【ピコピコ音楽レビュー その2】 Floating Points - Shadows (2011)
こんにちは、ゴーヤです。
始まりましたピコピコ音楽レビュー。
将来的にピコピコ音楽(テクノ、エレクトロ)を鳴らしたい大学生が、ピコピコ音楽を中心に自由にレビューしていく記事となっております。
今回は前回のエイフェックスツイン師匠の音楽を飛び出して、ピコピコ音楽をより深く学びたいと思い、Floating Pointsの「Shadows」をセレクト!
イギリス出身のDJ Sam ShepherdによるプロジェクトであるFloating Points。
なんと彼はアーティストでありながら神経科学者でもあるそうです。
すさまじく繊細な音が聞けそうな予感。楽しみです。
去年出されたサカナクションのremixアルバムに参加していて、「years」のremixがまあよかったんですよね~。
音の遊びがすごくて引き出しが多いな!という印象でした是非聞いて!
そういえばわたくしサカナクションの春からのツアー「turn」のライブチケットが当たったんですよね~(ルンルン♪)
いやーまことに楽しみ!それまでにエレクトロミュージックの解像度をもっと上げたいのです!
それじゃあ聞きましょう!レッツピコピコ!!
曲別レビュー
①Myrtle Avenue
初っ端から10分なのでやや注意。
すんごいグルーヴィなベースからはじまりました早速びっくりです。
なんというかjazzっぽいというか都会的な雰囲気がありますね。
すごく細かい粒みたいな音がそろうとこんなにもグルーヴィなんですね。
やや最近の日本の音楽シーンで目立ちつつあるSuchmos やD.A.N. のTrack的でありつつ、ミニマルなセッションも内包されているような音に似ています。
なんだか可愛げもありますね。
インディー寄りなさりげなさを感じます。
②Obfuse
ほとんどドラムの音だけの曲。
ドラムだけでここまで飽きさせないのはこやつ相当ヤリ手だな!?
テクノと言われて連想するリズムのカチカチパキパキ音は全然なく、むしろ安心するような音作り。
全ての音が私たちの身近にある生活音で作られているよう。
時計が進む音にも聞こえるし、バスドラは心臓の音にも聞こえる。
こんなに温かいエレクトロあるんだ…!
それでいて空間的な広がりも感じられるので、音色には大分こだわってる印象。
最後のさりげないシンセがおしゃれすぎ。
③Realise
お、めちゃシンセ。
シンセの動きが激しめで面白い。
なんかこう純粋に音で遊んでるんだけどそのアイデアが全部おしゃれで優しいんですよね。くそーかっこいい。こうなりてー。
小さい子が想像するような、絵本に出てくる宇宙のような可愛さがあります。
エイフェックスツインのような攻撃性は一切感じられないですね(笑)
④ARP3
アルバムの中で一番正統派なテクノしてる曲。そして一番再生数多い。
わかりやすいビートだよぉ。そしてテクノ的展開あるよぉ。
よく動くシンセがまあ盛り上がります。クラブだー!
時々繰り出されるCity な響きに毎回興奮しますね。
特にエレピのハモりが最高です。
やっぱりJazz を感じずにはいられないですね。
最近でいうとAnomalie のような趣が。
完全にデジタル感が無いよね。
Burial並みにカチカチしてるけど耳にはいいです(多分)
⑤Sais
めっっっっっちゃ美しいフワキラ音で始まりました。
やはりラストは癒し系でないとね。
マジで気持ちいいです…。
この音色のややノイジーさがレトロチックで親しみがあるんですかね。
温かすぎるんですよいくら何でも。もうJazz じゃないこれ…?
チックコリアの「Spain」を想起する瞬間が何度も訪れましたよ。
リズムのこの鈍い音が逆に痛々しく感じるときありません?
全体レビュー
やはりこの方はシンセに定評があるようですね。
確かにこのシンセはすごく癖になる!
ノイジーであったかくてやさしい!ずっと聞いてたい!
個人的にはなんだか立ち位置がRei Harakami と似ているなと感じました。
音作りにこだわり、すごく優しい雰囲気を持つ音を作っていることに加え、無駄なことはしない、繊細で洗練されたエレクトロを作っていることがその理由です。
一つ一つの展開が細かすぎて追いきれないという(よく言えば楽しみ甲斐のあるスルメ音楽です)、あの親しみやすさのある音とは裏腹にとてもマニア向けなことをやっているというのもまた面白い。
まあこういうエレクトロ界隈はオタクしかいないでしょうから楽しいのは確定ですね。
ということでFloting Points 聞いてみました!
次は何を聞こうか。明日更新予定なのでお楽しみに!
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