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平田 豪成(ひらた ひであき)
2021年9月14日 00:34
2014年9月、タンゴが我が家にやってきた。タンゴは、3歳のミニチュア・ダックスフントで、身体は漆黒の毛で覆われていた。顔は白黒まだらで、黒い鼻先、黒い目玉、そして鼻の付け根に下地の黒い皮膚が露出しており、顔の輪郭にだけ白く短い毛が生えて、第一印象はなんだか情けない顔の犬だった。飼い主に虐待され保護されていた保護犬だった。鼻の上から馬の轡のような金属製の口輪を付けられ(その金属で擦れて毛が剥が