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料理が苦手な理由をまじめに考えてみた

料理が苦手です。味付けにも自信がない。レパートリーも少ない。新しいメニューを開拓する気力もない。できることなら食べる専門でいたい。おいしくできた時は嬉しいし、決して嫌いなわけではない。でも、億劫なんです。

それで、その根底には何があるんだろう?と考えてみました。

ひとつめの理由は「わちゃわちゃした感じ」がするから

いろいろ考えてみてわかってきたのは、

「献立を決めて、食材を買って、料理して、残ったものを次の日に回しつつ、常に何品かを食卓に並べ続ける、無駄のない美しいルーティンのイメージが湧かない」

これに対するストレスが半端ないようです。

逆に言うと、

「食材を余らせるのが嫌でいつもだいたい同じ食材を買い、料理は毎回行き当たりばったりで作り、食材が少なくなってきたらまた同じものを買う。でも、買い物も料理もいつも行き当たりばったり。全体像が見えていない感じ。食材とエネルギーの無駄も多い。いつもと同じメニューに飽き飽きしてもいる。新しいメニューに挑戦するときはレシピ通りに食材を買うけど、使い切らなかった食材の使い方が浮かばなくておいしい料理にならなかったり、食べ切る前に傷んでしまったりする」

要するに、無駄が多いことを自覚していることでストレスを感じているようです。私は無駄のない最適化された最短経路で物事が進むのが大好きなので、理想の真逆の状態ということですね。そりゃ嫌にもなる。

もう少し具体的には、「食材をまとめ買いしたい。すぐに使い切ってまた買い足して…というのがイタチごっこで嫌だ。出費もパラパラと増えていく感じがとても嫌。かといって、余らせたくないし、毎日同じ食材が続いたら同じメニューになりそうだから、大量購入にはブレーキがかかる」という板挟みの気持ちがありました。わちゃわちゃした感じだと思っているようです。

ということは。

無駄がなく、イタチごっこ感のない美しいルーティンをちゃんと設計すれば、もしかすると料理にもっと前向きになれるのかもしれません。

あと、食材の保管方法をきちんと理解していないことも影響がありそうです。

ふたつめの理由は、毎回全力投球でしんどい

物事はなんでもそうですが、慣れて体が覚えるまでは「毎回、細部にまで気を払いながら頭をしっかり動かして全力でやる」ことになりがちですよね。料理に対して、私はまだまだそんな感じなのだと思います。

しかも、丁寧にちゃんとやらないから(だからダメなんだぞ)気は払ってるんだけど詰めが甘かったりいい加減だったりして労力に見合う成果を得られない。だから、前向きになれない。もちろん、夫が「おいしい!」と喜ぶ日もあります。でも、毎回同じ味に仕上げられないせいで、おいしくない日もあります。(いやあ、不思議だなー)私自身はギャンブルのようだと感じているようです。

さらに、引き出しが少ないことで応用も効かない。料理のレパートリーが少ないこともそうだし、目の前の問題に対する対処法も少ないように感じます。たとえば、火の通りの良さを踏まえて調理の順番を考えるという「事前の対策」や、ひとつの具材だけ焦げる寸前まで火が通り過ぎてしまった時の「事後の対策」みたいなものを知らないせいなんだろうなと。

みっつめの理由は、後ろめたさ

長男がなかなかの偏食ということもあって、作る気力が保てず、正直なところ今は栄養バランスをちゃんと考えることを放棄しています。

もちろん、野菜もっと食べさせなきゃ…タンパク質大事だよな…みたいなざっくりしたことは頭にあって、いちおうチラチラと気にはなっています。でも、何品目使って、とか、バランス、とか、全然ちゃんとできていません。作っても食べてくれないんですけどね。

その「ちゃんとしていない」後ろめたさによって余計に気が進まなくなって、さらに罪悪感…という悪循環に陥っています。

よっつめの理由、最適化されていないキッチン

引っ越してきたタイミングが妊娠中、その後、海外出産、帰国後はワンオペふたり育児とバタバタしているうちに、キッチンの動きづらさを根本解決せぬままに今に至っているように思います。

都度、簡易的な対処療法は試みていて、少しずつ動きやすくなっている気もするのですが、これがベストか?というと、そうでない気もします。具体的に何がどうっていうのは今はまだわかっていません。

理想は、頭の稼働率10%くらいで買い物も料理もしたい

いや、料理上手な方だって毎回がんばって、大変な思いをしながら日々の献立を考えて料理しているのはわかっているんです。労力がかかっていないわけではない。

でも、材料をかごに入れる時、食材を冷蔵庫から出す時、皮を剥く時、切る時、無意識に手が動いて「無心」になっている瞬間はきっとあるんじゃないでしょうか。そして、時間がきちんとあれば料理を楽しむ心の余裕もあるんだろうなと想像します。でも、今の私にはそうした余地はほとんどありません。

なので、少なくとも安心して料理に向き合えること。できるなら、楽しむ余裕を持てること。鼻歌なんか歌いながら頭の稼働率10%くらいで料理をしつつ、残りの90%は楽しいことを考えていられるといいなあ。ごく自然にふわっとさらさらっとパパッと料理が何品も食卓に並んでいるなんてことができたら最高ですね。

料理苦手な私が楽しめるようになるための対策

まずは美しいルーティンを設計して、具体的なイメージを持つこと。つまり、食材をできるだけまとめ買いできて、無駄にすることがない状態にするにはどうすればいいかを考えること。どう保管するかもパターン化すること。余らせずに済むギリギリの大量購入リストを作る、とかいいかもしれません。栄養に関してもこのルーティンにきちんと組み込みたいです。

それから、毎回同じ味に仕上げる。これは何かしら記録をつけておくことで実現できそうです。

レパートリーを増やす。これも、記録をしながら貯めていく方法が結局一番近道な気がします。

料理中に目の前で起こることに対する対処法を知っておくこと。

キッチンの最適化。これはまだ漠然としていますが、上に挙げたことを理解した上で考えてみたいと思います。

課題を掘り下げたことで、まずは「料理を苦手に思わない」ための対策が見えてきました。

私の場合、決して「素敵なレシピ本を買う」が解決の手段ではないことは明らかです。レシピ本って無性に買いたくなるんですけどね。(読んで満足してしまった経験しかない)たぶん料理への苦手意識がなくなり、楽しむ余裕ができてから料理を好きになるためのステップに必要なものかな。

よし!がんばるぞー!(長い目で)

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