うなづく。
久々に会う、姪っこ、M。
13年ぶりだろうか。
彼女は、4~5年ぐらい前に、オランダで1年間すごしたそうだ。
オランダか・・
まず、最初に、「オランダって、安楽死が認められておるやろ?」
「うん、そうらしいね・・」
「私の小学生の教科書では、オランダの土地は、水面より低いらしいもんで、土手に、水漏れを発見したとある少年が、気絶するまで、手で押さえていた話が、書かれておったなあ・・」
M、目を丸くして、「ええ?ほんとに?」ビックリ顔。
最後、「アンネの隠れ家、見に行ったの?」
M、「あ、アンネ・フランクね、行ったよ」
「ゴッホの絵、見に行った?」
「私、小学生6年生の時、ゴッホの本を読んで、読書感想文書いたんや・・」
Mのしぐさが、やさしく、ゆっくり、うなづきながら、私のたわいのない話を、聴く姿が、とてもお上品に見えた。
M、「仕事が忙しくて、観光めぐりしている暇もなかった・・」
「そうなんだ・・」
「オランダで見る、ゴッホの絵どうかなあと思ってさ・・」
姪と、オバの会話。姪もすっかり、大人になった。