【書籍紹介】コロナ禍を契機とした障害のある人との新しい仕事づくり
新型コロナウィルス感染症(以下、コロナ)はさまざまな人たちの家庭、地域、産業などに、今もなお大きな変化をもたらしています。
障害のある人の就労を支援する障害福祉事業所にも影響はひろがり、生産活動は大幅な減収をたどっています。これにともない障害のある人たちの工賃(1カ月の賃金)も減っていたり、仕事がなくなり出勤することをストップしなければならなかったり、コロナの不安から外出が困難になったり、働きたくても働けない障害のある人も増えています。
一方で、外出や人に会うことも制限され、活動も制限され、非常に動きづらく先行きが見えない状況のなか、それでも立ち止まらずに、障害のある人とともに変化を生みだしている取り組みも生まれました。
新規事業に挑戦したり、業態を転換させたり、オンラインショップや在宅勤務など遠隔地でのやりとりに対応したり、デジタル技術を活用したプロジェクトをはじめたりと、積極的に障害のある人と新たな仕事をつくりだしている事例も同時に増えています。
そこで、コロナ禍において、あるいはコロナ禍をきっかけに、さまざまな工夫で先進的に仕事をつくっている事業所や団体の活動を社会に共有することで、今後の障害のある人の仕事づくりのヒントになることをめざして冊子を作成しました。
本書は、2020年11月から2021年8月にかけて、165件の多様な業種や業態、国内や国外の事例調査と分析を実施しました。そこで得られた知見をもとに「今ある事業を発展させる」「社会の声に応える」「異業種に挑戦する」など8つの視点から仕事づくりのヒントになる事例を紹介しています。
障害のある人の個性や能力に目をむけながら、地域や社会と協働で仕事をつくっていく。さらには、コロナ以降の仕事や働き方を考えるきっかけとなり、新たな活動がはじまり、障害のある人の働き方の選択肢がひろがっていく。コロナ禍を契機として生まれてきた本書がその一助となれば幸いです。
書籍購入をご希望の方は上記ストアからご購入ください。書籍の内容の一部は、以下リンク先から無料(PDFデータ)でご覧いただけます。
はじめに・目次[PDF]
休眠預金等を活用した事業について[PDF]
コロナ禍における仕事づくりの実態調査
全国各地の試みと発見[PDF]
おわりに[PDF]
※本書は『コロナ禍を契機とした障害のある人との新しい仕事づくり』に投稿した内容に加筆のうえ、書きおろしコラムも追加し、再編集して作成しました。
※本書は休眠預金等活用法に基づき、公益社団法人日本サードセクター経営者協会から助成を受けて制作しています。
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