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花博会場予定地で都合が悪いものが見つかった横浜市は市民へひた隠し

横浜市の皆さんは、花博会場予定地の上瀬谷通信跡地が、昔、米軍基地だったのはご存知ですよね。面積は約242haと、みなとみらい21地区の約1.3倍もの広さを誇ります。

ゴミの埋立地で行われる大阪万博よりも地盤はしっかりしており、地中からメタンガスが出るようなことはありません。大阪万博会場は万博終了後にIRという名前のカジノが作られますが、花博会場の跡地はそんなギャンブルなんて子どもの教育もよろしくない建物などできません。

その点、横浜市は山中竹春市長がIRにNO!を突きつけたおかげでカジノがくる心配もありません。本当に良かったです。

花博が終わった後は何が建てられるのか

三菱地所を事業予定者に決定した「KAMISEYA PARK(仮称)」というワールドクラスの次世代型テーマパークを作る予定です。

駅前にはコンビニやドラッグストア、カフェや飲食店などを誘致して普段使いもできるようなショッピングセンターを併設するとのこと。

さらに緑豊かな公園や、主要ターミナル駅や空港からバス路線を受け入れるバスターミナルを建設する予定です。ホテルの建築も事業に入るといった一大事業になります。

株式会社ハクホウエンタープライズのスタッフブログより画像引用

この事業に参画するのは、三菱地所だけではありません。新たに相鉄HD、東急、東急不動産(同)、三菱倉庫(同)の4社が加わっています。

交通網の整備もバッチリの上瀬谷通信跡地


しかし気になる点が一つあります。

横浜市民の皆さんならご存知だと思いますが、上瀬谷通信跡地は交通の便が良いとは言えない場所にあることです。

東急田園都市線・南町田グランベリーパーク駅や相鉄本線・瀬谷駅から2kmほど離れていて、公共交通機関で行くにはキツい場所です。

しかし、そんなご心配は無用です。横浜市は市民の皆さんが新しいテーマパークへ通えるように交通網の整備も進めています。

横浜市は13日、米軍から返還後のまちづくり計画が進む上瀬谷通信施設跡地(瀬谷区、旭区)で、相鉄線瀬谷駅から跡地までの約2キロにバス専用道を設け、車両を2台つないだ連節バスを走らせる「新たな交通」の整備方針を明らかにした。

「新たな交通」自動運転バス導入へ 上瀬谷通信施設跡地から2キロ 横浜市が専用道

この新しいバスは自動運転で運行する予定で、専用道は瀬谷駅の北側に地下トンネルで設けるそうです。しかも将来的には、上瀬谷より北のJR横浜線長津田・十日市場駅方面や、南の相鉄線いずみ野・いずみ中央駅方面にも環状4号線を通って路線を延伸させる構想まであるとのこと。

2030年代前半の供用開始を見込んでおり、事業費は約466億円。予算の半額程度は国費などの活用を検討しています。

都合の悪い情報はひた隠しの横浜市

そんな夢いっぱい、バラ色の未来が待っている上瀬谷通信跡地ですが、372万5千の横浜市民の皆さんに知ってほしいことがあります。

この日本と横浜市が誇る企業が開発に手を挙げる上瀬谷通信跡地から砲弾が見つかったのです。

ja.pngtree.comから画像引用

政治に興味がある横浜市民の方ならピンときた人がいるでしょう。

2022年12月20日に花博会場予定地である上瀬谷通信跡地から砲弾2発が見つかったことを横浜市が明らかにしました。しかし、砲弾に爆発の危険がなかったことなどを理由に発見後すぐに公表をしなかったのです。

市議会常任委員会で複数の市議から砲弾発見について指摘があり、上瀬谷整備・国際園芸博覧会推進室の村上実室長が答弁しています。そこで、横浜市議会の議事録を見てみましょう。

