見出し画像

【ノミネート取り組みをご紹介➁】第10回GOOD ACTION AWARD

こんにちは!GOOD ACTION AWARD note編集部です。
GOOD ACTION AWARDでは、職場環境の改善、労働時間削減、評価育成制度の創出など、全国各地のさまざまな職場づくりの取り組みを全国から募集し、表彰しています。
3月には、第10回目の表彰式を実施。その模様はnoteでご紹介しているので、ぜひご覧ください。
https://note.com/goodaction/n/nf901d6b37ec0?sub_rt=share_pw

「第10回 GOOD ACTION AWARD」では、7取り組みが「受賞」/17取り組みが「ノミネート」となりました。
前回に引き続き、表彰式で紹介しきれなかったノミネート取り組みについてご紹介していきたいと思います!!
 


●GOOD ACTION AWARDとは

世の中でGOODな職場・環境・取り組みが、あなたにとってGOODとは限らない。働く個人が100人いれば、100通りの働き方があり、それぞれの働き方に合ったGOODな取り組みが存在します。
 
そんな中でも、GOOD ACTIONでは『働くあなたが主人公となり、想いを持って始めた取り組みが、少しずつ周囲の人を巻き込みイキイキと働ける職場の共創へと繋がっていく…そんな可能性を秘めた取り組み(ACTION)』に光をあて応援するプロジェクトです。


●株式会社クレスコ

全社員参加型の提案・改善プラットフォーム「ヨクスル」

【概要】
2020年4月から社内コミュニケーションツール(Teams)を使った、全社員参加型の提案・改善プラットフォーム「ヨクスル」を立ち上げた。「ヨクスル」に投稿された社員からの改善投稿に対して「いいね」が30件集まったらタスクフォース化し、ヨクスル運営委員と事務局がフォローしながら投稿者主体で改善を進めていく。タスクフォースで検討した結果、改善が実現できなかった場合はその理由をフィードバックすることで賛同者への情報共有を行っている。ヨクスルが認知・浸透したことで「改善したいことがあればヨクスルを活用すればいいんだ」と仕組みとして認知してもらえるようになった。ヨクスルを通じて会社が変わることを実感している人も増えている。
 
【取り組みへの思い】
今までうやむやにされていたり、見逃されたりしてきた社員の意見や提案を、Teamsというオープンな場に引っ張り出せたことが肝だと考えている。そして、運営委員と事務局が、どんな投稿にも「投稿してくれてありがとう」と感謝するなどフォローを行ったり、投稿のハードルを下げるようなキャンペーンを企画したりと、「会社のため、社員のためにこの取り組みを継続させたい」との熱い思いで、日々改善のための努力や工夫を重ねている。
将来的には、事務局や運営委員がいなくても、ヨクスルで改善案に賛同してくれる仲間を集めて、「この案を人事に提案しよう」「ランチオンミーティングの議題にしてもらおう」など、自主的にコミュニティを作って動いてくれるような場になるのがベストだと思っている。」
・吉田 真樹さん(第一エンベデッドソリューション事業部 事業部長)
 
【職場の声】
・改善提案の実現可否を「いいね」の数で決めるというのは、面白い仕組みだと思った。偉い人が主観で決めるのではなく、社員がどれだけ賛同したかを判断基準にしてもらえるので、社員第一で考えられている制度だと感じた。会社を変えるための意見を、全社に発信できる仕組みがあるのは嬉しいし、自分自身のモチベーションも上がっている。

・提案者やそれに賛同し関わった人は、自分の手で会社が良くなっていると実感できる仕組みだと思う。ヨクスルの投稿を眺めるだけでも、「こんな見方があるんだ」と発見が得られるし、刺激にもなる。また、ヨクスルを通じて仲間ができ、業務以外の横のつながりもできたのも、個人的には嬉しい変化だと感じている。

