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アストロスケールOrbitarium(オービタリウム)見学

◆アストロスケールってどんな会社?関連する上場企業はどこ?


JAXA/HPより
宇宙デブリイメージ

◆アストロスケールについて

アストロスケールは「宇宙ゴミを増やさないサービス」「既に軌道上にある宇宙ゴミを除去するサービス」「衛星の寿命延長」「故障機の観測・点検」の4つを柱に事業を展開している、2018年11月15日に設立された「未上場企業」です。

・東京都墨田区錦糸四丁目17番1号
ヒューリック錦糸町コラボツリー
・代表取締役社長兼CEO 岡田 光信

●軌道上サービス
衛星運用終了時のデブリ化防止のための除去(EOL)
・既存デブリの除去(ADR)
・衛星の寿命延長(LEX)
・故障機や物体の観測・点検(ISSA)

テーマを学ぼう②「宇宙関連」noteより
株式会社セック(3741)
株式会社アイネット(9600)のロゴも!

・みずほ銀行と30億円の融資契約を締結し、軌道上サービスの開発をさらに加速させる。

三菱UFJ銀行と30億円のリボルビング・クレジット・ファシリティ契約を締結。

三菱電機 アストロスケールに33億円出資。
三菱商事他からも資金調達する事により、累計調達額は約435億円となった。

(JAXA)の商業デブリ除去実証フェーズⅠの契約相手方として選定契約締結され、商業デブリ除去実証衛星「ADRAS-J(アドラスジェイ)」を開発。

主な出資者
・三菱電機株式会社
(安全保障用途の衛星に使用する衛星バスの共同開発/製造に向け協業)

・三菱商事株式会社
・株式会社三菱UFJ銀行
・株式会社日本政策投資銀行
・株式会社FEL
・実業家の前澤友作さん(約30億円)

●アイネット(9600)
衛星の開発や製造、打ち上げ後の運用等さまざまな場面での支援サービスを提供しています。

●株式会社セック(3741)
除去技術の実証衛星である「ADRAS-J」に関する「マーケティングパートナーシップ契約」を、2022年8月に締結済み。

テーマを学ぼう②「宇宙関連」noteより
テーマを学ぼう②「宇宙関連」noteより

◆デブリ発生の原因

打ち上げられた人工衛星は、燃料や電力(太陽光パネル等)の喪失、機材の故障、老朽化などにより運用が停止されます。
停止した衛星はそのまま回収されることなく、宇宙空間を漂う「ゴミ」となり、軌道上を周回し続けます。

◆スペースデブリが生み出す損失は1日1000億円超

2023年の打ち上げ回数は212回で、
22年比で18%増で過去最高を記録した。
そのうち米国の「スペースX」がシェア5割弱を占めている。

2022年12月の時点で、軌道上の人工衛星はおよそ9,800機、その内稼働していない約3700機が残骸となっていると言われています。

また、衛星は2030年までに累計約4万6000機が打ち上げられると予測されており、スペースデブリ問題は更に深刻化しています。

◆増え続けているデブリの数ってどのくらいなのか?

「宇宙ゴミ」であるデブリは、
主にロケットの破片光学器具を保護するカバーやロケット燃料を燃やした時に出る燃焼生成物などです。
また、「稼働中の人工衛星に宇宙ゴミが衝突」する事により、新な大量の破片デブリが発生します。
記憶に新しいのは、
2009年のアメリカの通信衛星とロシアの運用を終えた軍事衛星のふたつの衝突により、アメリカの衛星からは620個、ロシアの衛星から1.667個の破片が発生したと報じられました。

その他の原因では、
対衛星兵器の開発のため、「意図的に人工衛星を破壊」し、宇宙ゴミが大量発する事もあります。
2007年1月に中国が行った「人工衛星をミサイルで破壊する実験」では、3.400個以上もの宇宙ゴミが発生している。

デブリの大きさと数は、
・10㎝以上36500個
・1㎝から10㎝100万個
・1mmから1㎝の極小13000万個

一定以上の大きさの宇宙ゴミは「宇宙物体のカタログに登録」され、追跡調査が行われています。

スペースデブリは秒速何キロメートルで飛んでいるのかというと、約7~8キロもの速さです!
新幹線は1秒33メートルですので、
デブリの速さに驚きますね!
デブリが衝突する場合には、相対速度が秒速10km~15kmにもなりますので、かなりの破壊力になります。

