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初海外は世界選手権@USA

こんにちは。5回目のnoteです。
毎週書くつもりが、漫画キングダムの読みすぎで一日遅れるという失態。
今回は初の日本代表として選出された試合でのあれこれについて書きます。

私が大学生の時に一度だけ日本代表としてUカテゴリーの世界選手権に出場することができました。
夏にアメリカのオレゴン州での開催されました。
その大会は2年に一度行われる大会で、その大会の存在を1か月前まで知らなかったのは出場した選手の中で私だけだった思いますww
選考となる試合で好記録を出した私に記者が「これで〇〇世界大会に一歩近づきましたね!!」
それに対して私は「そんな試合があるんですね!!」
☞私以上に記者が驚くという事件。

そんなこんなで運も味方につけ、代表内定したのですが、自分の人生の中で日の丸を背負う日がくるなんて想像もしてなかったことで本当に嬉しかった...

2週間の遠征で充実した楽しい遠征でしたが、初海外の私には試練が待ってました。

まずは食事ですね。
アレルギーがあって、好き嫌いが激しく、食のストライクゾーンが狭い私には地獄でした。
毎日、バナナとハッシュドポテトの2巨頭で乗り切りました。
バナナとハッシュドポテトに救われました。
あとは持参した米。
初海外での米のありがたみに自分が純ジャパニーズであることを確認できました。
9つだけ持ち込んだサトウのご飯の食べるタイミングを毎日考えながら過ごしていました。
食事はビュッフェ形式だったので、持参したドレッシングが神的に役に立ちました。おススメです。
遠征の最後らへんの写真はほとんど頬こけてました。 

☝初海外でせめてものスタバ

強制的ダイエットのおかげもあり、体重の激減で体は軽く調子は最高でした。
とはいえ、決勝進出には自己ベストは必須。
海外遠征が初めての私には厳しい条件と言われていました。

ど緊張するタイプの私でしたが、招集所にいた明らかに私より緊張している大柄な黒人選手のおかげで緊張が一気に吹き飛びました。
「あの黒人選手ありがとう…」

海外の試合はイレギュラーな事も多い。
日本ではありえへん事連発でしたが、日本選手団で事前に情報共有していたので全て対応できました。
こういう時は個人種目であれ、団体競技でもある部分です。
日本人らしいやり方で事前の不安要素はできる限り取り除きます。
ただ、当たり前ですが、審判の説明などは全部英語。
理解できないけど理解してるフリで乗り切りましたが、実際めっちゃ不安です。
「大学の授業でもっと英語頑張っといたらよかった…」という言い尽くされた後悔。
アスリートこそ英語力は必要ですね。

日本代表ともなれば、ウェアやシューズは支給されますが、私はどうしても1つでいいから私物を試合会場に持ち込みたい!!と思い、当時好きだったEXILEのLIVEタオルをリュックに忍ばせて持っていきました。
しかし、手荷物検査で外国人スタッフが「え、これなに??」みたいな感じになり、変な空気に。
その年のEXILEのLIVEテーマは「EXILE PRIDE」でした。
翻訳したら、「放浪者のプライド
4人ぐらいの外国人スタッフの急遽ミーティングが始まるという事件発生。
絶対「やばい日本人や!!」と思われたに間違いありません。
結局、持ち込み不可で友達に預けるというオチ。
試合中の汗はTシャツで必死に拭きました。(ダサすぎる)

☝実際に持ち込もうしたタオル。

私の調子は最高潮のままで自己ベストを更新し、決勝進出を果たしました。
要因は2つあって、1つ目は体重の激減による好調・2つ目は自分への集中の高さでした。
日本の大会ではある程度、各選手のレベルと性格は把握しています。
しかし、海外選手は誰が誰か分からない状況。
これは私にとって心地よく、自分を解放できるような感覚で全ての矢印は自分へ向けることができました。
私は海外遠征には効果抜群のメンタルを持ち合わせていました。
決勝は入賞まであと一歩の結果でしたが、世界と十分に戦えたことが嬉しかった。 

☝試合会場

IAAF(国際陸連)主催の国際大会は世界中のどこの会場でも同じような会場設営になっています。選手がどの会場でもパフォーマンスを発揮できるようにするためみたいです。

国際試合の終わりにはパーティーが行われる事がほとんどですが、楽しみに会場に乗り込んだものの、クラブノリについていけずコーラだけ飲んで5分でその場を後にするというダサさ…

☝海外選手は踊り狂ってました。ついていけず...

最終日だけサンディエゴのホテルに泊まりました。
なかなか良いホテルでしたが、またもや食事が驚異的に口に合わず、
「ここが宿泊拠点ちゃうくてまじで良かった…」と空腹のまま帰国。

☝食事はあかんかったけど景色は最高でした。

たった2週間で私の競技生活は一気に豊かになりました。
今度は旅行で試合会場の町に行き、全力でアナザースカイごっこをしたいと思っています。

今回は初の海外遠征編でしたが、この遠征で出会った選手たちと今も濃く繋がっています。
中には日本記録保持者も。
たくさんの出会いをくれる陸上競技にはいつも感謝です。
次も別の海外遠征(スウェーデン合宿編)を書きます。
では!!