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ソーシャルリスニングを活用したSNS投稿の分析手法

SNS運用者なら毎日のように頭を悩ませているであろう投稿分析。
「なぜこの投稿伸びているのだろう?」と考えても、インサイトデータだけでは何もわからず、ただ「トレンドに乗ったのでは」「クリエイティブのひきが強かったからだ」という曖昧な答えで分析が終わってしまうことが多くなっていませんか?

本記事では、SNS投稿の主な分析軸を言語化してみたいと思います!


投稿分析軸|比較分析

もっともベーシックな手法としては「比較分析」があります。
直近や昨年の同内容の投稿など過去のある投稿と比較することもあれば、カテゴリー分類を行っていれば同カテゴリー内の傾向と比較することもありますね。
カテゴリー比較の例としては下記のようなものが挙げられると思いますが、それぞれを掛け合わせて傾向分析していくと、対象投稿の数値要因が見えてくるものがあるかもしれません。
▼コンテンツカテゴリー
商品関連、CM関連、タレント関連…などの分類
▼投稿形式カテゴリー
画像形式、投票機能、カルーセル形式…などの分類
▼クリエイティブカテゴリー
KV、撮りおろし素材、GIF…などの分類


投稿分析軸|反応分析

SNSの投稿はその投稿を見たユーザーのアクションによって拡散力が増していきます。そのため、Xであればリポストや引用リポスト、リプライをしてくれたユーザーに、拡散力が強い=フォロワーを多く抱えるアカウントがあったかどうかなどを調査することが多いでしょう。

ここで、よりその拡散の流れを具体的に分析・把握するための手法を紹介します。それは「ソーシャルリスニング」ツールを活用したものです。
ここでは、Meltwaterというツールを活用してXの投稿への反応分析をする際の流れを説明します。

①調査対象の投稿に対する反応を抽出する
エクスプロア機能のキーワード検索を活用して、投稿文からいくつか文章をピックアップして「含む」条件に設定すると、投稿のリポストや引用リ
ポスト、リプライが抽出できます。

②言及量(リポスト/引用リポスト含む)が多くなっているタイミングを特定する
結果画面には抽出対象のほか下図のようなグラフも出てきます。
このグラフをもとに、対象期間を絞っていくと「どの日、どの時間帯で反応が多くされていたのか」などが見えてきます。
下図の例でいうと、投稿時間から2時間後に言及量が増えていることがわかりますね。
すなわち、2時間後の誰かの反応によって拡散力が上がっていたのではないかと推測できるわけです!

③影響度の大きい反応を特定し、実態をつかむ
ここまでくると、あとは影響度の大きかった反応を特定するだけです。
そのアカウントが反応してくれたことでそのフォロワーにも多く反応をもらえたということになるので、もしかしたらそのアカウントの方は、商品やサービスと相性の良いユーザーとして捉えてもいいかもしれません。
投稿の分析から、相性の良いユーザー層/属性まで掴めるきっかけになりそうですね。

以上が、Meltwaterを活用した反応分析例になります。
もし、ソーシャルリスニングツールを活用できる環境にあるなら、ぜひ同じように試してみてください!


最後に

SNS投稿の分析において仮説を立てるための分析軸はほかにもたくさんあります。
(例)リーチがなぜか伸びている事象
<アカウント要因>
・前後の投稿によりアカウント流入が増えた可能性
・広告出稿やキャンペーンをしていてアカウント流入が増えた可能性
<外部要因>
・他メディアなどからの流入先として設定されていた可能性
<媒体全体要因>
・アルゴリズム変化があった可能性
→この仮説がある際は、他アカウントで似たような数値傾向が同タイミングで起きていないかの確認やX上で同じような事象について投稿している人がいないかチェックするのがおすすめです。

1投稿のインサイトデータだけで分析しようとせず、内部要因・外部要因問わずあらゆる軸で分析し仮説を根拠立てていくことで、より質の高いアカウント運用を目指していきましょう!

この記事を読んでPerplexityを今後使っていきたい!と感じた方は、ぜひ「スキ」をお願いします!

最後まで、お読みいただきありがとうございました!

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