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今週のグッドデザインを紹介します(7/16〜7/19)

今日は、7月3週(7/16〜7/19)のとれたてグッドデザイン4点をまとめてご紹介します!



7/16 賃貸住宅(リノベーション)[ストリートキッチンハウス/Y's house RD-12]

道路と土間に隣接する大きなキッチンと外部カウンターによって、街に開かれた賃貸住宅。

ストリートキッチンハウス/Y's house RD-12

受賞者によるデザイン紹介
築60年の木造2階建て戸建住宅の改修プロジェクト。前面道路と土間フリースペースに隣接するように大きなキッチンと外部カウンターをつくり家が街に開く契機をつくった。高齢化した住居地域に若者が流入し、彼らの暮らしが道を介して地域社会と結びつくような新しい戸建住宅のモデルをつくった。

審査委員からのコメント
変形の十字路に面した敷地であることを活用し、道路と連続した土間空間、外部に迫り出したカウンターを設けて、家を積極的に開こうとする試み。 築60年の老朽化した建物の改修であるが、一部を減築しながら街との関係の再構築を重視した設計とすることで、高齢化が進んだ地域や、街に生きる人々の思いに変化を与えることを期待させる。 キッチンをあえて交差点に向くように配置することにより、住人に家に住みながら街に住んでいるような感覚を与えるであろう。 このような試みが、街の中に少しずつ増えてほしいと感じさせる、家でありながら街づくりの意義も持つプロジェクトである。

https://www.g-mark.org/gallery/winners/18429

7/17 ビデオコラボレーションシステム[CS-800/CS-500]

対面で話しているときのような創造的なコミュニケーションの場をつくりだす、空間に溶け込むシンプルでモダンなリモート会議ツール。

CS-800/CS-500

受賞者によるデザイン紹介
映像・音声・AI技術の相乗で話者の「言葉、しぐさ、表情」までリアルに伝える遠隔会議システム。多様化する働き方やオフィス空間での需要に応え、あらゆる場所で最適化した音空間とユーザビリティを創出する。『CS-500』はマイク・カメラ一体型でオープンスペースに最適。『CS-800』はスピーカーを内蔵し中規模会議室でも使える。

審査委員からのコメント
"感性を刺激する黒子"というコンセプトの通り、インテリア空間に溶け込むモダンな佇まい、建築的ともいえるシンプルで構造的な造形と、人の行動に寄り添った自然なユーザビリティの追求が、オフィスで日常的に使われるリモート会議ツールとしての商品像をよくとらえている。両面を使い機能を振り分けたリモコンや、何気ないカメラカバーの処理など細かなデザインにも配慮が感じられデザイン完成度を上げている。

https://www.g-mark.org/gallery/winners/14965

7/18 牛乳[ タカナシ 北海道 夏の牛乳 1000ml]

夏でも冷涼な北海道浜中町の夏の牛乳。放牧期間である6月~9月までの期間限定商品で、雄大な大地で青々と生い茂る青草を食べている放牧牛がパッケージにデザインされている。

タカナシ 北海道 夏の牛乳 1000ml

受賞者によるデザイン紹介
北緯43度。夏でも冷涼な気候の北海道浜中町では、大地に青草が生い茂るのは6月~9月の短い期間です。この年、この夏、この土地でたっぷりと青草を食べた牛たちからの恵み(=牛乳)であることを表現しました。

審査委員からのコメント
一見シンプルなパッケージに見えるが、緑をベースにすることで様々な課題を解決し、多くの情報を伝えることに成功している素晴らしいデザインである。まず他の牛乳が使わないグリーンを大胆に使い、「夏の」「放牧」というシンプルなメッセージを強く描くことで、北海道の冷涼な気候から生まれた製品であり、放牧酪農の生乳であり、限られた放牧期間で集乳された内容であり、今しか味わえない特別な牛乳であるという、多くの伝えるべき情報を、軽やかに心地よく伝えきっているのが素晴らしい。さらには、この商品を手にとって深く知ろうとした人に対して、裏面でのイラストを交えたQ&Aにより、放牧酪農が環境に配慮した持続可能なものであることにも言及している態度もこの商品とマッチしている。グリーンというシンプルなアイデアとメッセージで、牛乳に新たな活路を生み出したデザインといえよう。

https://www.g-mark.org/gallery/winners/19969

7/19 木製家具[TSUYAMA FURNITURE]

津山市発、地元産材を生かした産官学連携による家具ブランド。

TSUYAMA FURNITURE

受賞者によるデザイン紹介
岡山県中山間地に位置する津山市では古くから上質な美作桧・美作杉が活用され、木工技術や杢を選別する鋭い感性を培ってきました。こうした技術を活かして美作地域の豊かな資源と現代の暮らしの橋渡しを目指し、津山市内の5社が協業して美作桧・杉の美しい木肌を活かした家具ブランド、TSUYAMA FURNITUREを立ち上げました。

審査委員からのコメント
それぞれの製品から木材自体の品質の良さと加工技術の高さが伝わる。厳しい素材選定と素材を活かしたデザイン形状は、津山の木の良さを熟知しているからこそ生まれる温かみのあるデザインであり、その取り組み姿勢と技術力を高く評価した。木材流通や森林保全などの地域産業が抱える数々の課題解決の一端を担う役割としてもこの取り組みの価値は高い。5社が関わるメリットとそこから広がる共感力を生かし、今後の躍進にも期待したい。

https://www.g-mark.org/gallery/winners/18710

この連載では、グッドデザイン賞インスタグラムで毎日1点ずつアップしている受賞作品をまとめています。
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