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母の春巻き、そしてケーキ

昨日から今朝にかけて実家に帰省していた。
隣の市に住んでいるので、帰省という言葉を使うのもどうかと思うけど、帰省は帰省。

11時ごろに、両親がうちに迎えにくれて、実家近くのファミレスで、お昼ご飯を食べる。
実家に着いた後は、家にある新聞や冊子を読み漁り、晩御飯を食べ、お風呂に入り、眠るといういつものパターン。

両親も70代後半なので、ぐだぐだと過ごすのもどうかと思う。
でも、後どれくらい会えるかを考えた時に、もう少し会っておけば良かった、と思うのも嫌なので、顔を見にいくことが大事かな、と思っている。

晩御飯は春巻きを作るというので、一緒に台所に立つ。
と言っても、一塊になった春巻きの皮を1枚ずつ剥がしたり、コンロ前で揚げるのを担当するくらい。
中身の具材は、ファミレスから帰ってきてからすぐ、母が作って冷ましたもの。
筍や椎茸、人参、ネギを細切りにして、トロミをつけて炒めている。
普段はもうひと種類(鶏のささみ、紫蘇の葉、叩いた梅干し)を作るのだけど、今回はなし。

母の料理を食べるたびに、ちゃんと作り方を聞かないと、と思っている。
でも、ついつい美味しく食べることに夢中になり、あんまりきちんと聞けていない。

最近「料理を作るのが嫌になった」という様な、母の発言が増えてきた。

普段は父と二人で、シンプルな献立を作って食べている。
でもうちの父は料理を全くしないため、もっぱら作るのは母。ずっと台所に立っている気がする、とも言っていたっけ。

娘たち(私や姉)や孫が来た時は、いろんな料理を作っているけれど、年をとり、体力が落ちていく中で、作っていくのは大変だろう。

いつか母がいなくなることを考えると、少しブルーになる。
もう、持たせてくれる手作りのご飯を温めて食べるたびに、この味は食べられないのか、と考えてしまいそうになる。
だから、今後はもう少し、母の隣で台所に立とうと思う。

ちなみに今日は、姪っ子の誕生日。
誕生日に合わせて、母はケーキを作った。

一昨日スポンジを焼き、今朝生クリームで飾りつけ、イチゴを載せて仕上げるとのこと。

姪たちは、ばあちゃん(母)のケーキを毎年食べている。
今年も美味しく食べてくれると良いな、と思う。

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