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福島でのつながり、つながりから生まれるチャレンジ


こんにちは!
一般社団法人グロウイングクラウドインターンシップ生の原田です。

2月26日(土)に開催される「GOOD LOCAL!オンラインツアー~福島市土湯温泉町編~」の日が迫ってきました。

 今回は、イベントのゲストとしてご登壇いただく株式会社オーダーメイドジャパン代表取締役の中野友登さんへのインタビューをご紹介します!

 中野さんは大学生の時に福島で起業され、現在も福島で企画やマーケティング、コンサルティング、地域活性化の事業としてコワーキングスペースを4拠点運営されたりしています。そんな中野さんの、福島での起業や、それを支えたつながりについてお聞きしました!

中野友登さん


1.「とにかくやってみる!」大事なのはスピード感     

―学生で起業されたということですが、起業したい学生がするべきことはありますか?

 「起業しよう」と意気込んで起業したのではなく、やりたいことを実現していたらそれが起業でした。起業したい学生にとって大事なことは、とにかく行動することで、起業を大きなものだと捉えずに、「やってみる」というスピード感とフットワークの軽さが大事だと思います。

具体的にはどんな行動をされていましたか?
 
大学3年生の時に事業を立ち上げているんです。小中高野球部でけがに苦しんでいた経験から、一枚のカルテで全部看てもらえるような健康系の複合施設をつくりたいと思っていたんです。何から始めようかと考えたときに、コーチングの知識やトレーニングの知識を活かしてダイエットのコンサルティングや教育事業を始めました。創業の仕方も、バッティングセンターで「野球教えるよ」というところから生徒を集めていたらお客さんの口コミで広がっていた、という感じです。ダイエットのコンサルに関しては、Twitterでトレーニングの知識を毎日発信して、その結果フォロワーが1万5千人くらいつきました。そこから公式LINEに誘導して「コンサルを月〇円 でやりますよ」といった形で運営していました。
 また、大学4年生の時、色々な大人の話を聞くために学生5人で学生経営のBARを立ち上げました。これは5年目で、今も続いています。

―今の会社は、学生時代の事業とどのようなつながりがありますか?

 教育事業は別団体で継続しています。ダイエットの事業の話はマーケティングの領域だったと思うのですが、そういったSNSを含むWebでのマーケティングであったり、それを実現するショップやウェブサイトや映像を創ったり、といったクリエイティブな事業をしています。また、地域活性化事業の中でコワーキングを4拠点運営しています。

2.関係人口を活用できる「福島ならでは」のビジネスモデルを

―大学を卒業して、別の場所で事業をしようとは思われなかったのですか?

 一番初めは大学生だったので、まず住んでいるところで、お世話になった人が多いということが大きな要因になっていると思います。今も福島で続けているのは、事業をしている中でいろんな人にお世話になったことが一番大きい理由にあります。福島はあたたかい人が多いですし、事業を進める中で「福島だから、これができる」みたいなものを感じています。
 福島は震災の影響もあって関係人口が日本一ですし、実際に福島は東京からだと一時間半ほどで来ることができる位置にあります。そのような好立地にもかかわらず、少し車を走らせれば温泉やスキー場、キャンプ場などなんでもそろっています。そこを上手にPRしたり、横つなぎにできたりするといいと思います。このように沢山資源があり、関係人口が多い福島だからこそのビジネスモデルが作れるのではないかと思います。


―改めて、福島に起業する際のメリットはありますか?

 もちろん行政が起業を推し進めているので、サポートもしてくれますし、地域でこんなに若い世代も含めてまちづくりをしているところは少ないので、何かやり始めた時の起爆剤になると思います。先ほど言ったように、関係人口が多いという部分で、福島に対して思いを持っている人はたくさんいると思います。そういった仲間が一緒に「こういうことをやっていこう」と集まるという面では、お金だけじゃない「つながり」が生み出せるのではないかと思います。


3.関係人口の交流の場。それがコワーキングスペースの役割


―コワーキングスペースはどんな方が利用されているのですか?
 
