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優しい月(詩)

私はお月さまが好き。
月は夜空にぽつんとたたずむ。
月の周りに星はたくさんあるけど、月ほど明るい天体はいない。
月はただ一人、明るく光る。

私は人ごみでいつも一人ぼっち。
友人はいるけど、結婚したり子供を生んだりして、みんな縁遠くなった
さみしくないといったら嘘だけど、友人たちが幸せならそれでいい

月を見ると自分のさみしさを忘れてしまう
ただ一人、明るく夜空に輝く月
三日月、満月、いろんな表情を持つ月
夜空を見上げて月を眺めていると、小さな出来事は忘れてしまいそうになる

人間はつるむのが好き
でも私は幼い頃から、人の中にいるのがちょっと苦手
それは親の影響だったり、学校教育になじめなかったりしたことが原因

月は独りぼっちの私を責めない
私みたいな人をコミュ障と言うのだろうけど、月はそれすら気にしない
人の中にいると、常識で自分を縛る
そして他者と比較し、いろんなことができない自分を責めてしまう

月は比較しない
月は優しくどんな人も照らす
太陽と違い、夜の明かりはほのかな光
その月光になぜか癒される

月を見上げるのは自分自身に還るため
思いだしたくない過去を振りかえり、自分の不甲斐なさに涙して、
それでも自分を許そうとする、癒しタイム

昼間の太陽はまぶしすぎる
そんな風に感じることがある

月は暗い闇を照らす唯一の光
いつの日か、私も自分自身を照らす明かりになれたらいいなと思う


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