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【自己紹介②】アルコール病棟退院前の『酒歴発表』で娘の私が話したこと

前回の記事の続き。


肝硬変の末期と医師から告げられた母。
食事を摂る代わりにお酒ばかり飲んでいたようです。
補液と中心静脈からの高カロリー輸液、輸血(極度の貧血に陥っていた)をしても、もって2週間だと宣告された大学病院のカンファレンスルームでのことは今でも鮮明に思い出せます。

アルコール性の肝硬変だと知りながらも自業自得だと突き放すような気持ちにはなれず、生体肝移植まで検討していました。
費用は田舎の新築戸建てが1軒買えるぐらいかかるし、主治医からは反対されているので他の病院でセカンドオピニオンの予約を取るところからのスタート。
肝臓をあげる私の体にも傷がつく…。

何日も悩んで結局やめることにした一番の理由は、移植にかかる費用を借りたとしてそれを返済し続ける人生にできるほどの勇気がなかったことです。

今となっては、断念して大正解だったと思います。

奇跡的に回復をして退院した母は、
またお酒を飲んだからです

死にかける程の経験をしたのにも関わらず、それでも懲りずに飲むなんて、どうしてこんなに意志が弱いのかと怒りすら覚えました。

そこからはたびたび飲みすぎることはあるものの、私は自分のやりたいことや目標もあったので見ないふりをしてやり過ごしてきました。
ただ、放置しすぎると必ず何かやらかすので、前よりは密に連絡を取るようにしたし、週に一回は様子を見に行くようにしていました。

波はあるものの、それなりに平穏だったと思います。
私も結婚して子供が産まれたりしました。

今回の入院は2回目ですが、1回目の入院に至ったきっかけは骨折でした。
酔っ払ってお風呂で転倒し、全治2ヶ月の骨折をしました。
2ヶ月の入院でお酒から離れられると思っていた私は甘い考えだったと思い知らされました。

退院したその足でスーパーに鬼ころしを買いに行ったようです。(GPSで見ていた)

そこからはものすごいスピードで転落していきました。



次回に続く


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