく」
著 川内有緒

全盲の白鳥健二さん。
年に何十回も美術館に通う。
絵画や仏像、現代美術を前にして会話をしていると新しい世界の扉がどんどん開き、それまで見えていなかったことが見えてきた。
白鳥さんとアートを旅して、見えてきたことの物語。

この本を読んだときは、対話型アート鑑賞に興味を持ち始めていた時でした。
そもそも人と一緒に見るってどういうこと⁉︎
ましてや一緒にアート鑑賞するのは目の見えない白鳥さん。
一体どうやって鑑賞するの⁉︎、先の展開が気になって一気読みしてしまいました。

作中に出てくる話題はアートだけじゃなく、障害のこと、過去のこと、未来のこと、今のこと、死生観や優生思想など話題も多岐に渡ります。
作中に登場する人たちもユニークでバラエティ豊か。素敵なエピソードもいっぱいです。
堅苦しいところのない文体でスラスラ読めました。

参考文献もしっかり載っていたので、深掘りしていこうと思います!
「第9章みんなどこへ行った?」の黒部ダム気になるなぁ。。。。
新潟にあるマリーナ・アブラモヴィッチ≪夢の家≫、この辺りもとても面白かったです。いつか行ってみたい!!

白杖片手にどこでも行って、お酒飲んで酔っ払って迷子になる白鳥さん。
超素敵♡

そして、後半のホシノさんの言葉はとても強く心に響きました。

素敵な本に出会えたことに感謝。
オススメです。


以下本文より

わたしたちは、過去の経験や記憶といったデータベースを巧みに利用しながら、目の前の視覚情報を脳内で取捨選択し、補正し、理解している。さらに言うと、その過去の記憶情報を元に、対象物をポジティブにもネガティブにもジャッジする。

本文より

ひととひととの間にある境界線を一歩ずつ越えていこうとすることで、わたしたちは新しい「まなざし」を獲得する。

本文より

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