コスモスモア 空間デザイナーのアタマの中
こんにちは。マーケティング統括部みくらです。
デザイナーっていつもどんなこと考えてるの?どんなふうにデザインを生み出しているの?という部分、みなさん興味ありませんか。
今回フォーカスを当てたのは、ファシリティ事業部ストラテジックデザイン課のしのざきさん。しのざきさんは2015年新卒入社の、今年7年目のデザイナーです。
しのざきさんのとある一日
現在しのざきさんは、超大型オフィスのレイアウト変更にともなう設計業務を、総勢7名のチームリーダーとしてマネジメントしながら自分のパートの設計業務もおこなっています。そんな多忙なしのざきさんに、オフィスでの働き方を見せてもらいながら様々なお話を伺いました。
ー 学生時代はどんなことを学んでいましたか?
美大でインテリアやランドスケープを学んでいました。4年生の専攻では最終的にインテリアを選択しましたが、ヒューマンスケールのインテリア、マクロの視点のランドスケープどちらも異なる面白みを感じていました。
ー なぜコスモスモアに入社を決めたのでしょう。
空間づくりに携われる様々な分野の会社を検討していたのですが、面談していただいた先輩社員の方の雰囲気や、自由に仕事ができそうなところに魅力を感じてコスモスモアに入社しました。
ー これまでどんな仕事を?また、今後やってみたい仕事など。
入社してからずっとオフィス空間の設計一筋ですが、マンションギャラリーや駅ナカの店舗設計も経験しています。今やっているプロジェクトが大型オフィス案件なので、次は路面の店舗やオフィスを設計したいですね。
こちらの事例はしのざきさん設計の、今年1月に竣工した通信サービス会社様のサテライトオフィス。自宅よりもパブリック、本社よりもパーソナル。そんなサードプレイスになる空間を目指したとのこと。広い窓面をいかしたレイアウト、落ち着いたグリーンとグレーの色のコーディネートも素敵です。
「シーン」を生み出したい
しのざきさんのデザインの過程を探りたくて、色々質問してみました。
ー デザインの仕事ではどんな部分を面白く感じますか?
建築的にデザインしていくというよりは、自分の場合は空間が使われるシーンをまず想像して、そのシーンを作るにはどんな形や素材や色がいいのだろう?と考えながらデザインしていますね。
ー そのシーンを意識するって普段の生活でも心がけているのでしょうか。
そうですね・・感覚的なものを言語化する意識をしています。例えば、とても自分が居心地良く感じる空間があったとして、それってどこからやって来るのだろう?ということを考えて言葉にしてみるんです。それから、例えばその居心地良く感じる空間から一つずつ要素を引いて行って、どの要素が心地良さを成立させているものとして一番強いのか?を探る練習もしてみたりしています。
ー それってすごく面白いですね。私も感覚的な部分を言葉にするのが得意ではないので、その考え方はとても参考になります。
私も元々は苦手だったんです。でもそれだと他の人に説得力を持って自分のデザインについての説明ができないので、意識して練習している部分もあります。
この、”「良い」と感じることについてなぜなのか?”を紐解いたり言葉にする作業についてはとても大切なことだなとお話していて感じました。
エネルギー源は、「好きなもの」
ー しのざきさんのセンスはどこから来るのだろう?と知りたい人が多いと思います。
とにかく好きなものが多いんです。世の中の嗜好品と言われているもの全て好き。音楽、洋服、食、イベント、本、映画・・好きなものがたくさんありすぎて・・ 仕事に繋がることとしては、例えば好きな洋服ブランドのコレクションのコーディネートの中にとても好きな色の組み合わせを見つけた時に、それを提案の色に取り入れてみたり・・そういった形で活きることはすごくありますね。
ー インプットを特段意識しているわけではないけど、自然といろいろなものを吸収してるんですね。
そうですね。友人にも多趣味な人が多いので、お互い情報交換したりもよくします。他に新しい情報を得る手段として、やっぱりインスタグラムなどのSNSや、雑誌なども多いですね。後は興味があるものが多いので、例えばある好きな音楽アーティストがいたとしたら、そのアーティストを撮影しているカメラマンって誰なんだろう?と興味が数珠繋ぎに広がることも多いです。
はまっていること
― 色々好きなものがある中、いま一番はまっているものって何でしょう?
お茶です!とくに中国茶。中国茶って茶器も色々かわいいものがたくさんあって、そういったものを集めるのも楽しいし、茶葉や茶菓子の世界も奥が深くて・・・ 中国茶器の作家さんの作品を見たり、都内の色々なお茶屋さんに行ったりしています。週末は自宅でゆっくりお茶を飲む時間も楽しみの一つです。
ー 最近胸がときめいたもの、何かありますか?
ドゥニ・ビルヌーブが監督した映画「DUNE」が本当に良かったです。3回も映画館に見に行ってしまいました。映画の設定や舞台美術がとても好みで心に残りましたね。
「ごきげんのプロ」を目指して
お話を聞くほどに様々なことへの興味や造詣が深いことが伝わるしのざきさん。最後にちょっと大げさな質問をしてみました。
ー 人生で大切にしている価値観って何でしょう?
ごきげんのプロになりたいです(笑)ごきげんのプロフェッショナル。いつも自分をごきげんにして、良い状態に持って行けるようチューニングするようにしています。さいわい自分には好きなものが多いから、それらに助けられている部分も多いです。家族も皆それぞれ好きなものに熱中している気質なので、受け継いでいるのかもしれません。
どんなに忙しくても、いつも安定感のあるトーンで朗らかに接してくれるしのざきさん。その秘訣を教えてもらった気がしました。しのざきさん、お忙しい中ありがとうございました!これからもデザイン楽しみにしています。
本日の書き手:マーケティング統括部 みくら