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子供がいてもいなくても

私は今38歳で、今年39歳になる。
昔はなんとなく「26歳くらいで結婚して子供を持つのかな」とぼんやり考えていたけど、仕事や普段の生活を過ごしているうちに月日が経ってしまい、気が付いた時には「あれ?」と思うようになっていた。20代前半はそんなに気にしていなかったけど、友人達が結婚、出産と順調にステップを踏むたびに遅れをとっている、と不安になっている自分がいた。

追い討ちをかけたのが、婦人科の持病があると発覚したとき。子供を産んでいない私がと思ったけど、子供を産んでいない分月経が増えるから、気がついた時には、子宮内膜症と卵巣筋腫ができていた。今は目立った貧血や生理痛の悪化といった不調はないので、経過観察をしていて、低用量ピルを服用している。婦人科へ通院するたびに、妊婦さんを見るので、その時はちょっと気分が落ち込む。

結婚しないと決めたわけでもないけど、かといって婚活にも取り組めない。
子供を産むのにベストなタイミングは既に通り過ぎている事は分かっている。

いつかは産むか産まないか決断しなければならないけど、そのいつかはもう既に来ているのかもしれない、と思う。そんな頃この本を読んだ。
「誰も教えてくれなかった子どものいない女性の生き方」

実はくどうさんの前著「誰も教えてくれなかった子どものいない人生の歩き方」も読んでいたけど、令和に入って続編が出たとのことなので読んでみた。

子供を産む事が一般的という風潮は、昔よりも減って、価値観も多様化しているけど、産まない、もしくは産めない人への風当たりは強い。

実際に私も、「結婚する気がないのか」とか、「子供を産むなら早く結婚しないと」、など親戚から言われたり、周りの人から気を使われたりしてウンザリする事もある。

そんな時、それぞれ置かれている立場や事情は異なるとしても、他の人と悩みをシェアすることで、救われる気持ちになる。
くどうさんも紆余曲折を経て、子供のいない人生を歩むことになったけど、その経験を生かして子供のいない女性を応援するプロジェクトを立ち上げることになった。体験や想いを共有する事も、プロジェクトの活動の一つだ。

巻末には、子供のいない人生を豊かにする考え方もある。自分もいつか決断しなければならないけど、それまでの支えになる本だと思った。

ちなみに前著と、同じようなテーマの漫画もあるので、こちらもどうぞ。



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