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デンマークの一般家庭でHyggeを体感した週末2

前回の記事に引き続き、デンマーク人の友人のおうちにお邪魔した週末のお話です。

二日目の朝は、とても遅いスタートでした。
というのも、この日の夜にデンマークはサマータイムに切り替わりました。
1時間分、時間が前にズレて、深夜の1時59分の1分後に3時になるという切り替わり方をします。
以前、中国から来ている友人と話をしているときに「なかなか経験できないから、スマホの画面を録画しとくといいよ!」とおすすめされていました。

そういうわけでサマータイムの移行の瞬間を見るべく、眠い目をこすりながら友人と二人で遅くまで話し、無事に移行の瞬間を目撃できました。
それと同時に、1時間分時間を失ったような気分になり、少し損をしたような感覚になりました。
しかし、サマータイムという非日常の瞬間を友人とひっそりお祝い(?)できたのはいい思い出です。(もっとも、彼女にとっては毎年のことで新鮮味があまりないことは想像に難くありません。それでも付き合ってくれる優しい友達です。((笑)))

朝ごはんはパンを頂きました。

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私は、パンと一緒に食べる薄い板状のビターチョコレート(写真:「Galle&Jessen」と表記のあるパッケージのもの)をとても気に入りました。厚さは一ミリほどで、温かいパンの上にのせると溶けるのです。
友人によると、それはデンマークでよく食べられている伝統的なチョコレートなのだとか。
友人のお母さんは、昔その企業で働いていた経験があったようで、その時のお話を聞かせてくれました。

朝食を終え、身支度をしていると、私のリュックサックのすぐそばにそのチョコレートの新しいパックが置いてあることに気づきました。
友人に聞くと、私がそれをとても気に入っていることを聞いたお母さんが持って帰るように言ってくれたというのです。私はその気持ちがとっても嬉しくて、すぐにお礼を言いに行きました。「とっても優しく(sweet)してくれてありがとう。チョコレートはビターだけどね。」と冗談を言ったら笑ってくれました。

その後、街に散策に行きました。

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前日とはまた別の海岸沿いを歩きました。そのビーチは、デンマークで一番きれいなビーチの一つなのだそうです。夏には人が大勢訪れると言っていました。

その後、スーパーマーケットに行きました。

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今までスーパーに行ってもどのように調理すればいいかわからなかったものや、気になっていたけれど買っていなかったものなどについて友人に質問をし、いくつかのおすすめのスパイスやチーズも教えてもらいました。今後の料理の時間がより一層楽しくなりそうです。

そして、町のセカンドハンドショップに行きました。

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最近は、日本でもセカンドハンドショップや古着店が人気を集めていますが、デンマークでは昔から多くあったそうです。友人のお母さんが若いころから浸透していたといいます。
デンマークは環境へのが高い国として有名であることとの関係性もあるのかなと思いました。

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セカンドハンドショップは、想像よりはるかに大きく、いろいろな商品を扱っていました。町の人たちの憩いの場としての雰囲気もあり、お店の人と町の人たちが話している姿が印象的でした。

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お店から帰り、昼食を頂きました。

この日の昼食は、「Smørrebrød」というデンマークでよく食べられているオープンサンドウィッチです。テーブルの上にずらりと食材が並び、「好きなものを好きなだけ乗せていいよ」と言ってくれました。ほとんど無限にあるとも思えるような豊富な組み合わせから、オリジナルのオープンサンドを作れることにワクワクしました。

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友人によると、パンの上に食材をのせるときはできる限り高さが出るようにするのがポイントなのだとか。私も挑戦してみましたが、彼女たちのようにうまくできませんでした。

食後も、たくさん話をしました。コペンハーゲン大学で毎週開かれているフライデーバーや、今後計画している旅行について、コペンハーゲンのおすすめのお店についてなど、話のネタは尽きませんでした。

帰る時間を考えてチケットを用意しようとすると、届いているはずのメールが届いていないことに気づきました。時間が迫ってきたので鉄道会社に電話するも、なかなか繋がらず、とても不安になりました。一時間ほど待ってから電話に出たスタッフに確認するもうまくいきません。支払いは済んでいたので、友人が電車の乗務員に尋ねてくれることになりました。

わずか数秒の電車の停車時間に声をかけられ、デンマーク語で状況を説明を聞いた乗務員は、快く私を電車に乗せてくれました。とても安心しましたが、友人と友人のお母さんとのお別れが少し慌ただしくなってしまったことが残念でした。

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電車を待っている間、私はこの二日間のことを振り返って、本当に充実した幸せな時間だったと心から思いました。
時間がゆっくりと流れ、会話を楽しみ、心温まる瞬間が何度もありました。

そして、デンマークの一般家庭で2日間を過ごさせてもらって、私なりに感じたHyuggeは「時間と経験を共有する事」でした。一緒にいる時間を共有することはもちろん、一緒に何かの経験を共有したり、自分の経験をその場に居合わせなかった人に話すことで共有したりすることで得られる一体感や居心地の良さを実感しました。

以前、その友人と話をしているときに、Hyggeは「その瞬間を楽しむこと」が本来の意味なのだと教えてくれたことを思い出しました。一人でいるときでも、家族や友人といるときでも、その瞬間を楽しむことができればHyggeなのだとか。

この二日間は、私にとって最高にHyggeな二日間でした!!!

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P.S.友人の家の猫ちゃんです。とってもかわいかったです。





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