◆福地委員 10月にこのエリアで砲弾が発見されました。信管が入っていなかったので爆発の危険性はなかったということですが、昨日も同様の砲弾が見つかったと聞きました。どういった状況であったのかお答えください。

◎村上上瀬谷整備・国際園芸博覧会推進室長 まず、先般見つかったものは、埋蔵文化財の試掘調査の中で10月18日に砲弾が発見されたことを受けまして、その後、委託業者と教育委員会、都市整備局で砲弾発見時の手順をまとめて、掘削の留意点、あと発見時の対応、それから緊急連絡先等の確認を行い、磁気探査調査を行った上で掘削することといたしました。
 昨日発見されたものは、この埋蔵文化財調査の本格調査に移った後のものでございまして、10月と同様、信管が入っておらず爆発の危険性もなかったため、自衛隊が即日、回収いたしました。この砲弾については、磁気探査調査で見つかったものでございます。
 そのような状況の中、昨日、速やかに地元の瀬谷の12連合町内会長並びに上瀬谷小学校長、それから常任委員会の皆様と瀬谷区選出の議員の皆様には一報を入れたところでございます。

◆福地委員 多分磁気探査調査もよかったのだと思うし、自衛隊が即日に対応してくださったことはありがたいことだと思うので、今後も自衛隊と連携をよく深めておいたほうがいいと思います。
 私は、かねて18年、不動産ディベロッパーに勤めていたので土地を触ることが多かったですが、こうしたことはかなり多くて、いろいろなものが埋まっていることも普通によくあることです。
 今回は信管が抜かれていましたけれども、ちょっと調べてもらったら、令和3年度だと日本国内で1000発以上の不発弾が出てきています。二、三割は沖縄なのですが、横浜市内からも出てきているものもありますので、これからも恐らく上瀬谷の敷地の中、土地を触れば出てくるかと思います。そういったことも考えると、出てきたときの公表のルール、あるいは対策、磁気探査調査を必ずやるとかいうルールが必要だと思うけれども、いかがでしょうか。

◎村上上瀬谷整備・国際園芸博覧会推進室長 埋蔵文化財調査では240か所以上掘削しておりますけれども、過去の地歴調査の中で分かりました旧日本海軍の施設の場所は我々も分かっておりまして、そちらの場所2か所で今回発見されております。
 そのため、今申し上げました地歴調査で分かっております旧日本海軍の施設があった場所では、磁気探査などの調査を行うことといたしました。さらに安全を期すために、今後、掘削を伴う工事を実施するエリアにおきましても、旧日本海軍の施設の有無にかかわらず磁気探査などの調査を行うことといたしました。
 それから、公表につきましては、今後も砲弾などが発見される可能性もあり、まず周辺の皆様に御不安や御心配をかけないことを第一に考える必要がありますので、爆発の危険がなくとも、発見された場合には速やかに地元の皆様に情報をお届けすることといたしました。昨日も同様の対応をしております。
 また、記者発表などにつきましては、爆発の危険性がない安全なものでありましても、旧日本海軍の施設があった場所で、今後、磁気探査などの調査を行ってまいりますので、その中で砲弾などの発見状況を踏まえながら判断してまいりたいと考えております。

◆福地委員 事前にそうしたルールを決めておくことは大切だと思いますので、そのルールはしっかり守ってやっていただきたいのと、先ほど言いましたけれども、自衛隊と連携し、速やかに対応してもらうことが重要だと思います。恐らく信管が入っているケースはそんなにないとは思いますけれども、もし残っていたりすると、土のうを積んで周りを囲ってと大変なことになりますから、万が一に備えてそうしたことも念頭に置いていただきたい。そのためには、自衛隊との連携をしっかりやっておいていただきたいと思います。
 この花博を契機に、この土地に長年放置されていたものが、土地を触ることになるので、逆により安心になるわけです。そうしたことも前向きに捉えていくと、花博でこの土地を触らなければ砲弾もそのままになっていたわけですから、そうしたことも念頭に置いてしっかりと進めていただきたいと思います。

