1ヶ月間の夏休みの記録(と、保育園の重要性について)
1歳半の子供が通う保育園の夏休み(つまり5週間の自宅保育)を終え、心身ともに疲弊していたここ1〜2週間。1ヶ月間の夏休みについての記録です。
(noteがしばらくご無沙汰だったのも、夏休みに起因しています。)
1ヶ月の夏休み
ノルウェーでは、どの保育園でも3週間(我が子の通う保育園はプライベート故に1ヶ月)の夏休みがあります。
当然のごとく、親も年間3週間の休暇があるので、「両親とも仕事が休みなら保育園いらないっしょ!」というわけです。はい、その通りです。
ただ、理屈上保育園が休みになることは理解できても、1ヶ月の自宅保育はきつい・・・体力的にというより、精神的にきつかったです。
何がきつかったか?
私の場合はひとえに、「自分の時間がなくなること」です。
日中、多少仕事をしていても、好きなタイミングでカフェに行きコーヒーを飲み、たまに友達に会い、気が向いた時に買い物に行く。
そんなお気楽な生活が、子供中心の生活にがらっと切り替わります。
日中の自分の時間は子供が昼寝中の1〜2時間で、それも優先度の高い家事等をこなすと一瞬で過ぎ去ります。
最初は「なんとかなるかも」と思っていたものの、気がつくとかなりストレスを感じていた模様。
この「なんとかなるかも」からジワジワ溜まるストレス、中々危険です。
あとは、1日3食+おやつの内容を考えるのも、それなりにだるかった。
1歳半なので、ある程度大人と同じものを食べますが、それでも味付け的に一緒の食事を与えれらないこともしばしば。
これが夫なら「勝手に外で食べてきて〜買ってきて〜」と言えますが、そうもいかず。加えて、結構気分によって食べる・食べないがあったりするので、食事のお世話は1食増えただけでも重労働でした。
夏休み中、失敗したなと思うこと
ルーティーンを死守できなかったこと。これに尽きます。
旅行があったので仕方ないのですが、これはリカバリーが本当に大変。
こちらの記事でも紹介していますが、我が子は夏休み前、かなり優等生な時間割で毎日を過ごしてくれていました。
ざっと紹介すると、朝5時起床、9時〜16時は保育園、17時半夕食、お風呂、18時半就寝。寝る時も、特に寝かしつけなく、子供部屋で1人で寝てくれていました(1歳2ヶ月から死ぬ思いで始めたネントレの成果!)。
それが、自宅保育中の昼寝時間のズレから始まり、旅行中の非日常的な環境や行動から、すべてがずれまくり。一時期は9時起床22時就寝なんてこともありました。
そして1番まずかったのが、就寝方法。旅行中、仕方がないから親と同じベットで寝かしつけた結果、1人で眠れなくなってしまいました。
現在は、添い寝で30分寝かしつけに時間を要し、「これではいかん!」とネントレを再開しましたがギャン泣きで、どうしたものか、というのが現状です。
思いの外感じられたメリット
夏休み前は、1ヶ月という期間の長さに戦々恐々でした。けれども、終わってみるとメリットだったな、と思うことも。
・濃密なこどもの時間
こんなに一緒に過ごすのは、保育園に入れる前なので、約1年ぶり。
もちろん日々大変でしたが、いつも一緒にいられるのは、それはそれで楽しかったです。時々「え、なんでそんなに可愛いことするの!」みたいな瞬間があって、そういう瞬間は、やはり一緒に過ごす時間が長い程、たくさん感じられるようです。
・成長がわかる
1歳半という時期も関係しているのか、毎日毎日子供がすごいスピードで成長しているのを間近で見ることができました。これは本当に良かったです。
我が子は「ブーブー」や「ワンワン」「ニャアニャア」といった言葉を1ヶ月の間に覚えました。
夏休み前は、ノルウェー語が主流だったので、この1ヶ月日本語のシャワーを浴びて、言語がすっと入ったのかもしれません。
明らかに、1ヶ月でコミュニケーションの質も向上しました。
仕事について
リモートで少しだけ働いている仕事については、夏休み中は固定の勤務時間を解除してもらい、完全フリー(好きな時に働いてよい)という環境にしてもらいました。
とはいえ、中々思うように働けなかった、というのが正直なところ。
ぶっちゃけ子供がいても、もう少し何とかなると思っていました。が、自分の想像よりも難しかったです。認識が甘かった。
子供が一人遊びをしてくれるか等、個体差によって状況は変わり得るとは思います。
ただ、PCに向かっていると「俺にもキーボード叩かせろ」と一心不乱に向かってきたり、会議中に絵本を持ってこられると話になりません。
子供が就寝後も、日中できなかった家事その他を済ませたあとでは疲労困憊、かつ自分の時間もなくイライラしている中、仕事をする気にもあまりなれません。
これじゃあ、いくらリモートで働けても自宅保育は無理だ、と悟った1ヶ月でした。
来年に向けて
来年もノルウェーに住んでいかはわかりませんが、その時のために。
自分の時間はあらかじめ確保する
夜以外にも、平日の午前中や午後、週に1〜2回はリフレッシュのために1人時間を確保すること。その時大丈夫!と思っても後半にジワジワ効いてくるので、前半は「常にちょっと頑張っている」状態からたまに抜け出して、自分を甘やかすこと。私の幸せが家族の幸せであると割り切る。旅行に行くなら後半に
自宅保育の間はある程度のルーティーンを保てても、旅行に行くと必ず崩れる。起床・就寝時間も、昼寝時間も、就寝場所も、就寝方法も、色々崩れる。一度崩れたルーティーンを修正するのは難しいので、非日常体験は極力後半に。1ヶ月間、楽しいこともある
必ずしも大変なことばかりでなはなく、子供の成長を見られたりといったメリットもある。夏休み前に悲観し過ぎない。
日本では、なぜ仕事がないと保育園には入れないのか?という疑問
最後に、これはもう本当に、疑問でしかないです。
なぜ、日本では仕事がないと保育園に預けられないのでしょうか?
ノルウェーでは、半分以上専業主婦のような私でも子供は保育園に預けられます。
そして、この1ヶ月の自宅保育はとても大変でした。
例えばこれが子供2人だったら・・・とか、想像もできません。
日本で待機児童解消!とか言っているのは相当レベルが低いと思います。
本当に少子化や女性の雇用促進といった社会課題を解決したいなら、どんな状況であれ(女性側が働いていない場合であっても)、子供を保育園へ無条件で預けられることが必須です。
「仕事がなければ子供を保育園に預けられない」という状況は、それだけで色々な女性の選択肢を狭めます。
出産後の女性の環境は、仕事の有無や家族構成など様々だと思いますが、ありとあらゆる可能性が潰されていると感じます、本当に。
残念ながら、私自身はこの分野で社会を変える方法は思いつきませんが、本当に、日本よ頑張ってくれ、といいたいところです。
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