いじめを受けた、いじめをやってしまった場合の立ち回りについての指南書
どうも、ゴリ松千代です。
お子さんをお持ちのご家庭には様々なトラブルがある事と思います。小学生、中学生と上がるにつれて人間関係も複雑になっていく事でしょう。当記事では子どもがいじめを受けた、もしくはおこなってしまった場合の親の立ち回りについて、私の経験を踏まえてまとめました。
【絶対にやってはいけない事(無料)】と【やっておくべき事(有料)】、大きく二つに分けて解説していきます。『加害者側』『被害者側』と本文中では呼び分けていますが、これには憶測も含まれます。断定的な言い方で申し訳ないのですが、『いじめたかもしれない』『いじめられたかもしれない』という方も各自の立場でお読みください。
そして当記事はあくまでも私が経験、そして相談させてもらった事案をまとめたものです。当記事全てが自分にも当てはまると思わないでください。学校側が片方に肩入れせずに中立の立場なのはこのためです。争えとは言いません。とにかくまずは話し合う事を前提として参考程度に読み進め、ご自身で動いてみてください。
SNSや保護者の方達の雑談において、いじめの具体的な内容に触れているならまだしも「加害者を守るな」「悪影響を受けたのだから今後の費用を全部支払わせろ」などと『いじめは絶対悪』として叩く言論を見聞きしますが、被害者側が加害者側に一律同じ事を言ったりやったりしてもOKかと言ったら絶対に違います。決してそんな論調に流されないでください。「被害者は加害者を許さなくて良い」を無条件で自分に当てはめる方がいらっしゃるため注意書きとして残します。
「いじめられる方にも原因がある」に対して脊髄反射で鬼の首を取ったように騒ぎ立てる方の気持ちも分かりますが、「暴言暴力を振るうのは平気だったが、いざ冗談でも同じ事を返されるとメンタルが弱く不登校になった」という例もあります。これはどちらに原因があったのでしょうか。このように、いじめ問題は一括りに出来ません。何度でも言います。自分達の事案は自分達だけの事情が複雑に絡み合って起こっている事なのです。その中で何から手をつけたら良いのか分からない、そんな方々に道を示してあげられたらと思います。
絶対にやってはいけない事
感情的になってしまう
当然の事から書いていきます。親が相手方の家族に暴言や暴力を行使するなんて事はもっての他です。電話口で威圧的になる、大きな声を出す、「しつけがなっていない」などの謂れのない罵詈雑言がこれに含まれます。感情的な行動を起こしてしまった時点で圧倒的に不利になると思ってほぼ間違いないでしょう。そういう点ではむしろ加害者側に分が生まれる可能性すらあります。また、感情的になって「実は◯ヶ月前から〜」なんて後出しは絶対にやめてください。信憑性が低くなる他、社会人として考えても問題を先送りにしたらその問題が大きくなってしまうなんて事は火を見るよりも明らかです。問題が起こればすぐに報告、相談。鉄則です。
学校との相談なしに転校してしまう
子どものための行動力という意味では素晴らしいものかもしれませんが、これは非常に無計画、短絡的です。『教育方針』という意味でもやはり首を傾げてしまいます。本来であれば学校側の用意した和解斡旋を利用し、それでも「転校以外に手段がない」という場合の最終的な選択肢です。勝手に行動して自分で決めた学校に転校した場合、その費用を請求する事はほぼ出来ないと言って良いでしょう。調べればすぐに出てきますが、『相談なしの転校』については判例もあります。「いじめた事は事実だろう」「そちらは意見する立場にない」などと程度を無視して話し合いを拒否、「私たち家族は傷ついた」が全部まかり通るならそれはもう当たり屋に近い存在です。お互いの話に耳を傾けて、その事案ごとに原因や対策、その後のフォローを話し合わなければなりません。子どものためにただただ逃げ道を作る事は話し合いの放棄、ひいては教育の放棄です。
金銭の要求、または法の力を使う事を匂わせる
これも冷静に考える事が出来るなら当たり前です。弁護士を代理人に立てて請求しているならまだしも、かかった費用を自分だけで頑張ってまとめて押し付けても法的な力はありません。絶対にやめてください。目撃者がいない、物的証拠がないなど大した証拠もない事案であれば尚の事です。それで裁判になるのであれば学校中で裁判だらけになってしまうなんて事は想像に難くないでしょう。学校は楽園ではありません。
ここまでを踏まえると『自分の子どもの言い分だけ聞いて激昂する』『相談なしに学校を決めて転校、更に金銭を要求する』などは悪手も悪手、最悪手です。さすがにそんな事をする人はいないでしょうが、やってしまった場合でもこの先を読み進める意味はあると思います。
私が自分を安心させるために駆けずり回って得た半年間の知識を、加害者側、被害者側、どちらが読んでも参考に出来るつもりで書きました。
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