横浜市 令和 4年 建築・都市整備・道路委員会 12月20日-13号

上記が、福地しげる市議と横浜市との質疑です。続いて花上きよし市議との質疑です。

◆花上委員 先ほど福地委員が聞いていた砲弾、不発弾が出てきた話で、地域の方々が結構その情報を分かっていて不安に感じているのです。先ほど来の説明だと、旧日本軍が使っていたエリアに砲弾があったということですが、それは事実ですね。

◎村上上瀬谷整備・国際園芸博覧会推進室長 そのとおりでございます。旧日本軍の弾薬庫みたいなものがあったのが地歴調査で分かっておりまして、その場所から出土されたという状況でございます。
 失礼いたしました。砲弾が旧日本海軍の施設があった場所から出てきたということでございます。

◆花上委員 信管のない、言ってみれば不発弾、砲弾が出てきたということで、米軍の使っていたエリアは通信基地だったので、砲弾の話は確かに我々も地元では聞いていなかったのです。それが、旧日本軍が使っていたエリアから出た。先ほど来の答弁だと、今のところこれ以上出てくることはないのではないかとも聞こえました。でも、ちゃんとした調査を引き続きやっていかなければいけないという思いは当然あるのでしょうけれども、そのあたりの今後の考え方、見通しはどうなのですか

◎村上上瀬谷整備・国際園芸博覧会推進室長 我々としては、旧日本海軍のあった施設は地歴調査で把握しております。今回、実際に信管が抜かれて安全なものではある砲弾が2つ出てきたということもありますので、今後もまた出てくる可能性があろうかということで、旧日本海軍の施設があった場所については、これから磁気探査調査でやっていく。今回それで実は昨日の砲弾も磁気探査調査の結果判明したということでございます。磁気探査調査をしっかり行っていきたいと考えておりますし、さらには、旧日本海軍がなかった場所であっても、これから掘削工事を行う場合には、掘削するエリアできちんと磁気探査調査を行っていきたいと考えております。

◆花上委員 磁気探査調査というのは防衛省がやるのですか、横浜市がやるのですか。

◎村上上瀬谷整備・国際園芸博覧会推進室長 横浜市が行って、その費用について国に負担を求めていきたいと考えております。

◆花上委員 分かりました。いずれにしろ、まだあるなしがはっきりしませんから、徹底的に磁気探査調査をやっていただいて、地元の方々の不安をなくしてもらいたい。そのことは強くお願いします。

横浜市 令和 4年 建築・都市整備・道路委員会 12月20日-13号

続いては井上さくら市議との質疑の様子を引用しました。ここでは、すぐに公表しなかった横浜市の言い訳が載っていますので、長いですがご覧ください。

◆井上委員 先ほど土壌汚染の問題と砲弾の話などがありました。
 昨日、砲弾が出たということで私もお聞きしました。磁気探査調査が行われたということですが、どれぐらいの範囲を調査したのですか。

◎村上上瀬谷整備・国際園芸博覧会推進室長 実際には、試掘調査を完了した後に本格調査を開始した中で、今回磁気探査調査をかけたところでございます。

◆井上委員 何平方メートル分ですか。

◎村上上瀬谷整備・国際園芸博覧会推進室長 4か所、約4000平米でございます。

◆井上委員 磁気探査調査をかけたのが4か所、4000平米で、そこで1個見つかったということですか。

◎村上上瀬谷整備・国際園芸博覧会推進室長 4か所、4000平米をこれから本格調査する中で掘り始めたところで、磁気探査を行いながら掘っていきますので、4400平米にまさに着手したところ、掘っている過程で磁気探査調査を行って発見したというところでございます。

