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ノルウェーのファーマーズマーケットREKO-Ringenに行ってみた!

オスロで5月上旬に開催されたファーマーズマーケット、REKO-Ringen OSLO St.Hanshaugen/Grünerløkkaで購入した商品を紹介します。

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REKO-Ringenとは?

REKO-RingenのREKOは、ノルウェー語のREttferdig KOnsumの略で、日本語では「公平な消費」を意味するFacebook上のプラットフォームです。REKO-Ringenでは、食品製造メーカーが仲介業者を介さず、地元の消費者に対して商品を直接販売できます。
地元での食料生産を増やし、小規模な食料生産の重要性を認識してもらうことを目的として設立されました。畜産系農家さんの出品が多いですが、お菓子やパン等、様々なジャンルの商品が販売されています。

FacebookでREKO-Ringenのグループに参加している人なら誰でも、商品を注文できます(グループは承認制なので、初回のみ参加リクエストを送る必要があります)。
出品者が商品をグループに掲載するので、購入者は欲しい商品のポストにコメントし、事前にVipps(決済アプリ)で代金を支払えば準備完了。当日は指定された場所と時間に出品者が集まるので、注文した商品を取りに行きます。

REKO-Ringen OSLO St.Hanshaugen/Grünerløkkaは、毎月第1日曜日にMølleparkenにて開催されています。オスロ周辺ではSkøyenやSandvikaのREKO-Ringenもありますので、気になる方はぜひFacebookのグループに参加してみてください。

購入品➀Abildsø Gårdのりんごジュース

カフェやレストランにもおろされている、こちらの手摘みりんごジュースは、オスロ中心部から車で10分のAbildsø Gårdで製造されています。農園の名前であるAbildsøは、古いノルウェー語の「野生のりんごが育つ草原」という言葉に由来しています。なんとこちらの農園、子供たちが学校や社会からドロップアウトしてしまうのを防ぐことを1つの目的としており、1週間に50人以上の若者がジュースの製造過程で働く機会が与えられているそうです。

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りんごジュース(各70kr)
4種類あったりんごジュースの中で、Alkmene(すっぱめ)とElstar(やや甘め)を購入。どちらもすっきりとした味わいでした。さらっとした喉ごしで、あっという間にゴクゴク1人で1本飲んでしまいました。ノルウェーでは安価なものからグルメスーパーで売られるようなお高いものまで、りんごジュースの種類が豊富なので、せっかくなら飲み比べてみればよかったな。

購入品➁ROSE PRODUCTIONのどら焼き

Hiroe Rose氏が手がける和菓子屋さん、ROSE PRODUCTION。ミシュラン星付きの寿司屋・Omakaseにも和菓子を提供されています。

どら焼き(各35kr)
先月REKO-ringen Skøyenで購入し、久々の美味しい和菓子に感銘を受けリピート購入。
あんこが甘過ぎず、繊細で上品な甘さ。皮もふっくらもっちりで美味しい。ほんのりバターの香りもして、少し洋菓子のようなテイストでした。
どら焼きは冷凍であればオスロでも購入できるけれど、やはりこちらの商品は全然違う。自分で作るには手間がかかるので、今後もありがたく買わせて頂きます!

購入品➂Juliasmakronerのマカロン

Julia氏が自宅のゲストルームをキッチンに改造し、全て1人で作っているマカロン。先月Winther Artisan Foodで買ったマカロンが美味しかったので、こちらもリピート購入。

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マカロン(各20kr)
Julia氏のマカロンは、お味は上品なのに、通常よりやや大きめのサイズで食べ応えばっちり。Pascal(オスロで有名なフランス系洋菓子店)のマカロンの1.5倍くらいはあるのではないでしょうか。
ラズベリー、パッションフルーツ、ピスタチオ、ソルトキャラメル、どの味も美味しゅうございました。特にチョコレートとソルトキャラメルのクリームにナッツがまぶされたスニッカーズは、他にはない味でコーヒーのお供に最高。10個も買ったのに、あっという間にペロリ。

購入品➃GO’IS Hadelandのアイスクリーム

イタリア・ボローニャで修行を積んだSten Erik Tanum氏が2015年より取り組んでいるアイスクリーム屋さん。卵不使用、クリームも最小限に抑えることで、市販のアイスクリームよりも脂肪分が70〜75%少なく、カロリーも低いそう。極力地元産の原材料を使用するというこだわりも。

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ピスタチオアイススクリーム(149kr)
世界最高峰とも言われるシチリア島ブロンテ産のピスタチオを使用したアイスクリーム、0.5リットルを購入。
これは美味しかった!市販のものより本当にカロリーが低いの?!と思うほど濃いピスタチオの味。「食べる前に20分くらい冷蔵庫に入れてね。あなたが食べるのを待てるならだけど!えへ!」と、かわいらしく伝えてくれたおじさんの指示に従い15分程待ち、ほどよく溶けたアイスを堪能しました。味が濃厚なので、少し食べただけで満足感たっぷりで、グルメな友人にも好評でした。
バニラやチョコレート、フルーツ系といった定番の味に加え、カプチーノやアイリッシュウイスキーといった変わり種のアイスも販売しています。

購入品➄ Naan & Curry i Bærumのカレーとナン

今回購入した中で、唯一微妙だったのがこちら。

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バターチキンカレー(189kr)
大きめの鶏胸肉がごろっとたっぷり。辛さはマイルド。普通に美味しいけれど、特筆すべき味ではなかった。レストランのテイクアウェイのカレーの値段が200〜250krと考えると、わざわざこちらで購入しなくてもよいかも。
チリチーズナン(180kr)
想像以上にナンが薄く、ペラペラ。チーズもほんのりレベルで、チーズ感がほぼない・・・。チリチーズナンはあまり見かけないし、チリもチーズも大好き!なのでお試ししたけど、これなら自分でナン生地作ってスパイスを混ぜ込み、市販のチーズをたっぷり散らして焼いたほうが美味しいかなというレベル。
直径約20センチのナンが1枚あたり約600円と、コスパも激しくイマイチ。
フムス(59kr)
こちらも普通に美味しかったけれど、感動する程ではない。

どれもまずくはない。ただしこちらで買わずともよい。期待していただけに残念・・・。いいお勉強代でした。


多少の当たり外れはあったものの、普通のスーパーでは購入できないような商品も多く、満足度の高い買い物になりました。
美味しさだけでなく、直接生産者の方の顔を見れたり、商品の背景を知れることが、こういったマーケットで買う1つの楽しみです。
来月は何を買おうか、今からワクワクです。

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