災害に備えるためのグッドデザインを紹介します
グッドデザイン賞公式インスタグラムでは、毎日1点ずつ、受賞作品の写真と解説をアップしています。今日はこれまでに投稿したデザインの中から、防災に役立つアイテム11点をご紹介します!
【2020年度グッドフォーカス賞 [防災・復興デザイン] 】
防災を日常化する、生活になじむ防災セット。
常時携帯できる/持ち出しできる/家に備える の3つの視点で、日常生活へ取り入れやすい防災セットを開発しました。購入した後も、それぞれが自分仕様にカスタマイズすることを想定しています。
いつものくらしの中で使用しているものが、もしもの時にも役立つということが、精神的な安心感にも繋がります。
【2020年度グッドデザイン賞】
水と塩で充電できる充電器に、ラジオ機能がついたアップデート版。
付属の塩とマグネシウム棒に水を加えるだけで、スマートフォンなどのUSB機器の充電やラジオの再生ができ、LEDランタンとしても使用が可能です。
災害時の照明・充電・情報入手を1台で実現し、10年以上保存もできる防災用品です。
【2020年度グッドデザイン賞】
被災地発の、支援を広げる保存水。
熊本地震で被災した南阿蘇村にある災害ボランティア団体が、売り上げの一部を全国の災害ボランティア団体に寄付することを目的として企画・販売しています。
保存水を作る過程で生まれる制作費や売り上げのほとんどを、熊本の被災地に落ちるようにしたしくみづくりが、高く評価されました。
【2013年度グッドデザイン金賞】
コンパクトにしまえてヒモを引くだけで使える、防災用折りたたみヘルメット。
災害発生の避難時に使用する防災用ヘルメットです。折りたたんでコンパクトに収納することが可能で、使用時にはヒモを引くだけでヘルメットの形状に組み立てることができます。
通常のサイズでは保管する際に大きなスペースを必要とするヘルメットを、折りたためるようにしたことで、各家庭・オフィス・学校などでの省スペースの収納を実現しました。
【2019年度グッドフォーカス賞 [防災・復興デザイン] 】
小さな変化で大きな気づきを与える、モノトーンの消火器。
これまで当たり前のように赤色でなければいけないと考えられていた消火器を白黒にすることで、住まいに調和するデザインを実現しています。もしかすると他にも様々な分野で、このような変革が可能なのではないかという気づきを与えてくれました。
防災を当たり前のこととして、生活に取り入れてほしいという想いが込められています。
【2012年度グッドデザイン賞・ベスト100】
課題を可視化し、気づきと行動につなげる。津波災害からいのちを守るための避難地図。
地域住民が避難時間を色分けし、避難の方向を矢印により分かりやすく可視化することによって作られる地図です。作成の過程では災害に対する「漠然とした不安」を払拭でき、住民がリスクを共有・理解することができます。
作成の過程が地域の理解、コミュニティ形成に役立つものと高い評価を集めました。
【2020年度グッドデザイン賞】
折り畳み可能、繰り返し使用可能。公共業務用の、避難所向けパーテーション。
災害時の避難所において、間仕切りの設置は大きな課題の一つ。この製品は小さく折り畳め、避難所に前もって備蓄することが出来、素材的に劣化も少なく、設置が簡単。避難後すぐに、使用することが可能です。
利便性の高さから、新しい避難所でのスタンダードになる可能性が高いと評価されました。
【2019年度グッドデザイン賞】
災害発生時に避難所の生活環境を向上させる、木製パーテーション。
100%国産杉を使用し、工具不要で組み立てることができます。様々な形状にできるので、通常時は間仕切りとして使用することで、備蓄スペース不足という問題の解消にもつながります。
林業、木材業界では建築資材としての品質に見合わない製材品を利用することで、国産木材の利用促進にも役立てられています。
【2020年度グッドデザイン大賞】
水道のない場所で水を使うための、持ち運び可能な水再生処理プラント。
生活排水を98%以上再利用することで、上下水道がない環境下でも水が使えるようになるシステムです。独自に開発した水質センサとAI技術を軸に、浄水処理と排水処理を両立することで、水循環を実現しています。
自然災害時の避難所での利用を機にスタートしたこのシステムが、今後、災害時だけでなく、人と水と環境の関係を変える新たなインフラになっていくことが期待されます。
【2016年度グッドデザイン金賞】
東京都が配布した、読みたくなる防災ブック。
行政とクリエイターが手を組み、防災情報のイメージを大きく変えました。
必要な情報が、一人も取りこぼすことなく手もとへ届くようにと、外国語版や視覚障害者版を用意したり、東京都のホームページ以外にも、電子書店でPDF版が無償でダウンロードできるようになっています。
【1994年度グッドデザイン賞】
直感的に理解できる、公共空間のメッセージ。
日本発信の国際基準である非常口サインの誘導灯です。それまで長方形であったサイズを正方形にし、取り付けが困難だった狭い空間に対応しました。
また、小型化とともに表示面の輝度を向上させて、視認性を確保し、誘導効果を高めたことが評価されました。
このほかにも、毎日さまざまな受賞作品を紹介しています。
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