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60年代~70年代ラブ・サウンズの世界

昨日はバレンタインデーでしたね。皆さんいかがでしたか。チョコレートはもらえましたでしょうか。学生時代は2月14日になるとチョコをもらえるあてもないくせになぜだかそわそわしたものです。

いかがお過ごしでしょうか。ぐっでぃテレビのモーリーです。毎年のようにこの時期になるとバレンタインデーにちなんだ話題を音楽話に絡ませながらnoteを綴っているのですが、今年はロック・ソウル・R&Bと様々な音楽が急成長した60年代~70年代にかけて小さなムーブメントを起こしたラブ・サウンズを紹介しながら綴ってみようかと思います。

ラブ・サウンズってご存じですか。

突然ですが、ラブ・サウンズって言葉(ジャンル?)をご存じでしょうか。60年代~70年代を体験していない私も実際のところラブ・サウンズって何ぞやって聞かれると正式な定義はよくわかりません。

私なりになんとなく解釈すると、メロディがキレイ目なポップスを指すような気がします。60年代~70年代というと刺激的なロックやソウル・R&Bがたくさん誕生した時代。そんな中やっぱりメロディ重視の落ち着いたきれいな曲も聴きたいという声もあったそうです。

そんな音楽ファンたちが好んで聴いた音楽を総称してラブ・サウンズって呼んだのではないかと思います。(違っていたらごめんなさい。)

中高生時代、中古レコードを買いあさっていたのですが、60年代後半から70年代にかけてのキレイ目の曲をするアーティストのLPの解説やレコードの帯には結構この、『ラブ・サウンズ』という言葉が書かれています。

例えば『これぞラブ・サウンズの決定版!!』とか『魅惑のラブ・ラブサウンズ大全集!』みたいな感じで。

ラブ・サウンズは大きく分けてボーカルモノとインストゥルメンタルモノのがあり、今回はボーカルモノを紹介していきます。

レターメン

ラブ・サウンズのボーカルモノの代表格といえばレターメンという3人組のコーラスグループ。彼らの十八番はカバー曲で、原曲のメロディの良さを残しつつ、彼らのスィートなコーラスで大胆にアレンジすることで曲に新たな魅力をプラスするといった手法です。代表曲はこちら。

Goin' Out Of My Head ~ Can't Take My Eyes Off Of You(愛するあなたに)/The Lettermen(レターメン)

ドゥワップ・ートソウルグループの先駆者として有名なリトル・アンソニー&ジ・インペリアルズの名曲『Goin' Out Of My Head』とフォーシーズンズのボーカリストフランキー・ヴァリのソロ曲として全米1位となった『Can't Take My Eyes Off Of You』を大胆にもメドレーにした一曲。

まったく違う作曲家のまったく違う曲をまるで一曲のように仕上げるアレンジも凄いですが、驚くのがこの曲ライブなんですよね。これだけのコーラスワークを一発で決めてしまうテクニックの高さにも脱帽です。

Put Your Head On My Shoulder(あなたの肩に頬うめて)/The Lettermen(レターメン)

こちらは『ダイアナ』のヒット曲で有名なポール・アンカの曲として有名な『Put Your Head On My Shoulder(あなたの肩に頬うめて)』。ポール・アンカバージョンは情熱的ですが、こちらはスィートに優しく歌いあげます。

私はこのレターメンバージョンの『Put Your Head On My Shoulder(あなたの肩に頬うめて)』が大好きで、この曲を聴くたびにウットリと聴き入ってしまいます。

The Way You Look Tonight(今宵の君は)/The Lettermen(レターメン)

こちらはジャズの大御所シンガーフレッド・アステアが歌って有名となった一曲。レターメンのコーラスにかかれば一気に洗練された恋人たちのスィートな曲に生まれ変わります。

◇◇◇

レターメンのほかにラブ・サウンズのジャンルに入りがちなアーティストをざっと代表曲ととともに紹介します。

Love Me With All Your Heart(太陽は燃えている)/Engelbert Humperdinck(エンゲルベルト・フンパーディンク)

トム・ジョーンズと共にイギリスの実力派シンガーエンゲルベルト・フンパーディンク。この曲の原曲はキューバの曲で『Cuando Calienta El Sol』といい、英語版はレイチャールズシンガーによって歌われヒットしました。

エンゲルベルト・フンパーディンクは日本で言えば尾崎紀世彦さんのような感じでしょうか。こういったきれいなメロディを大切にしながら朗々と歌い上げるシンガーはやっぱり聴きごたえがあります。

The Last Waltz(ラスト・ワルツ)/Engelbert Humperdinck(エンゲルベルト・フンパーディンク)

エンゲルベルト・フンパーディンクの中でも大好きな一曲。ロマンティックで哀愁のあるメロディ、暖かい歌声すべてが最高です。

Turn Around, Look at Me(ふりかえった恋)/The Vogues(ザ・ヴォーグス)

日本ではあまり知名度がありませんが、アメリカではこの曲も結構ヒットしています。レターメンと同じようなコーラスグループですがソフトロックファンからも人気があるグループです。

この曲の原曲はのちにビーチボーイズのサポートメンバーとしても一時期活動をしたグレン・キャンベルや若き日のビージーズなどがリリースした一曲。どちらもあまりヒットしませんでしたが、ヴォーグスバージョンはそこそこアメリカでヒットしました。

1968年とロック激動期にリリースされた曲なのですが、メロディや雰囲気を重視したアレンジは希少価値があったのか多くの人々から支持されたのも歴史の面白いところですね。

個人的にはこのヴォーグスのアルバムは90年代なかなか手に入れることできなくて、ある日タワーレコードで直輸入盤を見つけGET。胸を弾ませながら家に帰って聴いたことがついこの間のように思い出されます。

あとがき

いかがだったでしょうか。ヴォーカルモノだけで結構長々と語ってしまいました(笑)ということで今回はこの辺で。インストゥルメンタルモノは日本で大人気のポール・モーリアなどイージーリスニング系の世界が広がっています。

このあたりのアーティストや曲って最近あまり語れれることが少ないのですが私はかなり好きなジャンルでもあります。綴るにはまたなかなか気合が入りそうなのですが、楽しくのんびりまたラブサウンズのインストゥルメンタルモノも語ってみたいと思います。

お付き合いいただきありがとうございました。

読んで頂きありがとうございます。 『映像制作をもっと身近に、もっと気軽に』という思いでnoteを始めました。 noteでは映像制作に関するtipsや話題をはじめ、ぐっでぃテレビの中の人たちによる他愛のないお話まで幅広く綴っていきたいと思います。