▲Teams のグループで改善したい内容を投稿している


●株式会社GameWith

「好きなことを仕事に」 好き・得意な気持ちを伸ばしてキャリアを支援するサポート制度
 
【概要】
ゲームへのマイナスイメージを払拭し、「ゲームを仕事にできる世界を実現する」ことを目指している同社は、実現に向け2つの取り組みを進めてきた。
1つはライターとディレクターからなる子会社(GameWith Contents Studio)の設立。教育・評価制度をコンテンツ制作に携わる専門スタッフに特化し、業務意欲向上を目指した。もう1つが、ゲームの攻略記事の執筆や新作ゲームのテストを行う「ゲームプレイワーカー」制度の実施。
以前はフルタイムが中心だったため時間の拘束があったが、多くの人に門戸を開くべく気軽に登録できる制度を実施し、時間の拘束を解き放った。登録者は約3000人に増え、活躍した方の社員への登用も実施。
 
【取り組みへの思い】
ゲームと言っても、人によって得意な点が異なる。アイテムの収集が得意だったり、誰よりもレベルアップをしてキャラクターを強化することに情熱を向けたりと、ユーザーに情報を届けるという目的に沿っていれば、自由なプレイスタイルで仕事をしてほしい。その結果、全員が高いモチベーションを維持できているのではないかと考えている。
また、ゲームプレイワーカーは、在宅で自分の都合を大切にしながらゲームを仕事にしたいと思っているため、彼らには幅広い業務に携わってもらうより、自分のペースを大切にしてほしい。
・矢崎 高広さん(GameWith Contents Studio代表)
・志太 重利さん(経営管理部)
 
【職場の声】
・小学生時代にゲームを仕事にしたいと思っており、卒業文集にも書いたほどだったが、いずれ「無理」と諦めてしまった。ただし、ゲームプレイワーカーになれたことで、捨てた夢が叶って嬉しい。「自分はゲームを仕事にして食べている」と胸を張って言える。
ゲームプレイワーカーをしていると、プライベートではプレイしないゲームに触れられることも良い経験になっている。

・自分が書いた記事をX(旧:Twitter)でリツイートして紹介してくれている人がいて、それが偶然ゲーム制作者の方の目に入って「すごい楽しいレビューを見させてもらいました」とリアクションをいただいたことがあって、かなりモチベーションにつながった。記事を書く仕事に携わっているので、読む人に自分がプレイしたゲームを面白いと思ってもらえるような記事を書くことを日々の目標にしている。これからも、ゲームに関わっていきたい。

▲時間の制約をなくしたことで「ゲームを仕事にする」夢にチャレンジしやすくした 


●GMOインターネットグループ株式会社

年間約4tの削減を実現!脱プラをキッカケに始まった小さな挑戦が大きな輪へIT企業で社会貢献も実現できる圧倒的ナンバー1の福利厚生施設を目指して
 
【概要】
同社の社内コミュニケーションスペース「シナジーカフェGMO Yours」では、2019年にプラスチック廃止活動を開始。また2022年3月にはビニール袋を完全廃止した。これらの取り組みが実を結び、同カフェにおけるプラスチック年間排出量の約93%(年間約4トン)削減を実現(2019年比、2022年3月時点)。これを機に社内でのサステナブル活動への意識が一気に高まり、現在はNPO法人の寄付プログラムへの参画やサステナブルシーフードの導入、フードロス削減、行政と連携したフードバンク活動への参加、各地域拠点周辺の定期清掃活動の実施など、持続可能な社会の実現に向けた取り組みが広がっている。
 
