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人材獲得と定着:新設施設の魅力と落とし穴

新規の施設は人気があります。就職支援の仕事もしている関係から、ハローワークの方にお話を伺うこともあるのですが、介護関連の求職者は、新設を希望することが多いようです。

人材が欲しい事業所にとって、新設は切り札の一つといえます。新しい施設で頑張ってみようと、意欲を持った人が集まってくることでしょう。しかし、きれいな施設でモチベーションが上がり続けるはずがないことを忘れないでください。

モチベーションは、入社前は本人の責任ですが、入社後は会社の責任なのです。簡単に集まった人は簡単に辞めていきます。
開設時の立ち上げスタッフは、今後のスタッフを受け入れていく土台であり、新たな社風を作り上げていく起点にもなるので、非常に重要です。
それなのに、環境の良さに甘えて何もしなければ、後々困ることになります。
すべてが新しいうちに、人間関係づくりに配慮しておく必要があるのです。ほとんどの新規施設では、このことが欠落しています。
今後利用者を受け入れ、通常業務が忙しくなってくることを考えれば立ち上げの時こそ、比較的時間はあるはずなのです。

管理者、スタッフ、それぞれが、この施設にかける思いを語り合い、共有し、時には自分自身のことも語りながら、相互理解を深めていく必要があります。まとまった時間がとれなくても、定期会議の中で、5分でも10分でも短くてもいいので、とにかく回数を重ねていくことです。そういった時間を重ねることが、組織としての絆を強めることにつながります。

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