zoomやskypeでも使える!ATEM Miniはオンライン授業・オンラインレッスンをワンランクアップさせる映像スイッチャー!
ライブ配信に使用する映像スイッチャーのATEM mini。本来youtubeやfacebookなどでのライブ配信に使用するちょっとマニアックな機材なのですが、実はこのATEM mini、zoomやskypeでも使えるんです。今回は一般ユーザーにも活用できるATEM miniの使い方を紹介します。
真ん中に鎮座するのがATEM mini(映っているのは上位機種のATEM mini Proですが見た目はほとんど一緒)
ちなみに周りに映っているのは実際にライブ配信などでも使っている機材たち!性能&機動性抜群!
ATEM miniとは、自己完結型の放送品質スイッチャー!
ATEM miniって何ができる機材かというと、映像と音声をミックスしてPCやモニターに出力ができる機材です。これをスイッチャーって言います。こんなにコンパクトですが放送局なんかであるスイッチャーと同じです。
「ハイっ次3カメいくよ~!」って声が鳴り響く放送局のコントロールルームに置いてあるスイッチャーと基本性能は同じです。
ATEM miniの場合4系統の映像入力と、2系統の音声入力があります。
※○系統とはわかりやすく言うと、ケーブルをさせる数のこと。ATEM miniの場合、合計4台のカメラなどの映像機器、合計2本のマイクか音が出る機械をつなぐことができるということです。(さらにミキサーなどを挟めばもっと入力する機器を増やすことも可能です。)
例えばシンプルな構成でトーク番組を配信したいと想定すると、スタジオに設置されているカメラ3台と収録済みVTR用映像を流すPC1台の計4系統を映像入力に。司会者用マイク1本、ゲスト用マイク1本の計2系統を音声入力に。といった感じでATEM miniに入力すれば簡単なトーク番組の機材仕込みをすることができます。
「そんなマニアックな機材、映像関係者にしか必要ないでしょ」って声が聞こえてきそうですが、ATEM miniはSkypeやzoomでも使用することが出来る点がすごいんです。
「USB OUT」からケーブルをPCに繋げば、手元でカメラの切り替えが出来る!
ATEM miniの魅力は何といっても「USB OUT」が搭載されている点。つまりATEM miniとHDMIで入力されたカメラやPCは複数台であってもUSB OUTから出力される際、PC上では1台のWebカメラとして認識されます。
もちろんATEM miniを使えばビデオカメラでも一眼レフでも、またHDMI変換さえすればスマホでもwebカメラとして使用出来ちゃいます。
これの何がメリットかというとPC入力したいカメラやPCをATEM mini上で入力前に選択し入力することが出来るという点です。ということはzoomなどで複雑に画面共有をしたりする必要もなくなりますし、自分の姿を1chカメラで映し、携帯の画面を2chで取り込み、携帯画面を見せながらP in Pで自分の姿を出すことだってできます。また画面を2分割して違うアングルを同時に出すことも可能です。
※P in Pとは「picture in picture」の略で、いわゆるワイプとか子画面と呼ばれるものです。
ATEM mini上(ハードウェア上)で映像に味付けが出来るのでzoomやskypeは映像を配信するだけの処理に集中することが出来ます。つまり情報の上流で味付けをしちゃうので、PCのスペックを気にせず、複雑な映像構成を構築することが出来ちゃうんです。
直感的に使え基本操作だって超簡単!
基本的な操作は超簡単。簡単に使いたいなら。1~4の切り替えたいカメラボタンを選択するだけ。P in Pだってボタン一つで超簡単。しかし使い込めば奥が深く、音声ミキサーや他のスイッチャーなどを組み合わせればさらに色々自由にできます。
細かい操作方法は今回省略しますが、よく使う機能はボタン一つで操作できるのでスイッチャー初心者でも直感的に操作できます。
最もシンプルな操作や構成は下記の図の通り。特別な設定をしなくても大丈夫ですし、カメラとマイクをつないで映像のボタン、音声のボタンをでポチポチするだけ。ほんと簡単でしょ。
さらに使いこなしたい方は、付属のアプリを使用すれば、音声の音質調整やエフェクトの調整など様々な調整が可能です。
これだけ出来て、低価格というのがすごい!
これまでスイッチャーって最低でも数十万円する機材でしたが、ATEM miniはなんと3万円台で手に入ります。一般ユーザーでもオンラインセミナーやオンラインレッスンのビジュアルをワンランクアップしたいという方はATEM miniの導入を選択肢に入れても良いと思います。
ちょっと難点。今すごく品薄で手に入りづらいです。
現在ATEM miniは品薄でとても手に入りずらい状態が続いています。ぐっでぃテレビではATEM miniの上位機種のATEM mini Proを所有しているのですが、ATEM mini Proについては2020年4月6日に発売が開始されましたが、手に入ったのはGW前の4月末でした。(約1ヶ月かかりました。)ATEM miniがを早く手に入れたい方はお早めに予約されてもいいかと思います。
オンライン授業やオンラインレッスンの品質を向上させる方法【第3回 映像編】をさらに発展したいならATEM miniは超おススメ
以前にまとめたオンラインレッスンの品質を向上させる方法【第3回 映像編
】ではチャプチャーカードを使用し高性能なカメラをwebカメラとして使用する方法を紹介しました。
ATEM miniを使えば複数のカメラと音声を自由に切り替えたり、1画面上に複数のアングルを映し出したり(手元と全体像など)とかなり自由度が上がります。チャプチャーカードがATEM miniに置き換わったとイメージしてもらえたらわかりやすいと思います。
もしATEM miniにつきまして「こんなことできる?」「こんな使い方したいんだけどどう?」など気になる点があれば、書き込み欄またはぐっでぃテレビのメールフォームよりお気軽にご質問お待ちしております。
(2020年8月5日追記)
2020年7月31日にATEM Mini シリーズの最上位機種ATEM Mini Pro ISOが発表されました。これでATEM Miniシリーズは全3機種となり、どれを選べばよいのか迷っている方も多いはず。
下記のnoteでは3機種の特徴と私なりに用途別オススメのATEM Miniをまとめてみました。
こちらも合わせて読んでもらえると嬉しいです。
読んで頂きありがとうございます。 『映像制作をもっと身近に、もっと気軽に』という思いでnoteを始めました。 noteでは映像制作に関するtipsや話題をはじめ、ぐっでぃテレビの中の人たちによる他愛のないお話まで幅広く綴っていきたいと思います。