物部神社 鎮魂祭 次第
本日石見一宮・物部神社で行われた、鎮魂祭の次第。
祝詞奏上までは、一般の神社祭式。
祝詞奏上後、宮司以下三名の神職が、本殿に入り、御簾が下される。
階の下、幣殿正面には、巨大な木の桶が伏せて置かれ、上に猿女君が乗る。猿女君は右手に矛、左手に熊笹の葉を重ね合わせた扇を持つ。頭や体に葛をまとう。天の岩戸神話の天鈿女命の姿である。
明かりが落とされ、社殿は暗闇となる。
本殿で宮司が柏手を打ち、「ヒト」と唱える。
しばらくして、猿女君が呼応して「ヒト」と唱える。
そして、右手の矛で床を一突きし、左手の熊笹の扇を、上から左下へと、弧を描いて、バサバサを振りながら下ろす。
以下、フタ、ミ、ヨ、イツ、ム、ナナ、ヤ、ココノ、タリと、一から十まで数えながら、同じ所作を繰り返す。
鎮魂が終わると、明かりが灯され、一般の神社祭式が続行される。
神職の説明によると、このとき宮司は、人型の入った柳箱を、ユラユラと揺らしているとのこと。
また、猿女君は、小学三年から六年の女児が務めるという。
鎮魂祭は、宮中や、物部氏の氏神たる石上神宮でも行われるが、物部神社のものは、非常によく古態を残しているという。
余談だが、Dr.コパも参列していた。
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