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愛知ツアー① FLAME (motifさん)とアトリエ・ブルート(ポパイさん)に行ってきました!

東京オリンピック開会式のためイレギュラーに祝日となった、2021年7月23日に、弊法人知財チームの森下静香と後安美紀とで、愛知県でアートをとりいれたものづくりやアート活動に力を入れている2つの福祉施設、FLAME (motifさん)とアトリエ・ブルート(ポパイさん)に行ってまいりました。アトリエ・ブルートでは、ポパイのみなさんのご厚意で、ゲームワークショップも行ったり。充実の日帰り旅行の様子を振り返ります!

Fabをとりいれた福祉型ものづくり施設、FLAME

愛知の豊山町にFLAMEという新築の福祉施設を立ち上げたのは、NPO法人motif 理事長の井上愛さん。その井上さんに新築の建物をご案内していただきました。

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建物の中に入ると、中二階が特徴的な広々とした空間が広がっていました。この居心地のよさは、スケール感がおうち感覚に近いからなのかもしれません。途中、ご近所の方も自然とお見えになっていましたが、これは、井上さんが望むことでもあったそうです。というのも、豊山町にこれまで生活介護施設がなく、地域の方とも交流できる場になればと考えてFLAMEを作られたから。

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こちらが、クラウドファンディングによって手に入れたというデジタル刺繍機。ここからかわいいものがたくさん生まれてくるのかと思うと、私もとても楽しみになってきました! きっと素敵なアップサイクルの場にもなるのでしょうね。

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こちらは、愛知県にある日本を代表する織物の産地、尾州の工場の残糸を再利用した軍手。ふつうの軍手よりおしゃれ感大!! そこにさきほどのデジタル刺繍機で障害のある作家の作品のモチーフを刺繍して、クラウドファンディングの返礼品にするそうです。その他、尾州にまつわる生地を再利用したキュートな返礼品もたくさん(詳細はこちら)。

また、9月4日から5日にかけて、IoTとFabと福祉セミナーを開催します。井上愛さんも講師のおひとりとしてご参画され、デジタル刺繍機を活用したこれからの活動について語っていただきます。こちらも楽しみ! 詳しくは以下のサイトをご覧ください。

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アート活動による生活支援を行う、アトリエ・ブルート

次に、NPO法人ポパイさんが運営する「アトリエ・ブルート」にお伺いしました。ポパイさんは、名古屋で幅広く障害のある人の生活や活動を支えておられる法人で、アート活動以外にも、クッキーづくりや最近ではビールづくりも手掛けていらっしゃるそうです(いつか飲みたい!!)。

アトリエ・ブルートは、幅広いポパイさんの事業のなかで、おもに、造形活動による生活支援に行う場ということになるようです。アトリエ内には、お!と思う作品がいくつもディスプレイされていましたよ!

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メタルな天井にはメタルなオブジェが! 倉庫やガレージのリノベーションやものづくりが好きな人間にはたまらない質感。

なおポパイさんは、造形以外にも、パフォーミングアーツにも力を入れておられ、「ポパイ座銀河団」による音楽活動や「ウゴクカラダ」というパフォーマンス集団を抱えていらっしゃいます(詳細はこちら)。一言でいえば、宝の山。聞けば聞くほど、ざくざくお宝が出てくるんじゃないかと思いましたが、心を鬼にして、自分たちのミッションを実施しました。

山口光さん、近田滋子さんをはじめとするポパイのみなさんにお集りいただき、知財のワークショップを行わせていただきました。最初に簡単なレクチャーをして、そのあと、ゲームワークショップへと突入。

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昨年度開発した知財学習カードゲーム「ちょいワルクリエイターず」を、実際に外部の団体に出向いてワークショップさせていただくのが、実は今回が初めてで、本当にうまく伝わるのか、最初はドキドキハラハラ、夜も眠れないくらいでしたが、ポパイのみなさんの勘の良さが冴えわたり、おかげさまで大変楽しいゲーム会になりました。

ゲームのあとは、とても自然なかたちで知財にまつわる話、疑問点やお困りごとについて話し合うことができて、とてもよかったと思っています。いきなり、何かお困りごとはありませんか?と聞くよりも、ゲームという媒体があいだにあったほうが、話のきっかけにもなり、また、断然場が和むような気がします。

ありがたいことに、おうちでもやってみたいので、「ちょいワルクリエイターず」は売っていないんですか?という質問も出ました。本作品は販売していませんが、専用ウェブサイトの少し下あたりに印刷データや説明書を公開していますので、ひと手間かかりますが、ご自身で出力して、お楽しみいただけるとうれしいです!

帰りの電車のなかで森下と、しみじみとmotifの井上さんとポパイのみなさんに対する敬意の念を語り合い(直接書くと照れてしまい恥ずかしいので具体的な内容は記しませんが)、「ちょいワルクリエイターず」と「知財でポン!」の両方プレイできるようなワークショップ計画を立ててみようという野望も話し合いました。

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弊法人では、今回のような応用編のゲームワークショップ以外にも、著作権等に関するごくごく基礎的なことをレクチャーするセミナー(基礎編)も用意しています。

直近では、7月28日の11時からのセミナーがございます。まだ受け付けておりますので、ご興味があればぜひご参加ください!

(文:たんぽぽの家・後安美紀)



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