高速で飛び回る宇宙ゴミは、長期間に亘り軌道上を周回します。
滞留期間は高度によって異なりますが、高度600km以下で数十年間、高度900km以上では数千年間とさえ言われています。
高度36.000kmの静止軌道上では「永久に軌道上にとどまり続ける」と考えられています。

◆宇宙ゴミの監視と観測について

宇宙ゴミの現状を把握するには、直接監視方法統計的手法の2つの方法があります。
・高度が比較的低い低軌道の宇宙ゴミは、地上のレーダーを用いて監視
・、静止軌道上の宇宙ゴミについては、レーダーで観測するには遠すぎるため、光学顕微鏡を用いて監視。

◆主な回収方法について

現状では、宇宙ゴミを回収する手段は研究途上にありますが、
世界各国が、宇宙ゴミ対策の技術開発に積極的に取り組んでいます。
日本ではJAXAが漁網メーカーと共同で*宇宙ゴミ除去技術の開発を進めています。
(*テザーとよばれる通電素材の紐を人工衛星に取り付け、宇宙ゴミのスピードを減速させ、大気圏に落下させる方法)

◆スカパーJSATについて

理化学研究所やJAXA、名古屋大学 九州大学等と共同で「世界初レーザーによる宇宙ゴミの除去技術を開発」している。
●レーザー除去技術とは
レーザー搭載衛星が、「標的にレーザーを照射」し、そのエネルギーを用いて、宇宙ゴミの軌道を変えて大気圏に落下させる仕組みです。
宇宙ゴミに接触させることなく、回転をしている宇宙ゴミにも対応できる点が最大のメリットで、2026年からの運用を目指している。

スカパーJSATホールディングス/9412 HPより

軌道上に多数存在する宇宙ゴミは、私たちの目には見えませんが、天気予報や各種の情報収集と解析、観測分野で活躍する人工衛星にとって、
大きな脅威となる存在であることが解りました。
このデブリ関連に携わる企業は、今後の宇宙ビジネス拡大において、重要な役割を担うと言っても過言ではありません。

◆日本におけるスペースデブリ観測の現状

スペースデブリ等の観測は、岡山県にある上齋原スペースガードセンターと美星スペースガードセンターにおいて行われています。

上齋原では「レーダー」により、高度約2,000kmくらいまでの低軌道帯のデブリを観測。
観測できるデブリの大きさは、高度により異なりますが「直径1m以上」で、同時に10個のデブリを追尾することが可能です。
美星では「光学望遠鏡」を用いて、高度36.000kmの静止軌道帯のデブリを観測をしています。

米国では、「国防総省戦略軍統合宇宙運用センター」(JSpOC)が、デブリを24時間365日監視しており、JAXAはこのJSpOCとの間で相互に情報提供を行っています。

◆妄想は未来の大きな利益に繋がります!

個人的には、長期投資対象は「テーマ」の深堀から始めています。
ニュースやIRが出た時には、既に株価は動意付いている事が多いため、先回りをして保有をできるようにしています。
中には失敗もありますが、精査した多くは大きな利益に繋がっています。
2023年の早い段階では、高砂熱学工業やIHIなどです。

◆今回見学し感じた事

宇宙デブリの問題については理解をして
今回の「見学」に臨みましたが、
観測/追尾/回収には様々な技術が必要になります。
観測の精度を高めるために必要な技術は?
追尾には?回収するためには何が必要か?
その先…回収したデブリの行先は?

アストロスケールでは、観測/追尾/回収だけではなく、「スペースデブリを、減らす!」為の取り組みも進めています。

静止軌道のデブリ (赤道上空から見た図)
JAXA/HPより宇宙デブリイメージ
静止軌道のデブリ (北極上空から見た図)
JAXA/HPより宇宙デブリイメージ
デブリの段階的な技術実証の進め方について
JAXA/HPより

下記は有料ではありますが、「宇宙関連」についての詳細/関連企業/事業内容などについて、紹介しています。
ワンクリックで詳細サイトに飛べる「マインドマップ」は銘柄精査に活用でき、とても便利です。

マインドマップ

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アストロスケールのお土産セット

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