◆井上委員 では、ちょっとやったところで見つかったということですか

◎村上上瀬谷整備・国際園芸博覧会推進室長 そのとおりでございます

◆井上委員 磁気探査というのは、どれぐらいの深さのものが分かるのですか。

◎村上上瀬谷整備・国際園芸博覧会推進室長 50センチメートルか50センチメートル強ぐらいの範囲のところまで探査で分かるものでございます。

◆井上委員 昨日は深さ70センチメートルの位置で発見したと聞きましたけれども、そうすると磁気探査で怪しいと思って掘ったら出てきたということですか。

◎村上上瀬谷整備・国際園芸博覧会推進室長 50センチメートル掘って出てこなかったら、次にまた1メートル掘り、さらにその下の磁気探査を、要は50センチメートル置きに深い方向に行っていくという状況でございます。

◆井上委員 そうすると、要は掘削予定のところから少なくとも50センチメートルのところに埋まっているものに関しては磁気探査で分かるということですか。

◎村上上瀬谷整備・国際園芸博覧会推進室長 これから掘削するところについて磁気探査を行って、まず50センチメートルまで掘って、それでも見つからなかったら、仮に2メートル掘るといった場合には、さらに50センチメートル掘ってもう一回磁気探査をかけて、次の1メートルまで出てくるか、そういう繰り返しで調査をしていくということでございます。

◆井上委員 1回目、今年10月に見つかったところは、深さ135センチメートルだったと聞いていますので、一遍には50センチメートルしか分からないとすると、確かに何度もやっていかないと駄目だと思うのです。
 そうすると、今は埋蔵文化財調査のための掘削でしょうけれども、上瀬谷全体で掘って埋めて盛土してとかいろいろあるわけで、どれぐらい掘削面積はあるのですか。

◎村上上瀬谷整備・国際園芸博覧会推進室長 どこまで掘るかという掘削範囲を、これから工事を精査する中で決めてまいりますが、先ほど答弁申し上げましたように、掘削する箇所につきましては必ず磁気探査を行う予定でございまして、その面積についてはこれから定めていくことになると考えております。

◆井上委員 先ほど調査の対象のところで、磁気探査調査は旧日本軍の施設が地歴調査によって明らかところについて行うというお話でしたけれども、旧日本軍の地図を見ると、倉庫とかがポイント、ポイントであります。そこのところだけやるということですか。

◎村上上瀬谷整備・国際園芸博覧会推進室長 旧日本海軍の地歴調査の総括図が出ておりまして、火薬庫、土塁、倉庫、様々ございます。そちらについては基本全て行う予定でございます。

◆井上委員 今回、10月と昨日出たものは旧日本軍の地歴調査上にあるポイントなのですか。

◎村上上瀬谷整備・国際園芸博覧会推進室長 そのとおりでございます。

◆井上委員 これを見ると違うのではないかと思うのだけれども、この地歴調査の火薬庫があるポイントと、それから昨日出た場所は道路だから対象なのか。10月に出た場所も、ちょうど囲障区域と言われるところの外だと聞いていますが、これは両方とも旧日本軍の跡地部分ですか。

◎村上上瀬谷整備・国際園芸博覧会推進室長 今委員おっしゃられた道路というのは、引込線ということで、旧日本軍の海軍施設と位置づけられております。
 それと、囲障区域のところも、旧日本海軍のエリアに入っております。

◆井上委員 では、ちょうど旧日本軍の囲障エリアのところから出たということで、それは最低限やっていただかなければいけないと思います。
 今年になって出た2つのことを話されておりますが、過去にも砲弾が上瀬谷地区で出たということを聞いています。それは把握していますか。

◎村上上瀬谷整備・国際園芸博覧会推進室長 この土地区画整理エリア外と聞いております。

◆井上委員 土地区画整理エリア外として、それはどう把握しているのですか。

◎飯島上瀬谷整備推進部長 相沢地区の辺りで1か所、あと上瀬谷エリアの外側で1か所見つかっているという過去の実績は把握しております

◆井上委員 それぞれいつですか。

◎飯島上瀬谷整備推進部長 一番古いのが、1989年とか1990年頃の1か所と、あとたしか10年前ぐらいに相沢で見つかっているのがあったかと思います。1990年後頃ですか、その辺は、すみません、正確には時期を把握していません。

