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同人誌って儲かるの?


①印刷費+αの売上は見込める

ジャンルの規模にもよりますが例えば同人誌を100冊印刷して通販で売る場合、早割印刷を利用すれば利益は必ず出ます。

本の装丁:オンデマンド、表紙カラー・本文スミ、A5サイズ、32P
印刷費①:栄光印刷
     税込21,096円(早割利用で20%オフ適用価格)
印刷費②:ちょ古っ都製本工房
     税込13,430円(早割利用価格・送料込)
頒布価格:400円×100冊=40,000円

概算利益:18,904~26,570円 (利益率47%~66%)

原稿に費やす労力から見ると上記の利益は微々たるものですし、ここから送料やイベント参加料など支払うと手元に残らなくなってしまいますが、頒布数を増やすことで確実に利益は出ます。
より需要のあるジャンルだと同人誌の頒布数は劇的に増加します。

今回は印刷数100冊のケースで試算しましたが、印刷数が増えれば触れるだけ1冊当たりの印刷費の単価は下がっていくため、売れれば売れるだけ利益率は上がっていきます。

②実は同人誌で利益が出るのは当たり前

女性向け二次創作同人誌で利益を出すのはタブー。表面上では誰もがそう言っていると思います。
でも利益は出ます。これは事実です。大半の同人誌は利益を出しています。
考えてもみてください。印刷費で数万~十数万かかる自費出版で、なぜこんなに大量の同人誌が毎月発行され続けるのか。一定の利益が出るから続けられるのです。

もちろん、全員が利益を得ているわけではありません。しかし大半が利益を享受しているのは事実だと思います。旧来の「二次創作活動で利益を出してはいけない」と声高に叫んでいる人はこの現実を知らないだけなのでしょう。


③そもそも利益が出せないと同人活動は続けられない

私のケースですが、イベントに参加するだけでサークル参加料+旅費+ホテル代+荷物発送+設営などの雑費で60,000円は確実に飛びます。

よく「イベント参加に必要なホテル代や飛行機代は自分で負担すべき」=「同人誌の頒布価格に経費を含んで購入者に負担させようとするな」という意見を目にしますが、その決まり事を守っていたら同人イベントに参加できるのはイベントに付帯する費用(ホテル代や飛行機代や新幹線代)を支払わずに済む都心に住むオタクだけになるのではないでしょうか。

私の現状だと、イベント参加する場合印刷費以外に60,000円かかってしまうため、100冊完売させても利益は出ません。30,000円以上の赤字になってしまいます。単価400円の同人誌を200~250冊印刷して完売すれば赤字が出ず、若干利益が残ります。


④結論:イベントに参加せずとらのあな頒布が一番儲かる

<現在の同人誌の平均的な価格設定について>
通販のみでの頒布の場合は高い利益率を見込める
都心からイベント参加する場合もなかなかの利益率を見込める
遠方からイベント参加する場合に利益を出すためには大きなジャンルで活動していないと厳しい


⑤補足:とらのあな通販のここがすごい

④でおすすめしたとらのあなの良いところをまとめてみました。

<とらのあな通販の利点>

  • とらのあな通販のみで同人誌を頒布すれば、イベント参加費や会場への発送費が0円に抑えられる

  • 印刷会社へ発注前にとらのあなで通販を開始すればある程度の通販数が見極められる
    大量在庫を抱えるリスクが低くなる

  • とらのあなからは税込の金額が売上入金されるため、会場で頒布するよりも1割上乗せで頒布できることになる
    (3,000円分本が売れたら口座には税込3,300円入金される、ほとんどの同人作家は免税事業者になるため入金された税金はそのまま自分の利益になる)


ここまで読んで下さりありがとうございます。
今後は同人売上の確定申告のやりかた(何をどの科目計上しているのかなど)や、合同誌の参加者間の利益の分配方法なども記事にしていけたらなと思っております。
興味を持っていただいたかたはぜひ評価やコメントを頂けると嬉しいです。励みになります。



以下は有料コンテンツとなります。

⑥有料:投稿主の実際の売上公開(2018年~2022年までの4年間分)

2018年~2022年までの4年間分のとらのあな売上の推移を表にしました。
・イベント現地、他の通販サイト(booth、フロマージュなど)での売り上げは含みません。
・経費が引かれる前の数字なので利益金額ではありません。
・毎年確定申告を行い納税をしております。

※個人特定の心配もあるため以下は有料となっております。
※興味を持って下さったかたのみご覧ください。

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