駅前にある「Fukushima-BASE」は、クリエイターやエンジニア、あとは学生で利用する人も多いです。地下室では、企業さんがシェアオフィスとして利用されています。また、「Vase」は、カフェとシェアハウスを併設しているコワーキングになっていて、 ここは特に移住定住促進をしているので、シェアハウスに住んでいて、別に仕事を持っている方や県外から来られた方が多いです。そして「土湯べーす」は、温泉街の、自然に囲まれた中にあるので、ワーケーション目的で県外から来て作業される利用者さんが多くいらっしゃいます。4拠点目の「Aizu-BASE」は会津大学というITで有名な学校の目の前にあります。学生は無料で利用できるので、会津大生が沢山利用していただいていますし、そこにアプローチしたい企業さんからお金を頂いて運用する、という体制を取っています。それぞれコンセプトが違いますので、利用者さんにも違いがでています。

―関係人口をもっと増やす行動はされていますか? 
 やっぱり福島に残ってほしいという気持ちもあるんですが、県外に出ることは悪いことだとは思っていません。僕の家も転勤族だったので、県外から大学の入学のために福島に来て、だからこそ福島の魅力に気づきやすかった部分もあります。だからこそ、大学生皆にそのまま地元に就職してほしいというわけでなく、一度外にでて、その後も地域に対して繋がりをずっと持っていける、そんなサービスを創っていけたら関係人口が増えるのではないかと考えています。そのため、WEB上でもリアルでも、まちづくりに関わっていけるようなサービス構築を行っています。そのサービスのコミュニティの部分に、コワーキングがあるという感じです。

4.遠くの人ともつながり続けられる。それがオンラインの魅力


―オンラインでの繋がりには、どんな強みがあると思いますか?
 
オンラインだからこそ、早く遠くの人とも関係性を築けるという面はあるかもしれないなと思います。オンラインでは単純な接触回数や会う頻度の調整がしやすい。短い時間でのミーティングをこまめに何度もする、といったこともできるところが強いと思います。何度もオンラインで会って関係性を創ってから実際に来てもらう場合と、何も知らずに大人数が一度に来て、わざわざ福島に行ったけどあまり話さずに1時間程度で帰ってしまう場合では、それぞれメリットとデメリットがあります。そこをうまくかけ合わせられるといいですね。

5.福島の良さは応援してくれる大人がたくさんいること


―いろんな人とつながりをもたれて、それを大切にされている、ということでしたが、繋がりを続けていく、という点で大切にされていることはありますか?
 
繋がりを続けていきたい場合は、その先のビジョンを共有したり、関係性を続ける定期的なイベントをつくってみたり、といったように、関係を継続する理由をつくるのが大事だと思います。定期的なものがあると、その時には思い出して、また繋がるきっかけができるのではないかと思います。

―福島の繋がりの強さの要因は何だと思いますか?
 
地方では行動まで移せる人が少ないと思うので、まだまだ未熟であったとしても、行動すると人とつながったり注目されたりしやすいです。特に若い世代、20代、30代だとより希少であり、少ない人材なので、周りに「そういうことをやっているのであれば助けよう」と言ってくれる大人や、人とつないでくれる大人が沢山いるところがありがたいと思っています。


6.中野さんと繋がれる!26日にオンラインツアー開催!

  以上が中野さんへのインタビューの内容になります。私自身、やりたいことや実現したいことに対して早めにアクションを起こしたいと思いました。なにか行動を起こしたいと考えている学生さん、福島に興味がある方、ぜひ、2月26日にオンラインで開催される「GOOD LOCAL!オンラインツアー~福島市土湯温泉町編~」にご参加ください!

◎当日ご参加いただき、アンケートに回答いただいた皆さまには、後日、土湯温泉の魅力がギュギュっと詰まったお土産をお送りします。

◎詳しくは下記URLをご確認ください!☟皆さんの参加をお待ちしております!




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