支持性に必要な歩行に関わる脳内機構〜筋緊張コントロールの神経システム〜 レポート➁
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支持性に必要な歩行に関わる脳内機構〜筋緊張コントロールの神経システム〜 レポート➁

こちらは、歩行ナイトセミナー「支持性に必要な歩行に関わる脳内機構〜筋緊張コントロールの神経システム〜」のレポートになります。
「まずは基礎から知りたい!」「動画の内容を簡単に知りたい!」という方におすすめです。


前回のレポートはこちら!➡レポート①

今回は歩行において、脊髄機構のもう1つの働きである【Ⅰb抑制/促通】から解説していきます。

6.出力系の働き②【Ⅰb抑制/促通】

手足を動かす時に筋肉は収縮します。同時に骨と筋肉をつなぐ腱は引き伸ばされます。腱は伸ばされすぎて、ちぎれることを防ぐため、ある一定の長さで元に戻ろうとします。この働きがⅠb抑制です。しかし、近年では抑制だけの働きではなく、歩行時には促通させる働きがあるという研究結果も出ています。

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7.歩行時の働き【出力系】

実際の歩行では、踵が着いてから足底全体が着くまで(LR)と、足全体が着いてから下腿が前に倒れていく時(MSt)に、足首の動きの調整が必要となります。そこで筋肉はα-γ連関による遠心性収縮を働かすことで無意識に動きの調整を行っています。

着いた足を蹴りだす時(PSw)には、大きな筋肉の働きが必要となります。蹴りだす際に必要な筋肉の腱は、引き伸ばされても戻ろうとせずにさらに強い力を促します。これがⅠb促通です。Ⅰb促通が起こることでしっかりと地面を蹴ることができるのです。

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8.脊髄機構の各名称と役割【入力系】

入力系でポイントとなる名称です。それぞれ役割を解説していきます。

Ⅰa、Ⅱ群線維・・・筋紡錘から脊髄内のα運動ニューロンや介在細胞へつながっています。2つは太さが異なり、伝わり方に違いがあります。
介在細胞・・・脊髄内にあり、α運動ニューロンの調整を行います。

9.入力系の働き【介在細胞の役割】

動作時、筋肉が収縮した際の情報が脊髄のα運動ニューロンに直接伝わるものと介在細胞を経由してα運動ニューロンにつながるものがあります。2つの経路が存在することで筋肉に伝わる情報が調整され、運動の強さや滑らかさを調整しやすくします。

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10.歩行時の働き【入力系】

着いた足を蹴りだす時(PSw)は、つま先でしっかり地面を押して、体を前に進めるような筋肉の調整が必要です。この調整が難しい片麻痺の方では地面をしっかり押せないので、体を前に倒すことで進もうとします。その結果、お尻が後ろに引けた姿勢になってしまうのです。
しっかり地面を押すには、片足で支えている期間(IC~TSt)に足裏から正しく感覚情報を入力することが大事になります。

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今回はここまでです。次回は脳内機構について解説していきます。
最後まで読んでいただきありがとうございました!

次回のレポートはこちら!➡レポート③

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