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心と体に栄養を

わたしが大好きな「まちのパーラー」のサンドイッチ。6月に入って忙しくなり、先週くらいからバタバタと動いている。やることが多くても働き方は随分と変わった。その中でも昔と今との最も大きな違いは「自分に優しくする」と言うことを大切にするようになったことだろうか。

過去の経験から自分の機嫌をしっかりとっておかないと、周りに迷惑がかかると言うことがよくわかった。

昔全力で働いていたとき「事務所に早朝から出かけて遅くに帰る」を繰り返してた時期があり。(というかほぼそんな状態だった時代…)身近な人たちにどうもイライラしてしまっていた。わかりやすく態度に出したり、自分と親しければ親しい人にほど我が現れてしまい、自分の思ってる通りに動いてくれないことに不満の感情を抱いていた。

「こっちはこんなに一生懸命にやってるのに、どうしてわかってくれないの!」

いつもこんな思いが心にあった。忙しくて余裕がない上に、思い通りにいかない事に腹を立てる。かと言って自分勝手に怒るわけにもいかず、押し殺した状態で冷たい態度をとってしまったり、返事にならないような返事をしたり。要は拗ねてたんだと思う。しょっちゅう。これが悪循環を生んでよくトラブルになっていた。

「忙しい時になんでまた…。頼むから迷惑をかけないでくれ。」

多分こんなことの繰り返しだった気がする。人にこんな思いばかりを抱いていた。「仕事だって言ってるのに、忙しいって言ってるに、どうして周りの人は協力してくないんだろう。見ればわかるでしょう、忙しそうなのが。」

あるとき人に「仕事だったらなんでもいいの?」って言われたこともあったけど、その時はそんな言葉もわたしの耳には届かなかった。「仕事が一番に決まってるでしょ。責任があるんだから。」自分にきた仕事をなんとかきちんと終えたいという一心でしかなく、それ以外のことは頭に入らない。とにかく余裕がない。

そしてこの時のわたしは、いつも「問題は相手側にある」と思い込んでいた。「自分はこんなに頑張ってやっているのに」と。

事務所勤めを辞めて

そんなこんなで、自分の働き方にも限界を感じ、事務所を辞めて個人で働く決断をした。その結果、自宅や好きな場所で仕事をするようになった。それと同時に時間と過ごし方がガラッと変わり、次第に心に余裕が生まれ始めた。

自分のペースで作業ができること、関わる人が減ったこと、通勤がなくなったこと、働く休むのメリハリがついたこと、休み方に自由度が増したこと。わたしというコップになみなみと入っていたものがどんどん抜けて隙間ができた。

眠い時に寝て、食べたいと思ったらいつでも食べられて、出掛けたい時に出かける、散歩も運動もできる。そう言った生活の何気ないことに、無性に幸せを感じた。自由を喜んだ。そう言ったことがいつの間にか自分の心の栄養になっていった。仕事は以前と同じようにやっているのに、なぜかパフォーマンスも変わった。心と体が元気だと作業も早いのか。決断も早いのかもしれない。やらなきゃ、時間がないという不安もない。

そして肝心の人にイライラしてしまう問題。これがスルッと解消された。わたしはいつも機嫌がいい人になれた。気分がいいので人にストレスを感じなくなった。機嫌が良いことで人とトラブルになることも減った。人のために動くこともよくできるようになった。自分がすごく満たされているからだ。

ようやく「悪いのはわたしだ」ということに気づく…

昔は完全に生活バランスがおかしかった。自分の都合で仕事を目一杯にして、仕事を一生懸命やってるなら全てOKと勝手に思い込んでいた。自分の体も壊して心もひっ迫して、身近な人たちにも優しくできなくて。ちっとも豊かじゃなかった。

だからもう同じことをしない。忙しくて心を失くす時もたまにはあるけど、そんな時ほど仕事を横に一度置いて、自分の心と体に栄養を与える。単純にいいものを食べるという意味ではなく、自分の心に聞いてわたしの言うことをできるだけ聞いてあげるだけ。食べたいものを食べさせて、行きたいところへ行かせて、そして働く。誰かとやりとりするときも、仕事をその瞬間は忘れる努力。忘れてもいいくらいに余裕を持った働き方。

もう2度と仕事を引き合いに出して人に当たりたくない。優しくいたい。大事なことを教えてくれて本当に感謝。

おわり



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