◆井上委員 1989年のは、当時まだ接収されていたので、米軍上瀬谷通信敷地内という報道を見ています。これは今回の土地区画整理の中ではないのですか。

◎飯島上瀬谷整備推進部長 すみません、平成24年の相沢のものは外でして、1989年頃のものについては、我々は外のものという把握をしていたのですけれども、もう一度確認させてください。

◆井上委員 それは把握してください。新聞報道で、一番古い1989年のものは上瀬谷通信施設敷地内の空き地でという報道を見ています。
 それから、10年前のこれは上瀬谷の開発エリアの外だと思います。しかし、この10年前に見つかったものは、火薬や起爆装置がついた状態だったという報道もあるのですけれども、そうなのでしょうか


◎飯島上瀬谷整備推進部長 新聞報道ではそういったところも確認しているのですけれども、事実関係として、我々としては把握していません

◆井上委員 ちゃんと把握していただきたいと思います。
 今年見つかった2つに関しては危険性がなかったということだけれども、果たして全部そうなのかということは全く分かりません。
 それと、今お聞きしたのは、旧日本軍の跡だけに砲弾がある可能性がある場所なのかというと、そうとは言えないのではないかということです。私が見ているのが同じものであれば、旧日本軍が、火薬庫だとか引込線だとか工場だとかというものは確かにあると思います。でも、そこにしか砲弾だとかがなかったのかということは分からないですね。
 特に、前にも指摘したことがありますが、上瀬谷については、旧日本軍が毒ガス兵器と言われるものを保有、製造という記録もあり、貯蔵していたと言われています。そうすると、毒ガス兵器というのは、今ももちろんそうですが、当時の国際法においても違法です。だから、当然外から見られてはいけないわけです。ですので、特に秘密兵器と言われるものを造っていた、あるいは貯蔵していた。今もあるのかないのかははっきりしないけれども、少なくとも戦争中には、この場所にイペリットとかマスタード弾など非常に毒性の強いものを大量に保管していたということが国の調査で出ております。そうすると、この表に描かれている部分だけではないだろうとすると、当然旧日本軍のあるところだけ調べればいいということにはならないのではないかと思うのですけれども、どうでしょうか。

◎村上上瀬谷整備・国際園芸博覧会推進室長 これも先ほど答弁申し上げたと思いますが、旧日本軍のところのみならず、旧日本軍でない場所であっても、掘削する場合には、先ほどの調査をしっかり行うのと同時に、慎重な掘削を行っていきたいと考えております。

◆井上委員 では、磁気探査調査をするのは旧日本軍のある場所だけではなくて、旧日本軍の記録のないところも掘削する位置までは全部やると。

◎村上上瀬谷整備・国際園芸博覧会推進室長 そのとおりでございます。

◆井上委員 それと併せて、プラスして、掘削はしないけれども旧日本軍の地歴のあるところについては磁気探査調査をするということでいいですか。

◎村上上瀬谷整備・国際園芸博覧会推進室長 その予定でございます。

◆井上委員 それは、今回の区画整理の中で掘削をするだけではなくて、今後の土地利用のことを考えたら、言ってみれば戦後の処理というのができないまま現代に返ってきた土地ですから、きちんと徹底して全体の調査をやるべきではないかと思います。
 特に、先ほど申し上げた毒ガス兵器に関しては、過去、神奈川県内でも高速道路建設の工事の際に、そういうものがあると知らずに重機を使って、地下に埋められていたビール瓶か何かに化学兵器が入っていたのを壊してしまったために作業者が被曝して大変な被害を受けたという例が実際にあります。
 そうすると、作業する方たちの安全には横浜市がちゃんと責任を持たないといけないと思うのです。そういう意味では、特に毒ガス兵器が埋蔵されている可能性もあるところですので、最低限やるのではなくて一層徹底した調査をしていただきたいと思います。
 それと、先ほどの記者発表の関係です。今年見つかった2つについては、結局公表という形は取っていないですね。今後、あらかじめ磁気探査調査をするわけですから、その時点で見つかったものに関しては記者発表を含めて公表すべきではないかと思いますけれども、どうでしょうか。

