性被害を告発するにも体力がいる

わたしの友人はとても勇敢なんだ。間違ったことは絶対に許さない。誰かのためにも自分のためにも闘う強い人だ。

たとえばスーパーのレジを待つ列に並んでいるときに、割り込んできたおばちゃんがいるとする。わたしなら「え？」と思って少しばかり嫌な顔をするだけで結局なにも言えないだろう。
でも友人は違う。果敢に立ち向かってちゃんと列の後ろにおばちゃんを並ばせる正しい人だ。

彼女はパートで保育士をしていたのだけど、その保育園には一部の気に入らない児童に対して虐待まがいの扱いをする正職員の女性がいたらしい。ほとんどの人が見て見ぬふりをする中、彼女は勇敢に立ち向かった。その虐待をする正職員は忠告を聞き入れず逆に彼女を攻撃するようになった。それは一年半にも及んだ。結局あまりの怒鳴り声に園の外を通りかかった通行人から通報があって、その正職員の虐待はようやく明るみに出て、女性は他の保育園に異動になった。それまでの一年半の間、闘い続けた彼女は本当に強いと思う。