【取り組みへの思い】
子どもの頃から動物が大好きで、海洋問題にずっと関心があったが、個人でできることはあまりなく、家庭のごみを減らしたり、海辺のごみ拾いのボランティアに参加したりするぐらいだった。ただ、GMOインターネットグループに入社して福利厚生施設の管理運営を担当したことでごみ問題に直面し、「これこそが自分にできることではないか」と強く感じた。同時に、この課題解決に挑戦すれば、ブランドイメージの向上やサステナブルに対する意識向上など、グループ全体に対し必ず好影響があるとも確信している。
今回の取り組みを通じて、多くの理解者、賛同者がいることが分かった。「社会の役に立つようなサステナブルな活動をしたい」と思っている人たちを巻き込み、協力し合いながらできることにどんどん取り組んでいきたい。
・新里 篤子さん(グループコミュニケーション部 マネージャー)
 
【職場の声】
・GMOインターネットグループ内でこのような環境のための取り組みが始まって嬉しかった。中でも、ビニール袋への意識が変わったと思う。GMO Yoursでのランチ提供は1日1200食で事前予約制なので、予約できなかった人は近隣のコンビニで食事を調達する人も多いが、配布されたオリジナルエコバッグを利用している人が多く、コンビニ袋を持っている人はかなり減ったように感じる。

・社内の別の部署や、グループ会社との交流機会も増えた。例えば、清掃活動を通じて、「名前は知っているし仕事でやり取りもしているが、会ったことがない人」と顔を合わせることができ、お礼を言うことができた。仕事だけでは得られない思わぬ出会いがあり、交流が生まれるのはグループ内横断のサステナブル活動ならでは。仕事にもいい影響を与えるのではないかと思う。

▲サステナブル活動は社内、グループ内での交流機会の増加にも繋がった


●スター食堂株式会社

愛され続けるために、変わり続ける。100 周年を迎える京都の老舗洋食店「スター食堂」が週休3 日制を導入した経緯と飲食業界への思いとは
 
【概要】
長時間労働が常態化している飲食業の常識を変えるため、2017年から働き方改革に取り組んできたスター食堂。公休月5日の体制から週休2日制を導入し、さらに働き方の選択肢を広げるため、2023年から週休3日制の勤務形態を新設した。
週休3日の場合は1日あたりの所定労働時間を9〜10時間とし、週単位の労働時間を変えないことで週休2日の場合と同じ給料を維持。店舗および本社で働く75人の社員を対象とし、現在は店舗社員1名が週休3日制での勤務を開始、さらに週休3日制での新入社員が2名内定している。
 
【取り組みへの思い】
多くの若い人と面接をしていると、一人ひとりが自分らしい生き方を模索しているし、多様性が重視される時代になっていると感じる。こうした価値観と時代の変化に合わせて、働き方を変えていきたいという思いが強くなった。この思いに対して社長も同じ思いで後押ししてくれた。大手企業などの他社の取り組みを一緒に研究しながら、結果として働き方の選択肢を増やすことができた。
現状維持は衰退。当社ではその姿勢を大切にしている。週休3日制が拡大していっても、将来的に時代にそぐわなければすぐにやめるつもりでいる。もちろんスター食堂として培ってきた洋食の強みは絶対に変えないが、そのブランドを支えている人を大切にするための施策には、変化を恐れずに挑んでいきたい。
・瀧上 純さん(取締役 営業統括部長 兼 人事部長)
 
【職場の声】
・週休3日制になったことでプライベートでの予定が入れやすくなった。友人などと会うときも、予定を組みやすい。また、夫は大手飲食チェーンでバリバリ働いているが、夫婦でも都合をあわせやすくなった。連休が増えたので、今後は旅行など、2日にわたる予定も組んでいきたい。

・飲食業は休みが少ないイメージがある中で、そもそも完全週休2日制を実現していること自体が珍しい。私も以前はサービス業の店長として働いていたが、以前の職場と比べて、スター食堂の社員は仕事を楽しんでいる感じがする。家族との時間など、プライベートが充実しているからこそではないか。

▲飲食店での働き方の可能性を広げている


気になる取り組みはありましたか?みなさんの職場づくりのヒントとなると嬉しいです。
過去の受賞・ノミネート取り組みは公式HPでもご紹介しています。
https://next.rikunabi.com/goodaction/

みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!