見出し画像

来年から確実に耳にする ニュースで使うカタカナ用語

株式投資をされない方でも
東証1部上場企業とか
ジャスダック市場といった言葉
耳にしたことはあると思います。

ニュースなどで
当たり前のように使われているこの言葉
来年4月から変わります。

現在、東京証券取引所には
4つの市場があります。
東証1部 東証2部 ジャスダック マザーズです。

この4つが来年4月から
3つに再編されます。

3つの呼び名は
上位から順に
プライム
スタンダード
グロース
です。

どういう振り分けになるかというと
現在東証1部の企業が
プライムかスタンダートに入ります。
現在東証2部の企業はスタンダートに入ります。

そして
ジャスダックの企業は
スタンダードかグロースに入り

マザースの企業は
グロースに入ります。

株式の上場をするためには
基準が色々とありまして
プライムは現在の東証1部よりも上場基準が
厳しくなっています。

例えば、取締役会の3分の1以上を
独立した社外取締役で構成するとか、
企業は気候変動リスクの
開示を求められるとか

それから
株主数は800人以上、流通株式数は2万単位以上
流通株式比率は35%以上などで
特定の株主の影響力を下げるという意味合いがあり

このことによって株式の流動性が上がると
海外からの投資マネーも入りやすくなり
これは今回の改編の目的の一つだそうです。

今後のスケジュールとしては
年内に各企業がプライムかスタンダードかグロースか
どこに入りたいのか選択します。
で、来年1月11日にプライム スタンダード グロース
実際にどこに区分されるのか
東証が開示します。
そこから約3ヵ月後の
4月4日、新市場区分へ移行という流れです。

ただ、現在東証1部の企業で
プライムの基準に入らなかった場合でも
経過措置が設けられていますので
東証1部からプライムに入る事のできない企業が
どの程度になるかは蓋を開けてみないと
分かりません。

いずれにしても
日常のニュースから聞こえる言葉の中で
またカタカナの言葉が増えることは
間違いありません。

株ともファイナンシャルプランナーとも
全く関係のない話なのですが
Postgraduate Certificate in Teaching Japanese as Foreign Language
という日本語教師の資格を持っています。

外国の方が日本語を学ぶときに
難儀すると言われるのが「オノマトペ」。
自然界にある音を表現することで
例えば

雨がザーザー降っている
の「ザーザー」とか
雨がしとしと降っている
の「しとしと」とか。
ちょっと変わったところで
桃が川から流れてくると
「どんぶらこ」
場合によっては
「どんぶらこっこすっこっこ」
なんて言うこともあります。
これはもう、日本人としての感覚的なものや
小さなころからの刷り込みなので
外国の方にとってはなんとなく理解しにくい。

そしてオノマトペ同様
覚えるのが大変なのが和製英語。
元は英語だと思いながら日本人が使っている日本語のことです。
日本語なので英語圏の人にとっては
意味が分からない場合や
別のニュアンスになっている
なんていうことも少なくありません。

今回の
プライム
スタンダード
グロース
については英語圏の方に対しても
そのままの意味で通用するかとは思います。

ただ、最近の日本のニュース
特にビジネスに関しての話題は
カタカナが多くなっているような気がします。

この内容は「聞くお金のニュース」にて
スタンドエフエム内で音声配信しています。
耳で聞かれたい方はこちらへどうぞ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?