◎村上上瀬谷整備・国際園芸博覧会推進室長 こちらも先ほど答弁申し上げましたとおり、磁気探査調査を始めたこともございますので、その中で今後の砲弾の発見状況等をしっかり把握した上で、記者発表について判断していきたいと考えております

◆井上委員 判断していきたいというのは、しない場合もあるということですか。

◎村上上瀬谷整備・国際園芸博覧会推進室長 磁気探査調査をまずはしっかり行った上で、砲弾の発見状況を見て、それでどのような形で発表するかを決めていきたいということでございます。

◆井上委員 それはなぜ発表すると今言わないのですか

◎村上上瀬谷整備・国際園芸博覧会推進室長 爆発の危険性がない安全なものであっても、これからの磁気探査調査を行った結果として、どのように取り扱っていくのか、記者発表することは考えておりますが、どういう形で記者発表するかを調査の状況を見て判断したいという趣旨でございます。

◆井上委員 では、どういう記者発表をするかは決めていないけれども、必ず記者発表はするということですね

◎村上上瀬谷整備・国際園芸博覧会推進室長 砲弾の発見状況などを踏まえて記者発表する方向で、どういう形で記者発表するかを考えていきたいということでございます。

◆井上委員 ぜひそれはきちんと公表してください。
 結局、今回2回見つかったことについても、1回目のときは周辺の方でも知らなくて、うわさで聞いたということで、たまたま説明会があったから、説明会のときに聞いて、それでそうですという話になったということだと、かえって不安になります。隠しているのではないかという形で不安を余計にあおります。
 だから、今回に関しても記者発表されていませんけれども、きちんと発表して、今日こういう形で方針もおっしゃっているわけだから、これらを含めてきちっと記者発表していただきたいということはお願いしておきます。
 続けて、磁気探査調査をかなり綿密にやっていただく必要があると思います。これらは、横浜市がやるけれども、国に費用を求めるという先ほどのお話でした。当然だと思います。
 一方で、掘削するエリアを全部、50センチメートルごとに磁気探査調査をしていくとなると、それなりに時間もかかると思うのですが、工事への影響はどう考えていますか

◎村上上瀬谷整備・国際園芸博覧会推進室長 これも冒頭に答弁申し上げました掘削の全体の範囲を割と狭める工夫をするということと、それと併せて工事の工程に合わせて調査を行う工夫によって、工程をしっかりと確保できるように対応していきたいと思っております。

◆井上委員 そうすると、下のスケジュールのところにも関わるのですけれども、花博開催中は工事を止めるのですか。

◎村上上瀬谷整備・国際園芸博覧会推進室長 こちらに書いてある工事工程は、まずは国際園芸博覧会を開催するための工事、それからその後の土地利用に向けた工事、2つあります。国際園芸博覧会後の将来の土地利用に向けた工事工程については、これから精査していきたいと考えております。

◆井上委員 そうすると、花博が始まっているときに、磁気探査調査は掘るところだけをやっていくということだから、全部の調査は終わっていない状態ですね。工事のやるところだけやる。だから、この辺はまだ分かりませんというところが残っている状態ということになりますね、花博をやるときには。

