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留学に来て感じたこと—8か月を過ごして

こんにちは。あっという間に9月も終わりに差し掛かり、コペンハーゲンは日を追うごとに寒くなってきました。

今日は、日本の大学の教授と久しぶりにzoomで話しました。
私は、コペンハーゲンでの留学と同時並行で卒業論文執筆に励んでいるため、その進捗と今後の方向性についてのお話でした。

卒業論文は、まあこれから頑張っていくとして、、、
その後にお話ししたことが印象的でした。

私のゼミの教授は、海外の大学院で修士号を取った後、日本で博士号を取得し、教鞭をとっている政治学者です。幼いころに海外で生活していたこともあり、日本と海外の違いを今でも感じるそうです。そんな教授と話していると「そうそう、こういうところが違いますよね。」と、2人で盛り上がりました。
今までなんとなく感じてきた小さな違いは、このnoteに書き残すか迷っていました。それは、感覚的なものであるため文字するのが難しく、さらに、文字にしてしまうとなんとなく陳腐になってしまうような気がしていたからです。
それでも、尊敬する教授と話したことを書き残しておきたいと思い、書くことにしました。

1. 自分自身に素直になれた

一つ目は「海外で生活していることで、自分自身に素直になりやすい」ということです。私は、コペンハーゲンに来てから「今、自分がどう感じているか、考えているか」ということに、より意識を向けるようになった気がします。そして、それによってより自分自身を大切にできている実感があります。
とても小さなことですが、先日、無性にカルボナーラが食べたくなり、スーパーマーケットへ行って材料を調達し、自分で調理して食べました。大したことはしていないのですが、なんだかとても幸せな気持ちになりました。振り返ると「日本で一人暮らしをしているときにはこんなことしなかったなぁ」とふと思ったのです。
自分の気持ちに向き合うということの重要性を感じました。

2. 自分の意見を持つ、主張する

これは、1の理由にもなっていると思います。
デンマークにいると、授業中でも、友達と遊んでいるときでも、ご飯を選ぶときでも、政治を語るときでも、いつでも自分の意見を持っていることが求められます。「みんながこうしているから」ではなくて「あなたはどう考えて、どう思うか」という観点で考えるのが当たり前です。
そして、それがメインストリームと違ったとしても同じだとしても、堂々と主張します。それは全く恥ずかしいことではありません。
教授は、海外と日本の社会を比べて「日本は、自分の主張がしづらい社会。なんだか目に見えないものに支配されているよう」と仰っていました。

先日、私がいくつかの選択肢の中で迷っていた時「What should I do…?」(どうするべきだろう…)とつぶやいていました。
すると、それを聞いた友達が「You don't have to think about what you SHOULD do, think like what  YOU WANT to do.」(なにをするべきかで考えなくていいんだよ。あなたがはどうしたい?)
と言われ、今までいかに自分自身の考えや気持ちをもとに決断していなかったのかを感じさせられました。

3. 自立している

デンマークに来て驚いたことの一つに「自宅から大学がさほど遠くなくても、一人暮らしやシェアハウスを選択する人が多い」ということがあります。これは、デンマーク政府からの充実した学生支援金制度も深く関わっているのですが、それでも、自立した生活の第一歩になっていることは変わりありません。
肌感覚として、私が知っている日本の大学生より、家事や身の回りのことも自分でこなせる人が多い印象です。あと、外食すると値段が高いこともあってか、私の周りには手料理が上手な人がとても多いです。

ここデンマークでは、成人を超えると男女ともに自立していることが一人の人間として求められます。
日本では、特に女性に関して「芯のある、自立した強い女性」像は、デンマークほど評価されていないように感じています。

おわりに

こうして文字にして並べてみると、Google検索で「海外 経験 メリット」で検索したときに出てきそうな、ありきたりなものになってしまったのが少し残念です。
でも、これらは紛れもなく私が感じたことであり、デンマークで得ているものなのでこのまま記録しておこうと思います。

「知識や教養は誰にも奪われないから、5年、10年、30年後のあなたの人生に貢献できることを、今しているのよ。」
「未来はあなたのもの。貪欲にたくさん吸収してきてくださいね。」

という教授の言葉を胸に、あと4ヶ月のデンマークライフに邁進します!



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