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ブルー・ヴァレンタインズ・デイ(Blue Valentine's Day)/大滝詠一

2月といえばバレンタインデー。チョコレートをもらえるあてもないくせに男子学生というものは、この時期になるとなぜかそわそわするものです(笑)

いかがお過ごしでしょうか。ぐっでぃテレビのモーリーです。

学生時代は2月14日になるとなぜかそわそわ・・・ちょっと遅くまで学校に残ってみたり、廊下をウロウロしてみたり(笑)

そのくせ「今日がバレンタインデーだなんて知らなったよ。」みたいな顔をしながら一日過ごしきるのに精一杯だったあの頃を思い出します(笑)
(あれ?そんなの私だけかなぁ!?)

今回はそんなちょっぴりシャイでかわいい学生時代を思い出しながら私の大好きなヴァレンタインソング、『ブルー・ヴァレンタインズ・デイ』を紹介してみたいと思います。

ブルー・ヴァレンタインズ・デイ(Blue Valentine's Day)/大滝詠一

大滝詠一さんの『ブルー・ヴァレンタインズ・デイ』。この曲は1月から12月までそれぞれの月の曲が収められている『ナイアガラ・カレンダー』の2月の曲として収録されています。

この曲もこのアルバムもサブスクでは残念ながら聴くことができませんが、いい曲なので興味のある方はぜひアルバムを聴いてみてください。
※アルバム自体はシティーポップをイメージして聴くとちょっと不意を突かれるかもしれません(笑)アルバムは冗談音楽に見せかけて割とファンクな感じのことをやっているアルバムといったとこでしょうか。

歌詞の内容は意中の子からチョコをもらえそうにないことに、そして意中の子が違う誰かにチョコを渡しているかもしれないことにブルーになるといった内容です。

とは言っても、別に暗い曲ってわけではなく、メランコリックに物思いに更けているって感じの曲なので、青春の一ページ的な感じである意味さわやかな曲です。

ちなみにこのブルー・ヴァレンタインズ・デイ。曲のテイスト的には1959年にフリートウッズ(The Fleetwoods)が発表した『(やさしくしてねCome Softly To Me)』のようなドリーミーでスィートな感じ。

大瀧詠一さんはフリートウッズを気に入っておられたようなので、ボーカルスタイルを含め、こういうテイストをイメージされて作ったのかもしれませんね。

『ナイアガラ・カレンダー』について

『ナイアガラ・カレンダー』は、なかなかとっつきづらいアルバムかもしれませんが、聴けば聴くほど味のあるアルバムです。私も最初はどこからどこまでが冗談で、どこから本気なのかわからず戸惑いました。

私は『A LONG VACATION』から入った大瀧詠一さんファンなので最初はこのあたりの実験的なアルバムは理解がしづらかったのですが、『A LONG VACATION』を聴いていいなぁと思った方はぜひ地道に聴いてみてください。

聴けば聴くほど「なるほど~このころの大滝さんもいいやん!」ってその魅力に気づくはず。とはいえお洒落なシティーポップ然とした良さというわけではなく、アメリカンポップスやファンク、ソウル、ジャズ、そして歌謡、音頭・・・といったように広いジャンルを一気に詰め込んだような良さといったところでしょうか。(サウンドはちょっと違いますが、(目指しているもの!?)みたいなスタンスがユニコーンなどの良さにも似ているような気がします。冗談か本気かわからない、音楽の洒落遊び見たいな感じ。)

そんな『ナイアガラ・カレンダー』。実験的な曲が多いアルバムですが、2月の『ブルー・ヴァレンタインズ・デイ』と共に8月の『真夏の昼の夢』6月 の『 青空のように』などはシティーポップファンにも聴きやすい曲も収録されています。

8月:真夏の昼の夢
アルバムの中でも際立ってドリーミーな曲といえばこの曲。アルバムの中で最もその後のお洒落な路線に最も近い曲かもしれません。
6月 : 青空のように
大瀧詠一版ウォールオブサウンド的(ナイアガラサウンド)な観点でいえばこの曲。

『ナイアガラ・カレンダー』は1枚通しで聴くことで良さが倍増!

『ブルー・ヴァレンタインズ・デイ』を気に入ってくださった方は是非1月~12月まで1枚アルバム通して聴いてみてください。これぞコンセプトアルバム!!他のアルバムでは決して感じることのできない唯一無二の日本の春夏秋冬を感じることが出来るはず。1枚聴き終えたら、またいつものように年末を迎え、また次の一年が始まる感覚になります(これほんとに(笑))

昭和に育った方なら、アルバムを聴けば、きっと幼少期の楽しかったあの頃の1年を、ほっこり思い出すことが出来ると思いますよ(笑)

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