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素敵な在宅医療・介護

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#理学療法士

質問「訪問リハするにあたって1番大切にしているものは何ですか?」

僕の本業は「訪問看護ステーションからのリハビリテーション(≒訪問リハ)」なのですが、たまに学校で講義をさせてもらっています。その時に出た質問に、こちらでも回答します。今回の質問は、「訪問リハするにあたって1番大切にしているものは何ですか?」いや~、すごくいい質問。感謝です。 一言で回答するなら…「また来てね」と思ってもらえるかです。とてもいい質問だったので、僕が「1番大切にしていること」ってなんだろうとまとめました。すると、ここにいきつきました。まぁ、正確には「もう来てほし

【介護保険】訪問リハビリをいつ始めるのがベストなのか?

お友達や、介護保険のスペシャリストであるケアマネージャーさんから、「訪問リハビリっていつ始めるのがベストなのか?」と、ご相談をよく受けます。 この疑問って当然なんですよね。ケアマネージャーさんはプランを作成しますが、ご提案するご利用者さんの「おサイフ事情」が必ず絡んできちゃいます。 さらに、ご本人、家族のご希望も無いのにリハビリは勧めるなんて時は結果がどう転ぶかも分からず、ドヤ顔でオススメしにくいサービスなんです。 ケアマネさんとしては、訪問リハビリを勧めたは良いけど、お

ターミナルケア研修での学び

おはようございます!!今日はセンター試験の日* 僕らの時は雪で大変だったな〜と思い出しました。 受験生ファイト! さて、先日は職場の介護士さん2人と ターミナルケア研修に参加してきました* メインは意思決定支援で、ACPの話などが中心でした。 同じ時間を共有できたっていう共通言語を得た事が何よりの収穫* 第2回日本在宅医療連合学会の大会長である 国立長寿の三浦先生の話はめちゃくちゃわかりやすくて 学びを得た3点シェアします* ◆ 社会的背景そもそも疾病構造自体が変化し

【訪問リハビリ会話術】意欲を維持するために必要な目標設定時の会話!

訪問リハビリに限らず、セラピストと利用者さん(病院であれば患者さん)やその家族と一緒に、生活での困り事の解決、希望の実現のために”目標設定”を行います。 例えば、下肢骨折後に自宅退院し、屋外でもスムーズに歩けるようになりたいと希望されていた利用者さんがいたとします。 セラピストは、自宅から最も近くにあるコンビニエンスストアまでの往復400mの屋外歩行ができるという目標を設定しました。 目標達成に向けてリハビリを取り組んできましたが、歩くと足が重い、腰が痛いなど症状が出始

サービス担当者会議でリハビリ療法士に聞くべき5つのこと

タイトルで「お!あの会議のことか!」と分かる方は介護サービスに従事されている方、もしくはよっぽど介護保険を理解しているご本人、ご家族です。 正直に言います。リハビリ療法士でも「なにをする会議なの?」って分かってないことが多いです(そんなことも無いか‥)。 そんな療法士へ切れ味の良い刀(しつもん・ぎもん)を担いで、切り込んでいってもらいたい!という、わたしの願いがあります。その手厳しさが明日への良いセラピストを育てるんですね。 もし、今後にこの会議が開催される!となった場

要支援と要介護を分ける「唯一の壁」

生活期(維持期)を担う医療者であっても、案外介護保険を使うための介護認定ってどうやって決められるの?というルールを知らなくて、ケアマネージャーさんと話が噛み合わないセラピストが多くいます。 介護保険制度を理解しているセラピストは少数派それは当たり前の話で、理学療法士全体の1/10しか生活期の介護部門で働いておらず、しかも制度理解が必要な管理者となるとさらに1/10程度となります。そのため、介護保険制度を理解している理学療法士は100人に1人と言っても過言ではありません。(概

在宅医療を支える職種って?

皆さん、いかがお過ごしですか。 言語聴覚士(ST)の八田です。 毎日ご利用者さんのお家に訪問し、 リハビリを行っています。 今日は私が普段一緒にお仕事をする 色々な職種の皆さんをご紹介します。 キーマンは誰か個人的な意見になりますが、 在宅医療におけるキーマンはズバリ 「主治医」「ケアマネージャー」 だと思います。 私が「それぞれの専門性を持ち寄り うまく関われているな。」と感じる ご利用者さんは、土台となる先生、 ケアマネさんが熱い方が多いです。 皆さんをご紹介

訪問看護を始める時に必要な「指示書」はいくら支払うの?

訪問看護、訪問リハビリを開始する時に必ず必要なのは「指示書」と呼ばれる処方箋です。 訪問リハビリは「お医者さんが必要と判断した場合」に処方をしてもらって開始することができます。お薬と扱いは同じなんですね。 看護師さん、理学療法士などのリハビリ療法士が訪問するためにも、この料金は必ず必要になります。 指示書処方までの「患者さん」「主治医」「訪問看護ステーション」の関係性は以下になります。 今回のnoteで理解してもらうのは以下のことです。 ①1回あたりの処方料金はいくら

訪問リハビリの1回あたりの料金はいくら? (訪問看護ステーション)

訪問リハビリって、1回あたり料金はいくらなの?と、聞かれることがあります。 これ、とっても答えにくい質問なんです。 なぜなら、訪問サービスをする側、受ける側の状況によって変わるから、なんですね。複雑なんです。 noteでリサーチしましたが、ズバッと書いている記事がありませんでした。 そうなんです。正確に書きにくい記事なんです。 ですが、今回は【一般の方へ】イメージを持ってもらうために、震えながら書きます。 正確に伝えようとすると、複雑すぎて一般の方は理解できません。

訪問リハビリの卒業(終了)について、わたしが思うこと

このnoteはhariさんの問題提起について、わたしが返信したコメントです。 hariさん、こんにちは いつも楽しみにnoteを拝読しております。 今回はわたしにとって、考えが変わりつつあるトピックであるため、個人の思いを綴ろうと考えました。 「終了」に関する議論・構造について個人的にながく考えてまいりました。 そして、私が立とうとする立場は「提供元によってかわるのでは?」という結論です。 要するに 「訪問リハビリは終了を選ぶ」 「看護ステーションは継続を選ぶ」 で良

訪問看護のリハと訪問リハは同じなの?

私は理学療法士ですが、訪問看護ステーションに勤務しています。 訪問看護ステーションに勤めていると言うと、一般の人からは「看護師さんですか?」と聞かれることも少なくありません。 一般の方がご存知ないのは当然のこととして、療法士の中でもこの辺を理解していない方は多いのではないでしょうか。 今回は混同されがちな訪問看護(理学療法士等の訪問)と訪問リハビリテーションの違いについて、現場の感覚からお伝えしたいと思います。 リハビリテーションだけど訪問看護訪問看護ステーションにお