見出し画像

正義という暴力

イノベーションと多様性を守るために

インターネットは世の中に多くのイノベーションをもたらしましたが、その一方で数多くの弊害も生んでいると考えています。
その一例が「正論テロ」と呼ばれる現象です。

正論テロとは何か?

「正論テロ」は、「凡人」が努力もせずに、何者かになったという幻想に浸れる、コスパのよいエンタメなのです。
本来、「凡人」が何者かになるには、圧倒的な努力と実績が必要でした。
しかし、SNSがある今、スマホ片手に「正論テロ」を起こし、人気者をたたき落とすだけで手軽にそうした感覚が味わえます。

正論テロの弊害

実際には何の価値も生み出さない行為であり、こんなものが蔓延している限り、この国はますますつまらなく、小さくなっていくでしょう。
だからこそ、まずは自らの信念を持って行動し、「正論テロ」なんかに惑わされない態度でいることが大切ではないでしょうか。

教育と文化の影響

日本では小さいころに親から、「みんな我慢しているのだから、あなたも我慢しなさい」と教えられます。
一方で、インドでは「あなたも迷惑をかけるのだから、相手の迷惑も受け入れなさい」と教えられると聞いたことがあります。
日本人のモラルの高さは誇るべきことですが、それが行き過ぎると息苦しい監視社会のようになり、多様性が失われてしまいます。

コロナ禍の日本における正論テロの影響

特にコロナ禍では、インターネットとSNSが情報の主要な発信源となりました。 人々は自宅で過ごす時間が増え、オンラインでの活動が活発化しました。 その結果、「正論テロ」が増加し、社会全体にネガティブな影響を与えています。
例えば、感染予防対策に関する議論では、異なる意見を持つ人々が互いに攻撃し合う場面が多く見られました。 このような状況は、建設的な議論を妨げ、社会の分断を助長します。

正しさの徹底は危険

「正しさ」の徹底は危険です。
なぜなら、そこから外れる他者を認めないからです。 自分が正しくあろうとするのは立派なことですが、それを他人に押し付けようとした瞬間、暴力になります。
戦争はどちらかが悪だから起こるのではありません。 お互いが自分の「正義」を主張し合った末に起こるのです。 われわれから見ればIS(イスラム国)は「悪」ですが、ISから見れば我々が「悪」であり、この戦いはどちらか一方を物理的に潰さない限り、答えは出ません。

自警団社会の危険性

誰もが自警団のようにパトロールし、悪事に目を光らせる社会では何も生み出せません。 みなが揚げ足を取られないように、表通りを歩くのを避け、引きこもるようになります。 しかし、社会を変えるのはいつだって、常識に囚われない変人です。 「イノベーションが必要だ」というセリフはあちらこちらで聞かれますが、まずは「正論」信仰をやめるべきではないでしょうか。

自分の信念を持って行動し、多様性を守る

インターネットとSNSの発展は、多くの便益をもたらしましたが、その影には「正論テロ」といった弊害も存在します。 私たちは、自らの信念を持って行動し、他人の「正義」を押し付けることなく、多様性を尊重する社会を目指すべきです。 イノベーションを推進し、豊かな社会を築くためには、「正しさ」の押し付けを避け、多様な意見と価値観を受け入れることが重要です。

今日も頑張ります。

この記事が参加している募集

#新生活をたのしく

47,915件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?