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素敵な在宅医療・介護

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#訪問リハビリ

【介護保険】訪問リハビリをいつ始めるのがベストなのか?

お友達や、介護保険のスペシャリストであるケアマネージャーさんから、「訪問リハビリっていつ始めるのがベストなのか?」と、ご相談をよく受けます。 この疑問って当然なんですよね。ケアマネージャーさんはプランを作成しますが、ご提案するご利用者さんの「おサイフ事情」が必ず絡んできちゃいます。 さらに、ご本人、家族のご希望も無いのにリハビリは勧めるなんて時は結果がどう転ぶかも分からず、ドヤ顔でオススメしにくいサービスなんです。 ケアマネさんとしては、訪問リハビリを勧めたは良いけど、お

「転倒しない」は正しいリハビリの形なのか?

リハビリテーションは転けないを追求するっしょ?当たり前でしょ? なんて思っていませんか? まず、初めにわたしの立場を明瞭に示します。 日常生活では「転けない」がまぎれもなく正解です。 では、「転ける」は不正解なのでしょうか? その通り、不正解です。 では、絶対に転けない方法とは何なのか? って考えちゃうんですよね。 その方法は「寝ころがっておく、寝ころび続ける」です。 そうです。活動を制限しちゃえば良いのです。 転けないために、寝たまま。 活動を制限するのは正解でしょ

パーキンソン病の進行(訪問リハビリ目線)

パーキンソン病は進行性の病気です。現れる症状に個別性があります。 この個別性について、リハビリ目線で言い換えると、「進行はするが、人によっては[お薬+リハビリテーション]で症状をコントロールし、在宅生活を送れる病気」でもあります。 今回はその進行度を解説し、お薬の効果が現れているデータを示して、シンプルに解説します。 ・パーキンソン病の進行尺度である 「ホーエン・ヤールの分類」 ・訪問リハビリで一つの目安になる 「日常生活機能障害度」 ・薬物療法で日中に効果の差 「ウ

【訪問リハビリ会話術】意欲を維持するために必要な目標設定時の会話!

訪問リハビリに限らず、セラピストと利用者さん(病院であれば患者さん)やその家族と一緒に、生活での困り事の解決、希望の実現のために”目標設定”を行います。 例えば、下肢骨折後に自宅退院し、屋外でもスムーズに歩けるようになりたいと希望されていた利用者さんがいたとします。 セラピストは、自宅から最も近くにあるコンビニエンスストアまでの往復400mの屋外歩行ができるという目標を設定しました。 目標達成に向けてリハビリを取り組んできましたが、歩くと足が重い、腰が痛いなど症状が出始

要支援と要介護を分ける「唯一の壁」

生活期(維持期)を担う医療者であっても、案外介護保険を使うための介護認定ってどうやって決められるの?というルールを知らなくて、ケアマネージャーさんと話が噛み合わないセラピストが多くいます。 介護保険制度を理解しているセラピストは少数派それは当たり前の話で、理学療法士全体の1/10しか生活期の介護部門で働いておらず、しかも制度理解が必要な管理者となるとさらに1/10程度となります。そのため、介護保険制度を理解している理学療法士は100人に1人と言っても過言ではありません。(概

訪問リハビリは介護サービスの1/26でしかない

わたしが生活期リハビリテーションに10年以上たずさわり、気づいたことがあります。 それは、「リハビリのみでは何もできない」ということです。 わたしは自分のしごとはこれを選んでよかったと思ってます。だけど、好きであればあるほど「リハビリって重要」って思ってしまうんですよね。 どんな職業でも自分の業種は「必要」と判をおしたくなるものです。 ただ、この仕事もリハビリ療法士が増えてくるに伴って、残念なこともあります。強く競ってしまうんですよね。 ウチでリハビリやりませんか!

在宅医療を支える職種って?

皆さん、いかがお過ごしですか。 言語聴覚士(ST)の八田です。 毎日ご利用者さんのお家に訪問し、 リハビリを行っています。 今日は私が普段一緒にお仕事をする 色々な職種の皆さんをご紹介します。 キーマンは誰か個人的な意見になりますが、 在宅医療におけるキーマンはズバリ 「主治医」「ケアマネージャー」 だと思います。 私が「それぞれの専門性を持ち寄り うまく関われているな。」と感じる ご利用者さんは、土台となる先生、 ケアマネさんが熱い方が多いです。 皆さんをご紹介

訪問看護を始める時に必要な「指示書」はいくら支払うの?

訪問看護、訪問リハビリを開始する時に必ず必要なのは「指示書」と呼ばれる処方箋です。 訪問リハビリは「お医者さんが必要と判断した場合」に処方をしてもらって開始することができます。お薬と扱いは同じなんですね。 看護師さん、理学療法士などのリハビリ療法士が訪問するためにも、この料金は必ず必要になります。 指示書処方までの「患者さん」「主治医」「訪問看護ステーション」の関係性は以下になります。 今回のnoteで理解してもらうのは以下のことです。 ①1回あたりの処方料金はいくら

訪問リハビリの1回あたりの料金はいくら? (訪問看護ステーション)

訪問リハビリって、1回あたり料金はいくらなの?と、聞かれることがあります。 これ、とっても答えにくい質問なんです。 なぜなら、訪問サービスをする側、受ける側の状況によって変わるから、なんですね。複雑なんです。 noteでリサーチしましたが、ズバッと書いている記事がありませんでした。 そうなんです。正確に書きにくい記事なんです。 ですが、今回は【一般の方へ】イメージを持ってもらうために、震えながら書きます。 正確に伝えようとすると、複雑すぎて一般の方は理解できません。

訪問リハビリの卒業(終了)について、わたしが思うこと

このnoteはhariさんの問題提起について、わたしが返信したコメントです。 hariさん、こんにちは いつも楽しみにnoteを拝読しております。 今回はわたしにとって、考えが変わりつつあるトピックであるため、個人の思いを綴ろうと考えました。 「終了」に関する議論・構造について個人的にながく考えてまいりました。 そして、私が立とうとする立場は「提供元によってかわるのでは?」という結論です。 要するに 「訪問リハビリは終了を選ぶ」 「看護ステーションは継続を選ぶ」 で良

訪問看護のリハと訪問リハは同じなの?

私は理学療法士ですが、訪問看護ステーションに勤務しています。 訪問看護ステーションに勤めていると言うと、一般の人からは「看護師さんですか?」と聞かれることも少なくありません。 一般の方がご存知ないのは当然のこととして、療法士の中でもこの辺を理解していない方は多いのではないでしょうか。 今回は混同されがちな訪問看護(理学療法士等の訪問)と訪問リハビリテーションの違いについて、現場の感覚からお伝えしたいと思います。 リハビリテーションだけど訪問看護訪問看護ステーションにお