◎村上上瀬谷整備・国際園芸博覧会推進室長 国際園芸博覧会のエリアとそうでないエリアに分かれますので、委員おっしゃるとおりになると思います

◆井上委員 花博をやるエリアも相当広いですし、それから土壌汚染が残っている、磁気探査も全部終わっていないという中で、そこのエリアは人がそんなに入るようにはしないのかもしれないけれども、まずはちゃんと調査したほうがよくないですか。花博のイメージに関わりませんか。
 工事工程が大変厳しいというのも分かりますけれども、今の土壌汚染の問題、それから地中の砲弾や毒ガスなどを含めた地中の調査、除去、これは花博までに全部終えることはできないということですか

◎村上上瀬谷整備・国際園芸博覧会推進室長 国際園芸博覧会の開催場所については、当然のごとく調査を行います。そのほか、全域の調査はどこまでかということにつきましては、全体の工事工程、それから様々な状況を勘案して、これから判断していきたいと考えております。

◆井上委員 まずは先に危険物の除去を徹底して行うべきだと思います。

横浜市 令和 4年 建築・都市整備・道路委員会 12月20日-13号

なんと、上瀬谷通信跡地の土壌調査は花博開催まで終わらないことを横浜市は認めています。土の中に砲弾があるかもしれない場所で大勢の人が集まる博覧会を開いて、その後、テーマパークを作るそうです。

横浜市は馬鹿なんですか?

372万5千の横浜市民はこのことをご存知でしたか? ほとんどの方は知りませんよね。横浜市は記者発表していないのですから。

2023年6月に公表された「第167回横浜市都市計画審議会」でも砲弾が見つかった件が議事録に載っていますので引用します。

Q.この地で2022年、旧日本海軍の砲弾が二個も出土しています。市はこの事実を公表していません(2023年1月1日現在。新聞報道はされたけれど、市からの公表は無いと認識しております。
もし、正式に市として公表しておりましたらその点ご教示ください)。 なぜ公表しないのでしょう。
山中市長はこの「砲弾出土を公表しない」という方針を容認していますか? 砲弾出土を市が公表しないというのは、山中市長の方針ですか。

A.砲弾については、近隣住民の方にご不安やご心配をおかけしないことがとても大切ですので、発見された段階で速やかに近隣住民の方へ情報提供を行っていきます。 また、公表については、埋蔵文化財調査結果や磁気探査調査結果の状況を踏まえ、検討していきます。

第167回横浜市都市計画審議会

住民の訴えに対して実質ノー回答です。ひどいですね。

2024年5月にも砲弾が見つかったけど横浜市は隠避!


イメージガレージより画像引用

これだけで済まないのが横浜市です。372万5千の横浜市民の皆さんの怒りが沸騰しそうなことを平気でしでかしてきました。

なんと、花博会場予定地の上瀬谷通信跡地から新たに9発の砲弾が見つかったのです。

井上さくら市議のXによると今年3月に砲弾が9発も発見されながら今日まで公表しなかったというのです。

井上市議が山中竹春市長に提出した抗議文は以下になります。


井上さくら横浜市議のXより画像引用

しかも横浜市に9発の砲弾について発見地点や写真など担当局に求めたら、文書による記録を横浜市は一切持っていないと回答されたとのこと。

その言い訳が、当該箇所の掘削は神奈川県警の指導で、取り出し回収は自衛隊だからだと。

土地の管理はどこがしているのですか?

横浜市ですよね? 市のHPにこんなことを堂々と載せていますし、花博も横浜市が設立した一般社団法人ですよね。

花博開催や、テーマパーク建設、交通網の整備といった成果については記者発表するのに、砲弾が見つかったことは発表しないで逃げる横浜市。

彼らは市民の安全をどう考えているのでしょう? こんな対応をしているといつか市民が行政に◯されるかもしれません。

横浜市は速やかに砲弾が見つかった経緯を調査して結果を記者発表するべきです。隠したほうが花博に悪影響出ると思わないのか不思議です。

ここで、横浜市議会の出番なのですが、それは期待できそうにありません。それは次回以降に記事にしますので、是非ご覧ください。

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