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プロパガンダゲーム/#読書日記2

プロパガンダゲーム
著 根本聡一郎

「君たちは、この戦争を正しいと思わせてほしい。そのための手段は問わない」

大手広告代理店の電央堂の就職試験を勝ち上がった大学生8名。
彼らに課せられた最終選考の課題は、宣伝によって仮想国家の国民を戦争に導けるかどうかを争うゲームだった。

ゲームの内容は、仮想国家のパレット国は、ある出来事で隣国・イーゼルとの関係が悪化し、激しい議論の結果、パレット国はイーゼル国と戦争を行うべきかどうかを、国民投票で決定するものでした。

大学生8名は、戦争を推進する政府軍と、戦争を反対するレジスタンスに分かれ、抽選で決められた100名が、仮想国民として投票し勝敗を決めます。

互いにあらゆる出来事や主張を配信し、仮想国民の支持を得る為に考えていきます。

相手をおとしめるフェイクニュースやスパイの存在などで、仮想国民達はそれぞれコメントを投稿していき、何が真実で何が嘘かを判断して投票していきます。

結果は、、、



ウクライナとロシアの戦争も、まもなく1年になります。
まだまだ終わる気配がみられない。

1年前、まさか令和の時代にこんな戦争が始まるとは思わなかった。

テレビで様々な映像やゼレンスキー大統領とプーチン大統領の主張が流された。

今回の戦争は、武器だけのなく、情報戦もすごいと感じました。

この小説と同じように、互いの主張を発信し、この戦争は正しいと我々に問いかけています。

少し前にゼレンスキー大統領のフェイク動画が出たり、ウクライナ軍のミサイルがベラルーシ国内に入り、撃墜されたとか、様々な情報が流されています。

ひょっとして、我々が知っている情報はほんの一部で、本当の真実は他にあるのか。
ロシアが主張している通りに、ウクライナがロシア人を虐殺していたとか、、

どれが正しくて、どれが間違いなのか。


ただ、どんな理由があるにせよ、

正しい戦争など無いと思う。





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